ニザーム・ジェディード

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ニザーム・ジェディードは、オスマン帝国の第28代スルタンセリム3世帝国の衰退を防ぐための近代化政策の一環として創設した、西洋式新軍隊である。

セリム3世が皇帝に即位した頃(1789年)には当時オスマン帝国軍の主力であったイェニチェリは完全に時代遅れになっており、それだけではなく、それまでに獲得した特権や軍事力を利用し頻繁に政治に介入[1]する非常に危険な集団になっていた。ニザーム・ジェディードの設立は、軍の近代化とイェニチェリ軍団解体の両方を成し遂げる事を目的とした意欲的な改革だったが、自分らの既得権益を守ろうとしたイェニチェリ軍団は当然の如くこの改革に反対し、最終的にはセリム3世を帝位から排除し幽閉した上に殺害してしまった。

ただし軍近代化の動きはこれで止まったわけではなく、セリム3世の後に即位した従兄弟のマフムト2世はこの流れを引き継いで新式軍隊である「ムハンマド常勝軍」を設立。その上でイェニチェリの兵舎を攻撃し制度を解体する事に成功し、軍の近代化を成し遂げた。

セリム3世によって設立されたニザーム・ジェディードは今までのオスマン帝国軍の部隊と違い、軍装から軍規までほぼ完全に西洋化されていた事が一番の特長だった。イェニチェリ軍団の反省からか特殊な階層ではなく普通の「軍隊」として育成された部隊であり、銃器なども最新式のものが導入されていた。ニザーム・ジェディード自体は改革の途中でセリム3世が廃位されてしまったためあまり活躍はしなかったものの、上記のように軍近代化の流れはムハンマド常勝軍に引き継がれることになった。

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 首都で反乱を起こす、宰相などの変更を要求する、皇帝を退位させ自分達が選んだ人物に変更させる・・・など。当初はオスマン帝国の躍進を助けた新式軍隊であったが、この時点ではローマ帝国のプラエトリアニと非常に良く似た存在になってしまっていた。