ニキータ (テレビシリーズ)

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ニキータ』は、1997年から2001年にかけてカナダで製作された海外ドラマ。日本でもテレビ東京系列等で不定期に放送され、カルト的な人気を博した作品。原題は『La Femme Nikita』


注意以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。


目次

[編集] 原作・リメイク映画との違い

ストーリーはリュック・ベッソン監督のフランス映画Nikitaリメイクしたものであるものの、基本的には、独自のストーリーが展開する(初期の設定と中盤に数話、共通点が見られる)。本作ではニキータとマイケルの恋愛について多く話が使われており、映画版と大きく異なっている。とりわけ、映画とテレビシリーズでは最終的なニキータやマイケル、マデリンに相当する女性役などの処遇・結末が大きく違い、テレビシリーズは中盤以降、完全にオリジナルのストーリーが展開したといえる。

ドラマの舞台も、映画ではフランスであったが、本作では、北米英語圏やヨーロッパが舞台となり、町の看板の言語、エキストラの人種などを見ても、特にフランス国内に限定されているわけではない。たまに、アジア・ヨーロッパなどで作戦が行われているシーンもあり、捕虜となった敵の工作員も英語やフランス語以外の外国語を話している事がある(しかしセクション・ワンが破壊されたシーンを見ると、パリに本部がある事は明白である)。ただし、セリフは英語が多く使われており、主な登場人物は主演のペータ・ウィルソンを除くと北米系の英語を話している。

[編集] ストーリー

家出少女でホームレスに近い自由で気ままな生活をしていたニキータは、ある日、町の裏路地で検察官殺害の現場を目撃する。真犯人が逃走した後、現場に取り残されていた彼女は、無実の罪で長期の懲役刑に処せられてしまう。

見知らぬ部屋で目覚めた彼女は、マイケルと名乗る男に"セクション・ワン"と呼ばれる政府の対テロ特殊部隊に入るよう言われる。最初はセクションに反抗していた彼女だが、天性の才能があるのか、マイケルやオペレーション(長官)、副官の女性、マデリンの指導の下、対テロのオプラティブ(工作員)として訓練することとなった。

任務を着実にこなすうち、セクションに慣れて来たニキータではあるものの、依然として暗殺集団の一員として冷徹になりきれない。そして彼女は、人を殺したり傷つけること、自分の友人を騙したり、仲間の工作員をも犠牲にして行動するセクションに疑問を感じはじめた。

次第にニキータは、オペレーションやマデリンの冷徹な方針、マイケルの態度や愛情に不信を感じはじめる。そして自分がセクションに連れて来られたのは偶然ではなく、仕組まれていたのだと断片的に分かるようになると、その不信感はさらに増大する。

そんなある日、セクションの存在を超えたオーバーサイトとのコンタクトをひそかに取り始め、事態は急展開を始める。

ニキータがキャンセル(処分)されそうになりマイケルの助けを借りて脱走中、密かにニキータは、オーバーサイトのミスタージョーンズと名乗る人物(ミック)から話を持ちかけられる。セクションの中で密偵をする代わりに、自分がどうして無実の罪を着せられセクションに連れて来られたかを解明する事、そして、セクションの非人道的な部分を排除するように約束をしていた事が判明。暫くセクションに戻り密偵を繰り返していたものの、再度、マイケルと逃亡をしかける事を偽装して、わざとつかまる。処分直前でミスタージョーンズ(ミック)は逆に、マデリーンを逆に処分し、マイケルをも処分した(マイケルはニキータの偽装)。セクション1はその後、ミスタージョーンズとニキータが主導権を握るようになるが、実はミスタージョーズ(ミック)は影武者であり、本物のミスタージョーンズは、ニキータの父親であった事が判明。その後、二人三脚で行動するものの、ミスタージョーンズはニキータに後をついで欲しい一身であるがニキータはその気がない。マイケルの子供アダムが敵対組織コレクティブ誘拐され、それを知ったマイケルは、コレクティブに協力をするふりをして潜入。ミスタージョーンズは、アダムの身代わりになる代わりにニキータに跡を継ぐように言い残し、殺される。マイケルはアダムが成長するまで、密かに暮らす事となり、ニキータは、セクションで新たにオペレーションになり、マイケルが戻ってくるのを待つ事となった。

[編集] 登場人物

  • ニキータ:ペタ・ウィルソン(全シーズン)
元ホームレス風不良少女。偶然通りかかった町の路地で警察官殺害の無実の罪を着せられ、終身刑を宣告される。獄中で自殺したと偽装され、セクション・ワンにスカウトされる事となった。その後、マイケルによって2年間工作員・暗殺要員としての訓練を受け、容姿を武器にする反テロ組織、セクション・ワンの工作員(オペラティブ)になる。仕事の役割は、男性を誘惑するものから暗殺まで、多岐に渡る。元来無実の罪を着せられたので、人間的な感情、同情を失なっておらず、非常に冷徹なセクション・ワン所属の工作員たちと頻繁に衝突を繰り返す。マイケルとは恋愛関係に発展する。コードネームはジョセフィーヌ(Josephine)。
  • マイケル:ロイ・デュプイ(シーズン1-4 出演 シーズン5 ゲスト出演)
1984年にパリで発生した大学生反体制デモの元活動家。感情を表に出さない冷徹な男性。Michael Samuelleという偽名を使っている。刑務所に送られた時にセクション・ワンにスカウトされ獄中で自殺した事とされ、すぐにリーダーとして頭角を現す。その後、シモーヌと呼ばれる東洋系の血筋が入った女性工作員と一緒になるが、作戦の途中で行方不明になり、完全に感情をシャットダウンしてしまった(実は囚われの身で生きていた事が判明するものの、第1シーズンでニキータとマイケルを逃がすために犠牲になった)。ニキータがセクション・ワンに入ってくるまで、心を開かなかった。一方で、潜入作戦の為、テロリストの娘(一般人)と偽装結婚を長年しており、アダムという実の子供がいる。その後この子供が原因でセクションは後に波乱を巻き起こす。コードネームはジャーク(Jacques)。
  • オペレーション(長官):ユージーン・ロバートグレイザー
セクション・ワンで容赦のない指令を出す冷徹な人物。ベトナム戦争の軍人で、ベトナムでの経験から、セクション・ワンに入り、長年オペレーションとして、君臨してきた。過去の結婚(ベトナム戦争中に失踪したと一般社会では認識されている為、現在は破綻)で不良息子が一人いたが、作戦に参加し、殺された。ニキータやマイケルの上官として、常に大変高圧的な態度をとり続け、時には彼らを抹殺する計画も立てる。副官のマデリンとは恋人未満の様な関係でいたものの、最終的にはマデリンの自決で完全に関係の幕を閉じる。バーコフの死後、新たにコムの長に就任したクィンと一時期関係を持つ事となる。マイケルの子供、アダムを救う為、テロリストにより殺害される。
セクション・ワンの副官的存在の女性。オペレーションからの信頼は厚いものの、助ける事もあれば、敵対する事もある(マデリンの名前は日本語吹き替えでは、何故かマデリーヌと呼ばれている)。心理的分析が得意であり、常に表情一つ変えることなく、冷血な命令を下す。双子の妹がいたが、子供の頃人形を取り合った事が原因で事故を起こし、死なせてしまう。以降、「自分の地獄」を作り出し、冷徹な人間に変わった。ニキータがセクションワンに入った頃は、比較的、温和な雰囲気を見せており、自分を母だと思うようにとニキータの訓練の時に諭していたものの、第2シーズンに入った辺りから、とても冷酷な人物として描かれている。微笑んでも目だけは笑っていない。
  • シーモア・バーコフ:マシュー・ファーガソン
セクション・ワンのカム(指令)を通信出し、機械的な分析、情報操作などを行う役職を担う。普段は冷静でメカニックスに長けており、その分野ではセクション・ワンの中では右に出るものはいない。しかし、戦闘訓練を受けていない為、実際の戦闘行為には参加しない。普段は抑えているものの、ニキータには実は恋心らしきものを持っている為、ニキータがデートをするように、盛り場へ連れて行ったとき、ニキータを誘おうとしたり、偽者のニキータに誘惑されて関係をもったりして、有頂天になったシーンもある。を物心が付く前からセクション内にて閉じ込められていた。実は、数十年前に在籍していた女性オペラティブの双子のうちの一人。もう一人の子ジェイソンはウォルターのコイントスの選抜方法により、一般社会に出された。自ら開発した擬人ソフトが暴走し、それを停止させる為、自らの命を絶った。ジェイソンは、その後、セクション・ワンに騙されて戻され、兄の代わりをする様に再教育される。
  • ウォルター:ドン・フランクス
セクションの備品武器管理及び開発担当。マデリンの台詞からも伺えるように、60代くらいの人物で、オペレーションよりも、セクション・ワンには長く勤務している。恐らくセクションの中では最長老であり、生き字引。バーコフと同様にニキータとマイケルの関係には協力的であり、比較的人間らしさを残しているセクションメンバーの数少ない一人。ニキータたちを助ける為、セクションの規約やルールをやぶる事がたまにあり、危機に陥る事がある。焦ったとき、危機的な状況に陥り、機嫌が悪くなると、格納庫のシャッターを閉めてこもってしまう。
  • ケイト・クィン:シンディー・ドレンク
バーコフが死亡した後、カム(指令)の長となった女性。初期には不慣れな作業に手間取り、失態を繰り返していた。マデリンがセクションからいなくなった後、一時期、オペレーションの相手の女性となった(それもある事情が裏にあった)。比較的、オペレーションや反ニキータ側の人物につく事が多いので、あまりニキータたちには信用されていない。
  • カーラ:アナイス・グラノフスキー
ニキータのアパートの隣人。ニキータがセクションワンに来てからの2年間の訓練を終え、オペラティブとして働く事となった頃から暫くの間、セクション以外でのほぼ唯一の親友だった。大工を生業としていると語っており、男運悪いのか、とんでもない彼氏とばかり付き合ってしまい、ニキータをたまに激怒させる事もあった。シーズン1の終わり頃、ニキータが引越し(暫くセクションを抜け出していた為)した為、関係が疎遠となったが、シーズン2の中盤頃から再会。友人関係に戻るが、実は、セクションを作ったエイドリアン(死んだものとされていた)率いる、反セクション集団の工作員だった。なおシーズン2で最終的に死亡。

[編集] 豆知識

  • 主演のペータ・ウィルソン、ロイ・デュプイの英語には多少北米の標準英語とは違うアクセントまたは訛りが入っているが、これは、ウィルソンがオーストラリア出身、デュプイはカナダのフランス語圏出身であるためである。劇中、ロイがフランス語を話すシーンが何度かある。また、クィン役のシンディー・ドレンクは劇中で常にイギリス訛りの発音で話しているものの、カナダの女優である。オーディション時にドレンクが「イギリス英語の発音が特技だ」と言った為、監督が面白く思い、そのままイギリス英語の役として採用したと、その事情をアメリカで発売されたシーズン5のDVDのインタビューで語られている。
  • ペータは、以前モデル・インストラクター関連の仕事をしていたため、引き締まった体をしている。なお、彼女のブロンドは染めているものなので、たまに根元に染め残しが出ていることがある。
  • マデリーン役のアルバータは、米国ドラマの24 -TWENTY FOUR-、第4シーズンからエリン・ドリスコルとして出演し、マデリーンと似たようなキャラクターを演じている。長官役のユージン・ロバート・グレイザーも『24』第2シーズンの2つの回でテロ首謀者の友人役で登場した。
  • 実は、制作費の金銭的な問題で第4シーズンで終了する予定だったのだが、終わり方があまりにも唐突であったため、ファンが納得せず、第5シーズンまで急遽作成される事となった。この第5シーズンの制作費はファンが寄付したと言われている。そのため、第5シーズンは通常のシーズンとは違い、放送回数が少ない。

[編集] 日本語吹替