ナヌカザメ

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ナヌカザメ
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 軟骨魚綱 Chondrichthyes
亜綱 : 板鰓亜綱 Elasmobranchii
: メジロザメ目 Carcharhiniformes
: トラザメ科 Scyliorhinidae
: ナヌカザメ属 Cephaloscyllium
: ナヌカザメ C. umbratile
学名
Cephaloscyllium umbratile
Jordan & Fowler, 1903
英名
Blotchy swell shark

ナヌカザメ Cephaloscyllium umbratile(七日鮫、英名:Blotchy swell sharkブロッチー・スウェル・シャーク)とはメジロザメ目トラザメ科 Scyliorhinidaeに属するサメである。体長1.2m。「ナヌカ」は漢字で書くと「七日」で、生命力が強く水から揚げても七日間生きると云われたことからその名が付いた。

ナヌカザメの仲間は世界に7種が分布するが、日本近海に生息するのはナヌカザメ C. umbratile1種のみである。ナヌカザメ属については後述。

分布[編集]

日本近海から南シナ海までの西部太平洋タスマニア島バサースト湾パプアニューギニア周辺海域にも生息している可能性がある。

形態・生態[編集]

体長1.2m。体型は円筒形だが胴体の前半が膨らみ、ややどっしりとした印象を受ける。鰭は小さく、速く泳ぐというよりは体をくねらせて狭い所を泳ぎ抜けるのに適している。褐色の体色に、黒褐色の大小の斑点が散在する。体表はかなり粗くザラザラしている。細長い体は岩や海藻の陰に身を隠しやすく、体の模様が背景に溶け込んでさらに発見しづらい。口幅は広く、小さな歯が多数並んでいる。夜行性で小魚や甲殻類頭足類を捕食する。

底生性。海中林サンゴ礁などで生活する。水深400mほどの深海で暮らしている[1]。性格はおとなしく、日中は岩陰でじっとしてあまり動かない。

危険を感じると、海水や空気を吸い込んでを膨らませるという特徴的な習性を持つ。これにより外敵に体を大きく見せたり、隠れ場所の岩の隙間などに体を固定したりすることができる。英語ではナヌカザメの仲間をSwell shark(スウェル・シャーク、Swellは「膨らむ」の意)という。中にはBalloon shark(バルーン・シャーク、Balloon「風船」)という名のサメもいる。

トラザメと同様、人魚の財布と呼ばれる卵を産む。大きさは10cm程度で、トラザメのものよりも一回り大きい。卵はムチヤギ(刺胞動物)にからみついている。孵化するまでに1年かかる。

ナヌカザメ属[編集]

ニュージーランドナヌカザメ C. isabellum
オーストラリア産のナヌカザメ Scientific classification
アメリカナヌカザメ C. ventriosum

ナヌカザメ属 Cephaloscylliumには7種が含まれる。外見はよく似ているが、種によって模様や色が異なる。以下は種のリスト(学名のアルファベット順)。

水族館[編集]

丈夫でおとなしく、飼いやすいことから水族館での飼育が多い。

参考文献[編集]

  • A&A・フェッラーリ 『サメガイドブック-世界のサメ・エイ図鑑』 御船淳・山本毅訳、谷内透監修、ティビーエス・ブリタニカ、2001年、256頁。

脚注[編集]

  1. ^ オセアニア自然紀行 「神秘の赤い海~オーストラリア・タスマニア」 BShi2008年11月19日

関連項目[編集]