ナナ (小説)

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ナナ』(Nana)は、フランスの文豪エミール・ゾラ1879年に書いた自然主義の小説で、彼の代表作である。ルーゴン・マッカール叢書第9巻。『居酒屋』の続編で日本では最も訳書が多く読まれた。

ゾラはかねてからフランス第二帝政を書くにあたって高級娼婦を考えていて、綿密に取材をして構成を練った。そして他の作品同様、『ル・ヴォルテール』紙に連載された。賛否両論の評判だったが、単行本は5万部と当時としてはベストセラーになった。

あらすじ[編集]

第二帝政期のパリの舞台で、紳士淑女の前で猥褻な姿で登場した新人女優ナナは、観客たちをたちまち魅了する。高級娼婦となり、上流階級の男たちを虜にして次々に破滅させてゆくが、突如失踪して半ば伝説の存在となる。普仏戦争の直前に、若くして天然痘にかかり最後は醜い姿と化し、ほとんどの人々に知られぬままパリで亡くなる。

登場人物[編集]

ナナ
主人公。本名 アンナ・クーポー。貧しい崩壊家庭に生まれ、暴力をふるう両親に嫌気が差して14歳で家出し、娼婦をへて舞台女優となる。舞台成功後に高級娼婦となり、上流階級の男たちを虜にして、そのすさまじいまでの浪費で次々に破滅させてゆく。何の罪悪感も感じていないが、お人好しで自由奔放。実在した高級娼婦コーラ・パールがモデルだといわれている。
ジェルヴェーズ
ナナの母親。『居酒屋』の主人公。

日本語訳一覧[編集]

映像化[編集]

外部リンク[編集]