ドン・エイゼル

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ドン・フルトン・エイゼル
NASA所属宇宙飛行士
国籍 アメリカ合衆国
現況 死去
誕生 1930年6月23日
コロンバス (オハイオ州),
アメリカ合衆国
死没 1987年12月2日(57歳)
東京, 日本
他の職業 パイロット
階級 大佐, アメリカ空軍
宇宙滞在期間 10日20時間08分
選抜試験 1963 NASA Group
ミッション アポロ7号
記章 AP7lucky7.png

ドン・エイゼル (Donn Fulton Eisele、1930年6月23日 - 1987年12月2日) はアメリカ空軍のテストパイロット、アメリカ航空宇宙局の宇宙飛行士である。1968年のアポロ7号でコマンドモジュールのパイロットを務めた。NASAと空軍を引退後は、アメリカ合衆国平和部隊タイ王国方面の司令官として活躍し、その後事業を興した。

教育[編集]

エイゼルはオハイオ州コロンバスで生まれ、1948年にウェスト高校を卒業した。1952年に海軍兵学校を卒業し、1960年にライト・パターソン空軍基地空軍工科大学宇宙航行学の修士号を取得した。

組織[編集]

エイゼルは友愛組織タウ・ベータ・パイの会員であり、またコロンバスのターナー・ロッジ#732に属するフリーメイソンである。

受賞など[編集]

エイゼルはボーイスカウトでイーグルスカウトであった。 NASA Exceptional Service Medal、Air Force Senior Pilot Astronaut Wings、Distinguished Flying Cross等、NASAや空軍で多くの賞を受賞している。 また、1969年に米国航空宇宙学会でHaley Astronautics Awardを共同受賞し、また同年、National Academy of Television Arts and Sciences Special Trustees Awardも受賞している。

空軍と宇宙飛行士[編集]

エイゼルは海軍兵学校を卒業したが、アメリカ空軍への就役を選んだ。空軍士官学校は未だ建設中であったため、エイゼルは海軍兵学校、陸軍士官学校合衆国商船大学を卒業した。(宇宙飛行士の同僚のエドウィン・オルドリンマイケル・コリンズエドワード・ホワイトは陸軍士官学校で空軍の資格を取得した。)エイゼルはニューメキシコ州カートランド空軍基地空軍特殊兵器センターで技術者、テストパイロットとして働いた。4200時間の飛行を記録し、そのうち3600時間はジェット機であった。

NASA[編集]

エイゼルは、1963年10月にNASAの第3期の宇宙飛行士に選出された。

アポロ7号の乗組員:エイゼル(左)、シラー(中央)、カニンガム(右)

1968年10月11日、エイゼルは第3期の宇宙飛行士にとって初めての宇宙飛行となるアポロ7号のコマンドモジュールパイロットに選ばれた。機長のウォルター・シラー、月モジュールパイロットのウォルター・カニンガムとともにエイゼルはサターンIBロケットと月モジュールをランデブーさせた。彼らは8つの試験を成功させ、サービスモジュールの推進エンジンを手動で着火した。彼らはまた宇宙船の全システムの精度を測定し、機上で初めて効率的なテレビの放送も行った。

アポロ7号は、遠点284.3km、近点227.1kmの地球軌道上を飛行した。260時間、725万kmの飛行は、1968年10月22日に大西洋上の空母エセックスから15kmの地点に着陸して終わった。これは予定された地点からわずか0.6kmの誤差であった。エイゼルは宇宙で260時間を過ごした。

エイゼルはまた、1969年のアポロ10号でコマンドモジュールパイロットのバックアップを務めた。エイゼルは1970年に宇宙飛行士室を辞し、NASAのラングレー研究所で有人宇宙飛行のテクニカルアシスタントになった。1972年にはNASAと空軍の両方から退職した。

NASA以降のキャリア[編集]

1972年7月、エイゼルはアメリカ合衆国平和部隊のタイの司令官となった。2年後、タイから戻ると、Dresser Industries社の一部門であるMarion Power Shovel Companyのセールスマネージャーとなった。エイゼルはその後、投資会社Oppenheimer & Companyで個人口座、法人口座を扱った。

エイゼルは東京への出張中、心筋梗塞によって57歳で死去した。彼には妻のスーザンと2人の子供、前妻との間の4人の子供がいた。

エイゼルは日本で葬られ、遺灰はアーリントン国立墓地に埋葬された。

記念[編集]

家族公認のエイゼルの伝記が2007年の本In the Shadow of the Moonに描かれた。

1998年のテレビシリーズ『フロム・ジ・アース/人類、月に立つ』では、ジョン・メーゼがエイゼルの役を演じた。

スーザン・エリーゼ・ブラックは、2007年10月23日に夫の代理で月の石のサンプルをBroward County Main Libraryに寄贈した。フロリダ州フォートローダーデールにある同図書館は、本物の月の石を保有する全米で唯一の図書館となった。月の石は科学館や学校で展示されているhttp://www.broward.org/library/pdfs/newsrlse_moonrock100907.pdf。

2008年、NASAは彼のアポロ7号のミッションへの貢献に対して、NASA Distinguished Service Medalを贈った[1]

出典[編集]

  1. ^ First Apollo flight crew last to be honored”. collectSPACE. 2008年10月20日閲覧。

外部リンク[編集]