ドルフィー・ドリーム

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ドルフィー・ドリームDollfie Dream)とは、株式会社ボークスによって製造、販売されているPVC製の一般向け球体関節人形である。DDと略されることもある。

概要[編集]

2003年8月発表開始。主として女性をターゲットにしたスーパードルフィー(SD)に対し、主に男性をターゲットとして企画されたドールシリーズである。

先行して発売されていたスーパードルフィー(SD)やミニスーパードルフィー(MSD)が女性向けの色合いの強いフランス人形の延長に位置付けられるような完成モデル・ドレスやパーツの展開が成されているのに比較して、本シリーズは、アニメやゲームのキャラクターを再現した完成モデルが多いのが特徴となっている(オリジナルモデルも発売している)。もちろん、スーパードルフィーシリーズ同様カスタマイズドールの素材としても発売されている。

特徴[編集]

  • 現在発売されているのは女性型モデルのみ。
  • 発売開始直後のバリエーションは成人女性体型のDDのみだったが、2007年05月04日に幼児体型タイプのミニドルフィードリーム(Mini Dollfie Dream)(MDD)も発売された。現在ではMDD素体や胸パーツ、ハンドパーツも発売されている。また、2008年12月7日にDDの体型をメリハリのあるダイナミックなものとした変更したドルフィ・ドリーム・ダイナマイト(Dollfie Dream Dynamite)(DDdy)が発売され、DDより頭半分ほど身長を小さく(MDDよりは大きく)しつつ、間接構造を変更しポーズ保持力を強化したDDS(Dollfie Dream Sister)も発売された。
  • ボディの色はノーマル(オビツボディの「ホワイティ」に相当)とホワイト,セミホワイト,褐色の4種類が存在するが、素体はノーマルとホワイトの2種のみ発売されている。MDDに関しては、素体はノーマルのみだが、限定モデルでホワイトが発売されている。
  • DDのボディは、SD等の他の球体間接ドールと同じように間接保持に内部にテンションゴムを使用した旧型のベースボディIと、内部に樹脂製可動フレーム(ボークスではDDIF(Dollfie Dream Inner Frame)と称す)を内蔵した現行のベースボディIIがある。構造の違いから双方には部品の互換性がないが、ボークス純正のアダプターを使用すればベースボディII用の頭部パーツを旧型のベースボディIに装着することは可能。また、新旧で体形に差はないため、衣装の流用は可能。
  • DDベースボディII・MDDの関節はそれぞれ異なる素材(ABSPOMなど)を使用している。基本的にネジ止めだが、接続にスプリングやはめ込みを採用している箇所がある。
  • ハンドパーツについてはDD・MDD共に豊富なラインナップとなっている(その数はオビツボディよりも多い)。現在発売している種類は素体付属のデフォルトハンド(単品売りもある)のほかに、「握り手(グー)」・「開き手(パー)」・「指差し手」・「Vサイン(チョキ)」・「持ち手」・「細持ち手」・「キラリン(現在のところDDのみ)」が発売している。DDホワイトのハンドバリエーションは素体発売後暫くのあいだ発売されなかったが、2009年8月23日開催のホームタウンドルパでの先行発売のあと、店頭発売している。
  • 同じボークス製のSDとは全長が近くSD用の衣装が流用できる場合があるが、SDと比べると腰周りが細くだぶつくため、ボディに密着し体の線が出るタイプのドレスの場合は注意が必要。他社の60cmドール衣装も流用可能だが、一部サイズが合わないものが存在する。
  • MDDの場合は、サイズや体型の関係で他社の衣装との互換性がないものが多い。ただし、ドレスショップなどで製作したMDDサイズの衣装が販売されているため、DDほどではないものの衣装の選択肢はあるといえる。MSDサイズの衣装も流用可能。
  • シューズはDD・MDDのサイズに合わせたモデルが発売されている。ただし、殆どはSD(MDDの場合はMSD)との共用である。なお、DDは足の甲がオビツボディより厚いため、他社のシューズとサイズが合わないものがある。
  • ウィッグは専用サイズの商品が発売されているが、SD用や他社製(ウィッグキャップの円周長が8〜9または9〜10インチ)のウィッグを流用する事も可能。ただし、ウィッグによってはサイズが合わないものがある。その場合はヘッドにヘッドキャップをかぶせ、その上にウィッグを被せることで対応できる。
  • 完成作品が販売の主体となっているが、改造・自作用の素体としても販売されている。また、体格を変えるためのパーツも販売している。
  • DDdyはベースボディIIの外殻部品を変更したものでDDおよびDDIIとは体型と上下半身の分割部分が大幅に変更され、ボディー色は、ノーマルと褐色の発売されている。従来素体用のドレスとの互換性については体型上、胸周りに余裕のある衣装でなければ着せることは出来ない。なお、素体単体、各部品の単品発売(ただし胸部パーツのみ)については2009年10月の24・25日開催のDDギャザリングで先行発売し、後に一般発売された。後にDD同様のフレームを内蔵したDDdyⅡが発売され、専用の交換パーツも発売された。
  • DDSは身長50cm強と抑えることで中高生相当の中性的な体型を再現を目指したもので、併せて可動骨格が新設計のものに変更され、間接構造の変更による可動範囲の拡大とポーズ保持力を強化が成されている。肌の色は、ノーマルとホワイト、セミホワイトが発売されている。なお、従来素体との互換性については、外殻パーツについては、ヘッド、、ハンドパーツや足首パーツについては完全互換、ドレスについても問題なしとされている。交換パーツとしては 可動フレーム組み込み済の外装パーツとして 上半身、下半身、両腕、両太腿、両脛、両足首の6種類、フレーム単体として上半身1種が2011年7月31日に発売された。素体についても、ノーマルのみ2013年に発売されている。
  • DDⅢはDDⅡと同等サイズの外装にDDSで新規開発された可動骨格を一部寸法を拡大のうえで組み合わせ 関節可動域と保持力の改善を図ったもので、最初はノーマルのみが発売され、後にホワイトとセミホワイトが発売した。なお、従来素体との互換性については、外殻パーツについては、ヘッド、ハンドパーツや足首パーツについては完全互換、ドレスについても問題なしとされている。なお、部品販売については、DDSと同様 フレーム組み込み済みパーツとフレーム単体で販売され結果破損時の部分補修はし易くなったが、1体まとめて購入する場合には多数の部品を揃える必要があった。そのため、ノーマルのみDDⅢ素体が発売されている。

問題点[編集]

  • PVC製のため、着用した衣類やウィッグから素体へ色移りという色素の侵食現象がしやすい。特に黒、紺系の濃いめの色ではその傾向が顕著であり、予防するには、ヘッドキャップやボディストッキングを色移りしてしまう前に装着するか、あらかじめ本体にスーパークリアーなどでコーティングをするなどの対処法が必要となる(それでも根本的な対処法にはなっておらず、色移りを防ぐには頻繁に服を着替えたりウィッグを取り替えたり、ポリ塩化ビニルラップフィルムを間に挟んだりする必要がある)。また、万が一色移りしてしまった場合の補修については該当部分の交換が必要となる(色素が内部まで侵食しているため研磨による除去は不可能。ただし、初期の状態ならクリーナーなどで落とせることもある)が、2007年12月23日開催のドールズパーティーで供給が全種類に拡大されるまで補修用パーツが用意されている部位が一部に限られていたため、部位によっては素体全体の交換が必要となっていた。
  • 可動フレームに関してはパーツごとの販売はされておらず、関節を破損した場合は自力でフレームを補修するか、素体ごと交換する必要があったが、新素体(DDⅢ、DDS)に変更になったときに見直され、フレームのパーツ売りがなされた。 
  • MDDは手首足首の内部フレームの軸が細いため破損が起きやすく、首に仕込まれたバネの力にパーツが耐えきれずヒビが入りやすい問題を抱えている(バネを調整、もしくは交換する事で多少改善する事は可能)。また、外皮に対して手足のフレーム軸が長いため、デフォルトのままでは僅かに軸が露出する。それが気になる場合は、軸の長さをニッパーなどで切り詰める加工が必要になる。
  • オビツボディの場合、基本的にネジ締め(ネジ本体とナットの組み合わせ)で関節が構成されているが、DD・MDDの場合はネジを使わない関節がある(肘や手首など。Q-JOYのジョイントとほぼ同じ構成だが、差し込む側のジョイントの形がフック状になっている)。これはできる限りネジ山が露出するのを抑え、見た目を美しく魅せるためであるが、分解しにくいパーツがあるため、メンテナンス面と関節保持力に問題が生じている(DDの場合。MDDはある程度分解しやすくなってはいるものの、逆に関節の保持力がDDよりも弱くなっている)。この問題は新素体変更時にある程度解消している(一部関節のねじ止めがボルトとナットの組み合わせになっている)。
  • 自作や改造、色移りの補修に必要な素体や頭部、手首などの個別部品の供給量が少なく、直営店・メーカーWEB通販とも欠品状態であることが多い。
  • 完成品販売が主体であるにもかかわらず、DDの完成モデルはイベント販売とイベント直後の直営店による数量限定販売でしか入手の機会がなく、常時店頭販売するスタンダードモデルが存在しない状態が発売後4年以上(2007年10月20日発売のスタンダードモデル、アオイ・ユキノの発売まで)続いていた。
  • 数量限定販売の完成モデルは原則的に再発売されていない(たとえ同キャラクターでも同じ仕様の再発売はなく、衣装などを変えて発売することが殆ど)。その影響で希少性が高くなり一部の人気モデルでは定価の2~5倍の高額でオークション取引される例もある。
  • 店舗で後日行われるアフターイベントでは抽選券は一人一枚なので転売目的の人が確率を上げるためにホームレスの人を雇って徹夜で並ばせるという事例が横行しており治安の面でも問題が出ている。(原則徹夜は禁止)
  • 頭部パーツは通算20種類を越えるが、パーツのみでの販売は植毛済みヘッドを含め4種類(廃盤となったDD-01ボディ付属ヘッドを含めれば5種類)しかなく、大部分は数量限定販売の完成モデルで使用されているのみである(完成モデルのヘッドパーツの5割以上はアニメキャラクターに準じたヘッド(またはそれに近い形状のヘッド)のため、パーツ販売が難しいという事情もある)。2009年10月、2011年10月にDDヘッドが1種類ずつ計2週類追加された。
  • 発売モデルはDD・MDD共に女性型のみで、男性型は発売されていない。

発売された完成モデル[編集]

※2007年10月20日発売(2011年10月22にモデルチェンジ)のスタンダードモデル2種、2012年10月20日発売のスタンダードモデル3種、2008年12月28日 発売のコミックマーケット&SR受注生産モデル1種、2009年7月&2010年1月06日&2010年9月19日&2011年9月30日&2013年09月28日 発売の期間限定の完全受注のモデル9種以外はすべて限定モデル。

※DD1はベースボディI、DD3はベースボディIII、MDDはミニドルフィードリーム、DDdyはドルフィ・ドリーム・ダイナマイト、DDdy3はドルフィ・ドリーム・ダイナマイトIII、  DDSはドルフィ・ドリーム・シスターの略。 他はベースボディII(DD2)

※以下、受注モデルについては受注開始日を基準として記載する。

発売日 発売モデル
2003年08月10日 未来 (DD1)
キャンディ (DD1)
2004年02月29日 綾波レイ・水着 Ver. (DD1)
2004年05月02日 綾波レイ・転校生 Ver. (DD1)
2004年08月01日 朝倉音夢 (DD1)
2004年12月05日 未来II
キャンディーII
朝倉音夢 兄さんのYシャツ Ver. (DD1)
2005年01月01日 堕天使ララ (DD1)
2005年03月21日 シリウス (DD1)
2005年05月23日 シリウス Product Model
社霞 Ver.Original GOTH (白色ボディ)
2005年07月23日 サンジー (褐色ボディ)
2005年08月21日 フェミ
シェリー
白川さやか
白川ことり
2005年12月25日 白河ことり ふたりでサンタ
白河さやか ふたりでサンタ
朝倉音夢 メモリアルウェディング Ver.
2006年05月05日 朝倉音夢 メモリアルウェディング Ver. アニメティックアイ
2006年08月20日 ユミ
キョウコ (白色ボディ)
2006年12月24日 向坂環
小牧愛佳
2007年03月18日 涼宮ハルヒ
2007年05月04日 大空寺あゆ (MDD)
玉野まゆ (MDD)、
2007年08月12日 フィーナ・ファム・アーシュライト
エステル・フリージア
柚原このみ (MDD)
2007年10月20日 アオイ (スタンダードモデル)
ユキノ (スタンダードモデル)
2007年12月23日 未来 (MDD)
キャンディ (MDD)
長門有希
朝比奈みくる
2008年02月02日 志野
2008年03月16日 千堂 瑛理華
紅瀨 桐葉
2008年04月27日 セイバー
2008年05月03日 エクセレン・ブロウニング、ラトゥーニ・スゥボータ (MDD)
ラトゥーニ・スゥボータ Black costume Ver. (MDD)
2008年08月03日 綾波レイ メイドドレスver. (白色ボディ)
惣流・アスカ・ラングレー メイドドレス Ver.
アル・アジフ (MDD) (白色ボディ)
エセルドレーダ (MDD) (白色ボディ)
2008年10月25日 冥土へ誘うもの アイリ
マーヤ (白色ボディ)
2008年12月07日 関羽雲長 (DDdy) (褐色ボディ)
呂蒙子明 (DDdy)
セイバー・オルタ (白色ボディ)
2008年12月28日 エスカレイヤー (DDdy) (コミックマーケット&SR受注生産モデル)
2009年03月22日 高町なのは
イリヤ (MDD)
2009年05月05日 遠坂 凛
フェイト・テスタロッサ・ハラオウン
2009年07月 ヨーコ (DDdy))(WEB&SR受注生産モデル)
ニア (白色ボディ))(WEB&SR受注生産モデル)
2009年08月23日 久寿川ささら (DDdy)
ルイズ (MDD)
2009年10月24日 モエ
ナツキ
2009年12月06日 泉戸ましろ
不知火 舞 (DDdy)
2010年01月06日 森川由綺 (WEB&SR受注生産モデル)
緒方理奈 (WEB&SR受注生産モデル)
2010年03月14日 平沢 唯
秋山 澪
2010年05月04日 間桐 桜
アルナ (DDdy)
右代宮真里亞 (MDD)
2010年08月01日 真希波・マリ・イラストリアス
瓜生桜乃
天羽みう (DDdy)
2010年09月19日 博麗霊夢 (DDS) (WEB&SR受注生産モデル)
霧雨魔理沙 (DDS) (WEB&SR受注生産モデル)
2010年12月12日 セイバー・リリィ
アルナ White Christmas Ver. (DDdy)
2011年03月13日 ベアトリーチェ
能美クドリャフカ (MDD)
2011年04月30日 ネリス
エアリィ
2011年07月31日 十六夜咲夜 (DD3)
アキラ (DDS)
2011年08月13日 モエ 2nd Ver. (DD3)
2011年09月23日 セイバー Fate/EXTRA Ver. (DD3) (WEB&SR受注生産モデル)
セイバーオルタ 2nd Ver. (DD3) (WEB&SR受注生産モデル)
2011年10月22日 アオイ 2nd Ver. (DD3) (スタンダードモデル)
ユキノ 2nd Ver. (DD3) (スタンダードモデル)
2011年12月18日 マリコ先生 (DDS)
ミルフィオーレ・F・ビスコッティ (DDS)
2012年03月11日 ルーシー・マリア・ミソラ (DD3)
新見 遥佳 (DDdy3)
2012年05月06日 サクヤ (DD3)
久慈川りせ (DD3)
チルノ (MDD3)
2012年07月28日 ナツキ2nd Ver. (DD3)
2012年08月12日 真宮寺さくら (DD3)
天海春香 (DDS)
星井美希 (DDS)
2012年10月20日 マユ (DDS)
ミイコ (DDdy3)
レナ (MDD)
2012年12月01日 KOS-MOS Ver.4 (DD3)(WEB&SR受注生産モデル)
M.O.M.O. (DDS)(WEB&SR受注生産モデル)
2012年12月16日 メルティ (DDS)
蒼崎青子 (DD3)
2013年03月10日 ルーシー・マリア・ミソラ マジカルプリンセスVer.(DD3)
ナナミ (DDS)
2013年04月28日 アスナ (DD3)
久遠寺有珠 (DDS)
2013年07月14日 マリコ (DDS) (セミホワイト肌Ver.)
2013年08月04日 如月千早 (DDS)
萩原雪歩 (DDS)
サクヤ Mode:クリムゾン (DD3)
2013年09月28日 初音ミク (DD3)(WEB&SR受注生産モデル)
2013年12月22日 夜々 (DD3)
エリカフォンティーヌ (DD3)
2014年03月09日 魂魄妖夢 (DDS)
プリズマ☆イリヤ (MDD)(セミホワイト肌Ver.)
2014年05月05日 渋谷凛 (DD3)
神崎蘭子 (DDS)(セミホワイト肌Ver.)
2014年07月21日 アルナ Magic White Ver.(DDdy)(セミホワイト肌Ver.)
アキラ 2nd Ver.(DDS)(各秋葉原店&Web限定モデル)
2014年08月10日 菊地真 (DDS)
アリサ (DD3)

販売方法[編集]

DDの流通はイベント販売(ドールズパーティーやドールショーなど)とドールズパーティー直後にイベント会場に行けないユーザーを対象に、ボークス直営の店舗(「天使の里」「天使のすみか」「ショールーム」「ホビースクエア」の4形態。「天使の窓」ではDDの扱いはない。)と通販(テレホンショッピング(通販隊)・ウェブストア)で行われるドルパアフターイベントに限られているため、イベント開催機会や直営店の配置が首都圏や一部大都市圏に集中していることもあり、直営店舗が近くにない地方のユーザーは通販又はオークションに頼るしかないのが現状といえる。DD・MDDの完成品は上記の通り限定品であるため、時期を逃してしまうと入手ができなくなる商品が殆どである。人気商品ともなると僅か数時間、通販のカート販売に至っては数秒で売切れてしまう場合があり、入手困難になってしまうものも少なくない。最近ではウェブや店頭で受付生産もしている商品もあるが、それでも入手方法が限定されている状態に変わりはない。

関連項目[編集]