ドノバン・ソラーノ

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ドノバン・ソラーノ
Donovan Solano
シンシナティ・レッズ時代
(2022年9月2日)
基本情報
国籍  コロンビア
出身地 アトランティコ県バランキージャ
生年月日 (1987-12-17) 1987年12月17日(36歳)
身長
体重
5' 9" =約175.3 cm
195 lb =約88.5 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 二塁手遊撃手三塁手外野手
プロ入り 2005年 アマチュアFA
初出場 2012年5月21日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム コロンビアの旗 コロンビア
WBC 2013年

ドノバン・ソラーノ・プレシアードDonovan Solano Preciado, 1987年12月17日 - )は、 コロンビアアトランティコ県バランキージャ出身のプロ野球選手ユーティリティープレイヤー)。右投右打。フリーエージェント(FA)。

兄のジョナタンもプロ野球選手[1]

経歴[編集]

プロ入りとカージナルス傘下時代[編集]

セントルイス・カージナルス時代
(2010年3月26日)

2005年セントルイス・カージナルスと契約してプロ入り。この年は、まず傘下のアパラチアンリーグのルーキー級ジョンソンシティ・カージナルス英語版でプレーした。ここでは、45試合に出場して打率.262、11打点、38安打を記録した[2]。その後、A-級ニュージャージー・カージナルスへ昇格した。ここでは、22試合に出場して打率.247、11打点、19安打を記録した[2]

2006年は、年間を通じてA-級ステート・カレッジ・スパイクス[3]でプレーした。ここでは、44試合に出場して打率.282、13打点、42安打を記録した[2]

2007年は、まずA級スイング・オブ・クァッドシティズ英語版でプレーした。ここでは、82試合に出場して打率.257、30打点、75安打を記録した[2]。その後、A+級パームビーチ・カージナルス英語版でプレーした。ここでは、50試合に出場して打率.209、11打点、34安打を記録した[2]

2008年は、まずA+級パームビーチでプレーした。ここでは、107試合に出場して打率.286、1本塁打、31打点、115安打を記録した[2]。その後、AA級スプリングフィールド・カージナルスへ昇格した。ここでは、26試合に出場して打率.264、1本塁打、11打点、28安打を記録した[2]

2009年は、まずAA級スプリングフィールドでプレーした。ここでは、64試合に出場して打率.207、1本塁打、16打点、52安打を記録した[2]。その後、AAA級メンフィス・レッドバーズへ昇格した。ここでは、52試合に出場して打率.317、14打点、52安打を記録した[2]

2010年は、年間を通じてAAA級メンフィスでプレーした。この年は、102試合に出場して打率.255、4本塁打、27打点、84安打を記録した[2]

2011年は、まずAAA級メンフィスでプレーした。ここでは、81試合に出場して打率.284、1本塁打、23打点、65安打を記録した[2]。その後、AA級スプリングフィールドへ降格した。ここでは、27試合に出場して打率.228、2本塁打、10打点、23安打を記録した[2]。オフの11月2日にFAとなった[4]

マーリンズ時代[編集]

マイアミ・マーリンズ時代
(2015年5月30日)

2011年11月22日にマイアミ・マーリンズとマイナー契約を結んだ[4]

2012年スプリングトレーニングに招待選手として参加し、開幕は傘下のAAA級ニューオーリンズ・ゼファーズで迎えた。ここでは、36試合に出場し、打率.262、0本塁打、14打点、37安打を記録した[2]。5月20日にメジャー初昇格を果たすと、翌21日のコロラド・ロッキーズ戦でメジャーデビューを果たした。これにより、史上12人目のコロンビア人メジャーリーガーとなった。5月23日にメジャー初安打を記録した。5月26日のサンフランシスコ・ジャイアンツ戦でメジャー初先発に名を連ねた。7月には、ハンリー・ラミレスロサンゼルス・ドジャーストレードで移籍したため、正三塁手として起用された[5]デビューから251打数で本塁打0だったが、9月26日のアトランタ・ブレーブス戦でクリス・メドレンから1試合2本塁打を放った[6]。オフの11月には、第3回WBC予選のコロンビア代表に選出された[7]

2015年は55試合の出場で打率.189の成績に終わり、10月17日に自由契約となった[4]

ヤンキース時代[編集]

2015年12月24日にニューヨーク・ヤンキースとマイナー契約を結んだ。オフはドミニカ共和国のウィンターリーグであるリーガ・デ・ベイスボル・プロフェシオナル・デ・ラ・レプブリカ・ドミニカーナに参加した。

2016年は開幕から傘下のAAA級スクラントン・ウィルクスバリ・レイルライダースでプレー。9月18日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りし、同日のボストン・レッドソックス戦に「7番・二塁手」で先発出場した。最終的には9試合の出場だったが、2シーズンぶりの本塁打を放った。10月10日に40人枠から外れ、AAA級スクラントン・ウィルクスバリに降格した。

2017年はシーズン開幕前の3月に開催された第4回WBC本戦のコロンビア代表に選出され、2大会連続2度目の選出を果たした。シーズンではメジャー出場は無く、AAA級スクラントン・ウィルクスバリでプレーし、99試合に出場して打率.282、4本塁打、48打点、1盗塁を記録した。オフの11月6日にFAとなった[4]

ドジャース傘下時代[編集]

2018年1月18日にロサンゼルス・ドジャースとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった。シーズンでは傘下のルーキー級アリゾナリーグ・ドジャースとAAA級オクラホマシティ・ドジャースでプレーし、2球団合計で89試合に出場して打率.327、4本塁打、46打点、4盗塁を記録した。オフの11月2日にFAとなった[4]

ジャイアンツ時代[編集]

サンフランシスコ・ジャイアンツ時代
(2021年6月12日)

2019年1月24日にジャイアンツとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[4]。開幕は傘下のAAA級サクラメント・リバーキャッツで迎え、5月7日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[8]。この年は81試合に出場し、規定打席未達ながら打率.330という好成績を残した[4]

2020年新型コロナウイルスの感染拡大の影響で60試合制となったが、主に二塁手のレギュラーとして54試合に出場。リーグ6位となる打率.326、3本塁打、29打点を記録し、ナショナルリーグ二塁手部門シルバースラッガー賞を初受賞した[9]

2021年11月3日にFAとなった[4]

レッズ時代[編集]

2022年3月20日にシンシナティ・レッズと契約を結んだ[4]。オフの11月6日にFAとなった[10]

ツインズ時代[編集]

2023年2月23日にミネソタ・ツインズと1年契約を結んだ[11]。オフの11月3日にFAとなった[12]

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2012 MIA 93 316 285 29 84 11 3 2 107 28 7 0 3 5 21 1 2 58 5 .295 .342 .375 .717
2013 102 395 361 33 90 13 1 3 114 34 3 1 2 2 23 3 7 57 11 .249 .305 .316 .621
2014 111 340 310 26 78 11 1 3 100 28 1 2 7 1 19 0 3 61 5 .252 .300 .323 .623
2015 55 94 90 6 17 3 1 0 22 7 0 0 1 0 1 0 2 18 4 .189 .215 .244 .459
2016 NYY 9 23 22 5 5 2 0 1 10 2 0 0 0 0 1 0 0 3 0 .227 .261 .455 .715
2019 SF 81 228 215 27 71 13 1 4 98 23 0 1 0 2 10 0 1 49 4 .330 .360 .456 .815
2020 54 203 190 22 62 15 1 3 88 29 0 0 0 1 10 0 2 39 2 .326 .365 .463 .828
2021 101 344 307 35 86 17 0 7 124 31 2 0 1 4 25 2 7 58 8 .280 .344 .404 .748
2022 CIN 80 304 278 22 79 16 0 4 107 24 0 0 0 2 19 1 5 61 5 .284 .339 .385 .724
2023 MIN 134 450 394 43 111 26 1 5 154 38 0 0 0 1 40 1 15 100 8 .282 .369 .391 .760
MLB:10年 820 2697 2452 248 683 127 9 32 924 244 13 4 14 18 169 8 44 504 52 .279 .334 .377 .711
  • 2023年度シーズン終了時

年度別守備成績[編集]

内野守備


一塁(1B) 二塁(2B) 三塁(3B) 遊撃(SS)
















































2012 MIA - 58 88 166 2 28 .992 10 5 13 2 2 .900 5 1 5 0 2 1.000
2013 - 93 172 284 8 69 .983 2 0 0 0 0 ---- -
2014 - 73 139 212 1 47 .997 2 2 2 0 1 1.000 4 7 14 0 4 1.000
2015 - 7 8 14 2 1 .917 10 1 15 0 0 1.000 10 4 18 1 4 .957
2016 NYY - 6 12 13 0 3 1.000 2 0 0 1 0 .000 -
2019 SF - 36 66 64 0 20 1.000 2 0 3 0 0 1.000 19 18 46 2 7 .970
2020 - 45 56 79 7 19 .951 5 3 6 4 0 .692 2 4 3 0 1 1.000
2021 - 91 121 184 7 37 .978 - 2 1 2 0 0 1.000
2022 CIN 26 194 19 0 25 1.000 7 7 13 1 2 .952 16 14 29 1 3 .977 -
2023 MIN 85 466 23 3 40 .994 28 17 31 0 8 1.000 19 4 23 2 2 .931 -
MLB 111 660 42 3 65 .996 444 686 1060 28 234 .984 68 29 91 10 8 .923 42 35 88 3 18 .976
外野守備


左翼(LF)












2012 MIA 10 13 0 0 0 1.000
MLB 10 13 0 0 0 1.000
  • 2023年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

表彰[編集]

背番号[編集]

  • 17(2012年 - 2015年)
  • 57(2016年)
  • 7(2019年 - 2022年)
  • 39(2023年 - )

代表歴[編集]

脚注[編集]

  1. ^ Jhonatan Solano greets his brother Donovan Solano in the majors with their parents watching
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m Baseball Reference (Minors)
  3. ^ 2006年より球団名変更
  4. ^ a b c d e f g h i MLB公式プロフィール参照。2022年9月23日閲覧。
  5. ^ With Hanley gone, Solano to get time at third MLB.com (2012年7月26日) 2015年2月17日閲覧
  6. ^ Miami Marlins’ Donovan Solano gets nice parting gift
  7. ^ 2012 Qualifier Roster[リンク切れ] WBC公式サイト (英語) 2015年2月24日閲覧
  8. ^ Manny Randhawa (2019年5月7日). “Williamson called up, makes immediate impact” (英語). MLB.com. 2019年5月8日閲覧。
  9. ^ DONOVAN SOLANO WINS FIRST LOUISVILLE SILVER SLUGGER AWARD”. MLB.com (2020年11月6日). 2022年9月23日閲覧。
  10. ^ 131 Players Become XX(B) Free Agents” (英語). mlbplayers.com (2022年11月6日). 2022年11月14日閲覧。
  11. ^ Twins Sign Donovan Solano” (英語). MLB Trade Rumors (2022年2月23日). 2023年5月27日閲覧。
  12. ^ 130 Players Become XX(B) Free Agents” (英語). Home (2023年11月3日). 2023年11月9日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]