ドナルド・マクドナルド・ハウス

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ドナルド・マクドナルド・ハウスDonald McDonald House)とは、公益財団法人ドナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティーズ・ジャパンにより設置・運営されている、病児とその家族のための宿泊施設。日本とそれ以外では正式名称に一部違いがあるので、分けて説明する。

日本国外のロナルド・マクドナルド・ハウス[編集]

ナルド・マクドナルド・ハウス(Ronald McDonald House[1])とは、難病の子供とその家族を支援すべくアメリカフィラデルフィア小児病院で誕生した宿泊施設で、ホスピタル・ホスピタリティ・ハウスの中でも最初期に発足した組織である。

アメリカンフットボール選手であったフレッド・ヒルが、娘の白血病治療の付き添いで病院内での生活を経験した際、患者の家族が休息や睡眠を取るためのスペースが病院やその近隣に無く、また多くの家族が同様に困っていることを知った。このためフレッドは患者の家族が利用しやすい宿泊施設を病院の近くに作ることを思い立った。発端となった施設はフィラデルフィア新聞社主が家を提供し、ファーストフードチェーンのマクドナルドの店長らが支援したことからロナルド・マクドナルドの名前が付けられた。

2012年10月現在、世界30ヶ国に315ヶ所のハウスが設けられており、各地のマクドナルド法人が運営を支援している。

沿革[編集]

日本のドナルド・マクドナルド・ハウス[編集]

日本では、「ナルド・マクドナルド・ハウス」が正式名称となっている(日本国外との名称の違いについてはロナルド・マクドナルドを参照)。

ハウスの理念は、Home away from home (家庭から離れたところにある家庭)という言葉で代表され、家庭から離れていても家庭的な雰囲気のある場所を病院の近くに提供しようとしている。すなわち、ハウスでは食事も自炊可能で、掃除洗濯も宿泊者が行えるようになっており、それをボランティアが支援するという運営方法をとっている。これにより人件費の圧縮がなされ、また、一般の人や企業などの寄付をハウスの建設や運営費にあてているため、宿泊者からは1000/泊とリネンなどの実費(数百円/泊)で宿泊できるようになっており、長期入院が必要な病児の家族を経済的な面からも支援している。なお、ボランティアは、宿泊者の生活面での支援以外にも、精神的な支援も行っている。

前述の国外と同様、日本でも日本マクドナルドが主体的に支援を行っており、社内募金等の実施や店舗に募金箱を設置するといった活動のほか、ハッピーセットの売り上げ1点につき1円を支援金に充てている。

経緯[編集]

入院患者の世話は、従来、家族や家族によって雇われた付き添い人(職業介護人)によって行われていたが、1950年昭和25年)に「完全看護制度」(1958年(昭和33年)に「基準看護制度」に改称)が試行され、看護は看護職員(現在では看護師)が行う、という職業分離が導入された。しかし、看護職員数の不足から院内での家族や職業介護人による看護が続いていた。1994年平成6年)に「新看護体系」が創設されると、1997年(平成9年)には全病院で家族・職業介護人の看護が廃止された。しかし、看護師不足によって病児看護の家族負担はなくならず、結果、院内で簡易ベッドや病児のベッドで添い寝して無料で宿泊しながら看護していた家族・職業介護人が、看病のために病院周辺の有料施設に宿泊しなくてはならなくなり、病児の医療費の他に、宿泊のための多大な出費を強いられることになった。

この家族・職業介護人の宿泊市場には、1990年前後からホスピタル・ホスピタリティ・ハウスが各地で参入する[2]一方、一般のホテルも進出した。例えば、聖路加国際病院が隣接地に聖路加ガーデンを建設し、東京新阪急ホテル築地(現ホテル名は銀座クレストン)が入居して1994年(平成6年)9月1日に開業している。

このような中、国立成育医療センター2002年3月1日設置)が東京に建設されるのを契機に、当時の国立大蔵病院長(国立成育医療センターは国立大蔵病院の敷地内に建設されることになっていた)がハウスを同センター近くに設置したいと考え、1996年(平成8年)12月日本マクドナルド社の当時の社長であった藤田田に要請した。同社は、1999年(平成11年)4月の認可を得て財団法人ドナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティーズ・ジャパン・デン・フジタ財団を設立し[3]、同財団が運営する形で第1号のハウスが東京都世田谷区に建設された。なお、2006年(平成18年)1月に同財団は現称に改められた。

一覧[編集]

日本国内のハウス
名称 所在都市 位置 設置日 部屋 備考
さっぽろハウス 北海道札幌市手稲区 地図 2008年12月18日 10 北海道立子ども総合医療・療育センター隣接地
せんだいハウス 宮城県仙台市青葉区 地図 2003年09月18日 16 宮城県立こども病院近く。
東北大学病院利用の該当者も宿泊可
とちぎハウス 栃木県下野市 地図 2006年09月21日 10 自治医科大学2号館内
とちぎ子ども医療センター近く
せたがやハウス 東京都世田谷区 地図 2001年12月01日 21 国立成育医療研究センター隣接地
ふちゅうハウス 東京都府中市 地図 2010年03月02日 12 東京都立小児総合医療センター宿舎棟1階
東大ハウス 東京都文京区 2012年01月25日 12 東京大学本郷地区キャンパス構内
東京大学医学部附属病院隣接地
なごやハウス 愛知県名古屋市昭和区 2013年11月27日 12 名古屋大学医学部付属病院敷地内
おおさか・すいたハウス 大阪府吹田市 地図 2005年10月02日 18 国立循環器病研究センター近く
こうちハウス 高知県高知市 地図 2005年02月13日 16 高知医療センター近く

開設予定のハウス[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ 英語発音: /ˈrɑnəld məkˈdɑnəld ˈhaus/ ナルドゥ・マクナルドゥ・ウス
  2. ^ ホスピタル・ホスピタリティ・ハウスの歴史(JHHHネットワーク)
  3. ^ 沿革日本マクドナルド

関連項目[編集]

外部リンク[編集]