ドイツ連邦議会1990年選挙
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ドイツ連邦議会1990年選挙(どいつれんぽうぎかい1990ねんせんきょ)は、ドイツ連邦共和国の下院にあたる連邦議会の議員を選出するため1990年12月に行われた選挙である。この選挙では、同年10月3日の東西ドイツ再統一によって、ドイツ連邦共和国に編入された旧東ドイツ地域でも選挙が行われた。
目次 |
概要 [編集]
1989年11月のベルリンの壁崩壊をきっかけに、翌1990年10月に東西両ドイツの再統一が実現したことに伴い、新たなドイツ連邦共和国の連邦議会の議員を選出するために行われた選挙である。再統一を推進したコール首相の与党である中道保守連合(ドイツキリスト教民主同盟・キリスト教社会同盟と自由民主党)が大勝する結果となった。
選挙データ [編集]
- 連邦首相 - ヘルムート・コール(ドイツキリスト教民主同盟)
- 連邦議会定数 - 656議席(小選挙区:328議席)…超過議席のため、選挙ごとに変動あり
- 選挙権と被選挙権 - 満18歳以上のドイツ連邦共和国国民
- 選挙制度 - 比例代表(小選挙区比例代表併用制)
- 全体議席は、第2投票(政党への投票)の得票による比例配分で決定されるが、少数政党乱立防止のため、第2投票における有効投票の 5% 以上を獲得するか、または第1投票(選挙区候補者への投票)で3人以上が当選するかのいずれかの要件を満たした政党のみに比例配分されるが、統一直後に行われた選挙のため、本総選挙限りの特例として“5%・3議席条項”は東西ドイツ地域で別々に適用されることになった。なお選挙区議席が比例配分議席を上回った場合は、超過議席となる。
詳細は「ドイツ連邦議会#選挙制度」を参照
選挙結果 [編集]
| 党派 | 候補者投票 | 政党投票 | 議席数[2] | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 得票数 | 得票率 (%) | 得票 | 得票率 (%) | 全体 議席 |
(選挙区) | ||
| キリスト教民主・社会同盟 (CDU/CSU) |
ドイツキリスト教民主同盟 (CDU) | 17,707,574 | 38.3 | 17,055,116 | 36.7 | 268 | 192 |
| キリスト教社会同盟 (CSU)[3] | 3,423,904 | 7.4 | 3,302,980 | 7.1 | 51 | 43 | |
| ドイツ社会民主党 (SPD) | 16,279,980 | 35.2 | 15,545,366 | 33.5 | 239 | 91 | |
| 自由民主党 (FDP) | 3,595,135 | 7.8 | 5,123,233 | 11.0 | 79 | 1 | |
| 民主社会党 (PDS) | 1,049,245 | 2.3 | 1,129,578 | 2.4 | 17[4] | 1 | |
| 同盟90/東ドイツ緑の党 (B90/G) | 552,027 | 1.2 | 559,207 | 1.2 | 8[5] | 0 | |
| 議席合計 | 662 | 328 | |||||
CDU/CSUとFDPは急速な東西ドイツ統合を主張し、国民の支持を集めた事で、大幅に議席を増やして勝利した。一方SPDは得票率33.7%と大敗したことで、オスカー・ラフォンテーヌ党首が辞任した。また同時に行われたベルリン市議会議員選挙でもCDUが勝利した。
脚注 [編集]
- ^ “Wahl zum 12.Deutschen Bundestag am 02.Dezember 1990”を参照して作成。
- ^ 超過議席は CDU/CSU の6議席
- ^ CSU はドイツ南西部のバイエルン州のみで活動する地域政党で、連邦議会において共同会派を構成している姉妹政党の CDU は同州では候補を擁立せず、選挙運動は行わないため、両党は競合しない。
- ^ ドイツ全体では 2.4% であったが、東ドイツ地域では 11.1% の得票を得たことで、議席を確保した。
- ^ 本連邦議会選挙では、性急な東西ドイツ統一に反対の立場をとった西ドイツの緑の党は 3.8% (西ドイツ地域で 4.9%)の得票率に留まり、連邦議会における議席を失った。一方東ドイツ地域においては、市民運動勢力が結成した同盟90と東ドイツ緑の党による政党連合が東ドイツ地域で 6.2% を獲得したことで議席を確保した。
関連項目 [編集]
|
||||||||||||||||||||