ドイツ・サッカー選手権

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ドイツ・サッカー選手権(ドイツ・サッカーせんしゅけん、独:Deutsche Fußballmeister、英:German football champion-ship)とは、1902年から1963年まで開催されていたドイツサッカー大会。「フースバル選手権」「ドイツ選手権」とも。

概要[編集]

国内のチャンピオンを決めるため、ドイツサッカー連盟(DFB)によって1902年に発足し、1963年ブンデスリーガ開幕まで、ドイツ帝国時代から西ドイツへと4つの時代と幾度の中断期間を経て、61年間計51シーズンに渡って開催された。

各地方のチャンピオンクラブが集うトーナメント方式で、当時のドイツにおいては頂点決定戦(他国におけるトップリーグ)の役割を担った。

なお、第二次世界大戦後の1949-50シーズンから大会優勝クラブにはマイスターシャーレ(銀皿のトロフィー)が授与されるようになり、この伝統は後身のブンデスリーガに現在も受け継がれている。また、日本Jリーグはブンデスリーガをモデルにしていることから、Jリーグの優勝トロフィーも銀皿である。

ドイツ・サッカーと選手権の歴史[編集]

ドイツ・サッカーの確立まで(ドイツ帝国時代)
ドイツ選手権の発足から第二次世界大戦まで(ドイツ帝国 → ヴァイマル・ドイツナチス・ドイツ時代)
  • 1902年 - ドイツ選手権がスタート。第1回大会は、VfBライプツィヒがゲルマニア・ハンブルク(現ハンブルガーSV)を7-2で破り初代チャンピオンとなった。
    • なお、ドイツでは全国リーグ形式の選手権でなく、各地域リーグ代表同士によるトーナメント方式のプレーオフで行われた。当初は7つの地域代表に参加資格が与えられていたが、後にトーナメント出場枠を16チームに拡大した。ちなみに、トーナメントによるこのシステムは1963年にプンデスリーガの発足までの約60年間続いた。
  • 1904年 - FIFA(国勢サッカー連盟)に加盟。
  • 1908年 - ドイツ・カップがスタート(ドイツ選手権と同様、地域からトーナメント方式)。
  • 1914年 - 第一次世界大戦が勃発。
  • 1933年 - ナチスがドイツの政権を握り、その後、ヒトラーとナチスが権力を強めていく。以後戦争終結まで、サッカーをはじめとするスポーツは国威発揚としての色を強める。
  • 1934年 - サッカードイツ代表が、FIFAワールドカップ第2回イタリア大会で同大会に初参加(結果は3位)。
  • 1936年 - 地元開催となった第11回ベルリン・オリンピックで、サッカードイツ代表はベスト8。
  • 1938年 - オーストリア併合により、オーストリアリーグはドイツ選手権の地方リーグに組み込まれる。なお、この影響で1940-41シーズンの選手権に参加したSKラピード・ウィーンはドイツ以外のクラブでは唯一となるドイツ選手権優勝を果たした。
  • 1939年 - ドイツ軍ポーランドに侵攻。ドイツ国内も戦争の影響を受けるが、ヒトラーのスポーツ奨励策により、地域リーグ・ドイツ選手権は戦時中も継続(1943-44年シーズン後、戦況の悪化と戦後処理などにより中断)。
東西分裂後からブンデスリーガの発足まで(西ドイツ時代)

これ以降のドイツのサッカー大会および歴史などについては、ドイツ・ブンデスリーガおよびドイツサッカー連盟をご覧ください。

優勝クラブの傾向[編集]

ドイツ選手権の優勝クラブは、北部と中部・南部が時代毎に交互に台頭する傾向がある(この傾向は後身のブンデスリーガにも見られる)。

初期の頃は、国内でサッカーの先進であったドイツ北部のクラブ(ベルリン勢が3度、ライプツィヒが4度など)がチャンピオンの座に就いたが、その後、第一次世界大戦により中断、1919-20年より再開し、1920年代においては中部・南部に本拠地を置くクラブが躍進した。このうち、1.FCニュルンベルクは連覇を含む、5度の優勝を成し遂げた。

しかし、1930年代になると再び北部のクラブが台頭、特にシャルケ04は1944年に中断されるまでの間に6度のチャンピオンに輝いた。第二次世界大戦による中断と東西分裂を挟んで、ドイツ選手権は西ドイツに引き継がれ復活し新たなスタートを切る。復活後からブンデスリーガの発足まで、戦時中に疲弊した北部に取って代わって、中部・南部のクラブを優勝している。

歴代優勝クラブ[編集]

シーズン 優勝クラブ
1902-03 VfBライプツィヒ
1903-04 VfBライプツィヒ
※ 決勝戦は行われず不戦優勝
1904-05 SpVggブラウ・ヴァイス1890ミュンヘン
1905-06 VfBライプツィヒ
1906-07 フライブルガーFC
1907-08 ヴィクトリア89・ベルリン
1908-09 カールスルーエFCフェニックス
※1952年にVfBミュールブルクと合併(現カールスルーエSC
1909-10 カールスルーエFV
1910-11 ヴィクトリア89・ベルリン
1911-12 ホルシュタイン・キール
1912-13 VfBライプツィヒ
1913-14 SpVggグロイター・フュルト
1914-15 第一次世界大戦により中断
1915-16
1916-17
1917-18
1918-19
1919-20 1.FCニュルンベルク
1920-21 1.FCニュルンベルク
1921-22 ハンブルガーSVは優勝を拒否
1922-23 ハンブルガーSV
1923-24 1.FCニュルンベルク
1924-25 1.FCニュルンベルク
1925-26 SpVggグロイター・フュルト
1926-27 1.FCニュルンベルク
1927-28 ハンブルガーSV
1928-29 SpVggグロイター・フュルト
1929-30 ヘルタ・ベルリン
1930-31 ヘルタ・ベルリン
1931-32 バイエルン・ミュンヘン
1932-33 フォルトゥナ・デュッセルドルフ
1933-34 シャルケ04
1934-35 シャルケ04
1935-36 1.FCニュルンベルク
1936-37 シャルケ04
1937-38 ハノーファー96
1938-39 シャルケ04
1939-40 シャルケ04
1940-41 SKラピード・ウィーン
※1938年のオーストリア併合により参加。
1941-42 シャルケ04
1942-43 ドレスデナーFC
1943-44 ドレスデナーFC
※後にクラブは解散し消滅
1944-45 第二次世界大戦の影響により中断
1945-46
1946-47
1947-48 1.FCニュルンベルク
※この後、ドイツは東西に分裂。
1948-49 VfBマンハイム
1949-50 VfBシュトゥットガルト
1950-51 1.FCカイザースラウテルン
1951-52 VfBシュトゥットガルト
1952-53 1.FCカイザースラウテルン
1953-54 ハノーファー96
1954-55 ロートヴァイス・エッセン
1955-56 ボルシア・ドルトムント
1956-57 ボルシア・ドルトムント
1957-58 シャルケ04
1958-59 アイントラハト・フランクフルト
1959-60 ハンブルガーSV
1960-61 1.FCニュルンベルク
1961-62 1.FCケルン
1962-63 ボルシア・ドルトムント
これ以降の優勝クラブについては、ドイツ・ブンデスリーガを参照

関連項目[編集]