トンスラ

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トンスラ(tōnsūra、古典ラテン語発音:[toːnˈsuː.ra] トーンーラ、: Tonsure)とは、髪の毛を剃ること。剃髪とも訳される。キリスト教仏教ヒンズー教などで見られる。日本語では、カトリックの剃髪の髪型のみを指すことも多い。

キリスト教[編集]

日本語では「トンスラ」あるいは「トンスーラ」と呼ばれる。カトリック教会修道士の髪型として知られ、鉢巻をしたような形に頭髪を残し、それ以外の頭頂部および側頭部から後頭部にかけてを剃る[1]第2バチカン公会議頃からこの習慣は廃れ始め、1972年には公式に廃止された[1]。この髪型の由来は不明だが、磔刑となったイエス・キリスト十字架上で頭にかぶせられていたとされる、いばらを模しているともいわれる[1]

修道士のトンスラとは異なるが、かつて司祭になる際には、後ろ髪を2-3cm程度ハサミで丸く刈りとることも叙階の儀式として行っていた[1]

なお、日本ではフランシスコ・ザビエルを描いたとされる『聖フランシスコ・ザヴィエル像[2]』に見られる髪型が有名であるが、これはザビエル没後80年頃に日本人絵師が想像で描いたものといわれている。しかし、構図などがヒエロニムス・ヴィーリクスの銅版画『聖フランシスコ・ザビエル』に酷似していることから、これを参考に描いたのではないかという考察もある[3]。本来のトンスラとは違って頭頂部のみを剃髪している。また、ザビエルが属していたイエズス会ではトンスラの習慣がなかったため、彼の髪形はトンスラではなかったという説もある。

正教会の修道士には頭髪を剃る習慣はなく、むしろ髪を伸ばす習慣がある。

脚注[編集]

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関連項目[編集]