トレイル・オリエンテーリング

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
 トレイル・オリエンテーリング
統括団体 国際オリエンテーリング連盟
通称 トレイルO
起源 スウェーデンの旗 スウェーデン
特徴
身体接触
選手数 個人
男女混合 男女同一
カテゴリ 屋外競技
テンプレートを表示

トレイル・オリエンテーリング: Trail Orienteering)あるいはトレイルOとは、国際オリエンテーリング連盟が公式に推進しているオリエンテーリング種目の一であり、専用の地図と現地をどれほど精密に照らしあわせることができるかを競う個人競技である。動的なスピードは問題とせず、地図読みと方向感覚のパフォーマンスを競う競技であることから障害者スポーツとしても受け入れられている。フットやスキーMTBなど他のオリエンテーリング種目と異なり、コントロールからコントロールへのレースではなく、ルートチョイスの要素も基本的に存在しない。

歴史[編集]

1980年に、障害者でもできるオリエンテーリングはないかという議論が始まり、車いすオリエンテーリングなどの案が出る中で誕生した。初期の頃は障害者スポーツとしてのみ、その発展をみたが、近年では健常者も同一条件のもとで競技するようになっており、健常者と障害者が共に対等な立場で勝負できるスポーツであることがトレイルOの大きな特徴といえるだろう。1994年以降、毎年ヨーロッパ選手権が開催され、2004年から毎年世界トレイルオリエンテーリング選手権が開催されるようになった。2012年スコットランドで開催される。

競技方法[編集]

車椅子でも通れるような道や小道(トレイル)のコースをたどり、地図上に示されたコントロール(印)を巡ってゴールする。その際、コントロールにはオリエンテーリング用のフラッグが複数設置されてあり、精密な地図と位置説明表を頼りにしてどれが地図上のの中心にあたるフラッグなのかを選び出さなくてはならない。道の上を歩きまわり、あらゆる角度から検討することは可能だが、道からそれて林の中へ入っていくことは禁じられる。各コントロール付近の小道上にはDP(デシジョンポイント)の札があり、そこから見てそれぞれのフラッグは左からA,B,C,D,Eと呼ぶ決まりになっており、正しいと思うフラッグを決めたらコントロールカードにパンチし、正解であれば1点の獲得となる。どのフラッグも正しくないと判断した時はZ(Zeroアンサー)欄にパンチをする。上級クラスにおいてはTC(タイムコントロール)が存在し、そこでは課題に合ったフラッグを決めるまでの時間が計測され、順位を決める際同点であれば、その時間が短かった方が上位になる。世界選手権においては2012年より'A'クラスター方式という一か所のDPに複数の課題が設定される方式が導入される[1]

地図[編集]

トレイル・オリエンテーリングで用いる地図の縮尺は基本的に1:5000か1:4000である[2]。通常のフット・オリエンテーリング専用地図に比べて小道や特徴物、地形などの情報がより詳しく表現してあり、それをもとに地形の変化などを正しく読み解くことが必要である。

TempO[編集]

2000年代後半より、トレイルOの新しい試みとしてTempO(テンポ)が始まった。TempO最大の特徴は、なんといっても全てのコントロールがTCで構成されているためにスピード感が求められるところであり、トレイルOでのスプリント競技とも呼ばれる[3]。一か所のDPに複数のTCが設けられていたり、Zアンサーの設定、電子パンチを用いることなども大きな特徴である。世界選手権では2011年より国別対抗競技として試行的に導入され、2013年より正式に取り入れられる予定である[4]。 。

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ Orienteering News in Japan 色の違うメダル獲得へ向けてー2012トレイルオリエンテーリング強化合宿” (2012年5月16日). 2012年5月26日閲覧。
  2. ^ TRAIL ORIENTEERING”. Don Braggins (2007年9月10日). 2008年5月26日閲覧。
  3. ^ オリエンテーリングマガジン2008年2月号”. 2012年6月7日閲覧。
  4. ^ オリエンテーリングマガジン2011年2月号”. 2012年6月7日閲覧。

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]