トランスワールド航空903便墜落事故

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

トランスワールド航空903便墜落事故(Trans World Airlines Flight 903)とはアメリカ合衆国航空会社であったトランス・ワールド航空の旅客機がエジプトで墜落した航空事故である。

事故の概略[編集]

1950年8月30日。トランス・ワールド航空903便はインドボンベイを出発し、ニューヨークアイドルワイルド国際空港に向かう定期国際線であった。当日はレシプロ旅客機ロッキードL749Aの愛称「スター・オフ・メリーランド」(機体記号:N6004C)で運航されていた。

経由地であるエジプトのカイロから次の経由地であるイタリアローマに向けて夜間飛行に向かった。当日は好天であり乗客48人と乗員7人の55人を乗せ現地時間の23時35分にカイロを離陸した。903便が10,000フィート(3,000m)を上昇中に、第3エンジンが火災を起こしてしまった。そのため操縦乗員は直ちにカイロへ緊急着陸すると報告した。しかし途中でエンジンが機体と分離したため、カイロから65マイル(105Km)の砂漠に不時着陸を試みたが、着地の衝撃で機体は現地時間の8月31日2時03分にバラバラになった。生存者はいなかった。

事故原因[編集]

調査の結果、火災は潤滑油の異常によりべアリングが破壊したためと判明した。第3エンジン後部のマスターロッドのベアリングの破壊が引き金となって、エンジン構造が次々と破壊し、オーバーヒートし、遂に燃料パイプが切断され火災となった。なおベアリングの破壊は潤滑油の中にある不純物が詰まったためとされたため、事故対策として潤滑油の交換頻度を上げたり、潤滑油フィルターの改良などが行われた。

外部リンク[編集]