トランシルヴァニアアルプス山脈

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トランシルヴァニアアルプス山脈
ピアトラクレイウルイ山脈

トランシルヴァニアアルプス山脈(トランシルヴァニアアルプスさんみゃく、英語: Transylvanian Alps)は、ルーマニアの中央を東西に走る山脈である。カルパティア山脈の一部分であり、南カルパティア山脈英語: Southern Carpathiansルーマニア語: Carpaţii Meridionali)の呼び名もある。2,000メートル級の山々が連なっており、最高峰はモルドベアヌ山の2,544メートルである。

「トランシルヴァニア」という名称は、ルーマニアのトランシルヴァニア地方に由来する。この山脈はトランシルヴァニア地方とワラキア地方を隔てており、かつてはハンガリー王国オスマン帝国、後にはルーマニア王国との国境でもあった。

トランシルヴァニアアルプスはブチェジ[1]、ファガラシュ、パルング、レテザトの4つの山群に分けられる。

ブチェジ山群ルーマニア語版
山麓のプラホヴァ渓谷一帯にはブシュテニ英語版シナヤプレデアル英語版といったリゾートが点在、ブカレスト市民も行楽に訪れる。
ファガラシュ山群英語版ルーマニア語版
ルーマニア最高峰のモルドベアヌ山がある。
パルング山群英語版ルーマニア語版
シビウの南西に位置するパルティニシュ英語版は標高が高い(1,440メートル)ことで知られるリゾート。
レテザト山群英語版ルーマニア語版
レテザト国立公園英語版はルーマニア国内では最初の自然保護区である。1979年にユネスコ生物圏保護区に指定されたが[2]、2021年に登録が撤回された[3]

脚注[編集]

  1. ^ 『地球の歩き方 2017〜18 ブルガリア/ルーマニア』ダイヤモンド・ビッグ社、2017年、217頁。ISBN 978-4-478-06019-3 
  2. ^ Retezat Biosphere Reserve, Romania” (英語). UNESCO (2019年11月29日). 2023年2月18日閲覧。
  3. ^ International Journal of UNESCO Biosphere Reserves” (英語). unesdoc.unesco.org. UNESCO. p. 2 (2022年4月1日). doi:10.25316/IR-17506. 2023年2月18日閲覧。