トヨタ・F型エンジン

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トヨタ・F型エンジン(トヨタ・Fがたエンジン)は、トヨタ自動車水冷直列6気筒ガソリンエンジンの系列である。

初代B型に代わるバス、トラック用高速エンジンとして1949年に登場。基本的にはB型のボアアップで排気量増大した強化型エンジンシリーズである。

本来の大型車両用のほか、乗用車シャーシのパトロールカーや救急車にも特殊高出力エンジンとして架装され、四輪駆動車トヨタ・ランドクルーザーのエンジンとしても用いられて成功を収めた。

基本レイアウトはトヨタ創業当初にシボレーエンジンをコピーした初代A型6気筒(1935年)にまで遡ることができるほど古いものであるが、改良を重ねながら現在でもトヨタフォークリフト用エンジンとして生産が続けられており、トヨタではもちろんのこと、日本国内で市販向け生産されるエンジンとしても現役最古のエンジンシリーズである。

型式[編集]

1949年10月登場

ガソリンエンジン

水冷直列6気筒OHV

F - 3,900cc[編集]

F
登場年月 1949年10月
エンジン種別 ガソリンエンジン
冷却方式 水冷
シリンダー配置・数 直列 6気筒
弁形式 OHV
ボア×ストローク 90mm×101.6mm
排気量 3,878cc
圧縮比 (初)6.4
7.5
馬力 1 (初)95PS/3,000rpm
125PS/3,600 rpm
ランドクルーザー他
馬力 2 130PS/3,600rpm
トラック/バス
トルク 1 (初)24.0kg・m/1,600rpm
29.0kgf·m/1,800rpm
ランドクルーザー他
トルク 2 30.0kgf·m/2,000rpm
トラック/バス
重量 282kg
  • (初)トヨタ・BL(FL)型バスシャーシ(1949年10月)
  • トヨタ・FY型バスシャーシ
  • トヨタ・ボンネットバスFB60系
  • トヨタ・ボンネットバスFB70系
  • トヨタ・ボンネットバスFB80、90系
  • トヨタ・ボンネットバスFB100系
  • トヨタ・BM(FM)型トラック 4t積(1949年11月)
  • トヨタ・FX型トラック 4t積(1951年8月)
  • トヨタ・FA型トラック 4.5t積(1954年)
  • トヨタ・トラックFA5型 5t積(1954年-1956年3月)
  • トヨタ・トラックFA60系 5t積(1956年2月1958年2月)
  • トヨタ・トラックFA70系 5t積(1958年1月1959年10月)
  • トヨタ・トラックFA80、90系 5t、6t積(1959年9月)
  • トヨタ・トラックFA100・110・115系 5t、6t積(1964年9月)
  • トヨタ・BS(FS)型トラック 4t積(1949年11月1950年10月)
  • トヨタ・FZ、FZJ型トラック 2.5t積(1951年10月-1953年3月)
  • トヨタ・FCトラック 2.5t積(1954年9月-1956年2月年)
  • トヨタ・トラックFC60系 2.5t積(1956年1月-1958年1月)
  • トヨタ・トラックFC70系 2.5t積(1958年1月-1959年11月)
  • トヨタ・トラックFC80系 3t積(1959年11月-1964年9月)
  • トヨタ・トラックFC100系 3t積(1964年10月-?)
  • トヨタ・キャブオーバートラックFA115C系 5.5t積
  • 初代ランドクルーザー消防用シャーシ・FJJ型(1954年-1955年)
  • ランドクルーザー20系(1955年-1959年12月)
  • ランドクルーザー40系(1960年1月-1975年1月)
  • ランドクルーザー55型(1967年7月-1975年1月)
  • トヨタ・パトロールFH20系
  • トヨタ・パトロールFS40型
  • トヨタ・救急車FS45V型
  • トヨタ・救急車FS55V型
  • トヨタ・消防用シャーシFH26型
  • 大原・スノータイガー


2F - 4,200cc[編集]

2F
登場年月 1975年1月
エンジン種別 ガソリンエンジン
冷却方式 水冷
シリンダー配置・数 直列 6気筒
弁形式 OHV
ボア×ストローク 94mm×101.6mm
排気量 4,230cc
圧縮比 7.8
馬力 140PS/3,600rpm
トルク 30.0kgf·m/1,800rpm
重量 286kg
  • トヨタ・トラックFA100・110・115系(1975年?のマイナーチェンジでF型から2F型へ変更-生産中)
  • トヨタ・トラックFC100系 3t積
  • ランドクルーザー40系(1975年1月-1984年10月 海外のみ)
  • ランドクルーザー55型(1975年1月1980年6月 海外FJ55G・V、国内FJ56V)

1975年?、各車とも排ガス規制に対応して、F型から2F型への変更が行われた。

  • ランドクルーザー60系(1980年7月-1984年10月 海外FJ60G・V、国内FJ60V、61V)


3F - 4,000cc[編集]

2Fの小型化と高速化のため、ストロークが減らされた。軽量化や内部のフリクション低減も同時に行われた。

バルブタイミングの変更やフライホイールの軽量化もあり、低速では扱い辛くなる。

  • ランドクルーザー60系(1984年11月-1990年1月 海外FJ62G・V、国内FJ62V)
  • ランドクルーザー70系(1984年11月-1992年?月)
  • トヨタフォークリフト


3F-E - 4,000cc[編集]

3F-E
登場年月 1988年3月
エンジン種別 ガソリンエンジン
冷却方式 水冷
シリンダー配置・数 直列 6気筒
弁形式 OHV
ボア×ストローク 94mm×95mm
排気量 3,955cc
圧縮比 8.1
馬力 114kW
(155PS)/4,200rpm
トルク 289N·m
(29.5kgf·m)/2,600rpm
重量 290kg

北米の排ガス規制に対応させるため、燃料供給をEFIとしたもの。フラップ式のエアフローメーターを持つ。

  • ランドクルーザー60系(1988年3月-1990年1月 海外FJ62G・V、国内FJ62G)
  • ランドクルーザー80系(1990年1月-1992年 海外FJ80G・V、国内FJ80G)


関連項目[編集]

外部リンク[編集]