トミーカイラ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

トミーカイラ(TOMMYKAIRA)とは、京都府に存在した自動車メーカーのトミタ夢工場が製造・販売を行っていたチューニングカーのブランド名である。

概要[編集]

ブランド名は、トミタ夢工場創業者の冨田 義一(とみた よしかず)社長解良 喜久雄(かいら きくお)副社長の名字を組み合わせたもので、1987年から製造販売が開始された公認チューニングカーで使用された。

なおトミタ夢工場は、1967年に輸入車販売業社トミタオート商会として創業。1986年に同社名へ変更したが、2003年に倒産。このためブランドの権利は2002年に分社化したトミタ夢販売に移り、販売は同社と当時業務提携を行っていたオートバックスセブンが継承したが、2009年にすべての権利が愛知県豊田市に本社を持つ株式会社E・Rコーポレーションへ譲渡された。[要出典]

略歴[編集]

  • 1967年 - トミタオート商会として設立。
  • 1973年 - 株式会社トミタオートに社名変更[1]
  • 1984年 - 副社長の解良喜久雄が入社。BMWのチューニングメーカーであるハルトゲの正規代理権を獲得。株式会社ハルトゲ・ジャパンに社名変更[2]
  • 1985年 - チューニングカープロジェクトを始動。
  • 1986年 - 金閣寺近くに本社を移転。社名をトミタ夢工場に変更。
  • 1987年 - R31型スカイラインをベースにした日本初の公認チューニングカーが完成ならびに販売を開始。トミーカイラM30とネーミングされ、以後トミタ夢工場が関与したチューニングカーにはトミーカイラのブランドが付与される。
  • 1995年 - 完全オリジナルのトミーカイラ・ZZを発表。同車を製造するイギリス現地法人トミーカイラUKを設立。
  • 1997年 - トミーカイラ・ZZ販売開始。同車は1999年までに206台が製造販売された。
  • 1999年 -オートバックスセブンと業務提携を結びオートバックス店舗でトミーカイラの販売を開始。
  • 2001年 - オリジナルスポーツカー開発研究部門をオートバックスセブンに譲渡しオートバックス・スポーツカー研究所を設立。副社長の解良をはじめ5名が移籍。
  • 2002年 - 5月1日付で用品販売部門を資本金1,000万円で独立分社化させトミタ夢販売を設立。本社を京都市伏見区に設置。
  • 2003年 - トミタ夢工場が2月14日に負債額約10億5000万円で民事再生法を申請[3]。直後に倒産。トミタ夢販売ならびにオートバックスセブンは引き続きTommykairaブランドでの営業展開を継続。
  • 2007年 - 8月1日付でトミタ夢販売がエム・ディレクションに社名変更。
  • 2009年 - 5月31日付でエム・ディレクションが休業。オートバックスセブンでの販売も終了し、6月1日付で営業などの権利をE・Rコーポレーションへ譲渡。TOMMYKAIRA JAPANのブランド名で営業展開を開始。[要出典]
  • 2014年 - E・Rコーポレーションが同年3月以降にブランド名をROWENへ統合することを発表[4]。ブランド名としてのトミーカイラは終了したが、権利は引続きE・Rコーポレーションが所有する。[要出典]

製造販売した車[編集]

安全マージンを残しつつもベース車両が持つ本来のパーフォーマンスをストリートで最大限に引き出すことを前提にチューニングを施工するのがトミーカイラの基本コンセプトである。

内外装ならびにデザイン[5]のソフト面を冨田、エンジンならびにサスペンションなどのハード面を解良が担当した。

なおトミーカイラには七宝焼によるエンブレム[6]のほか、標準もしくはオプションでTommy Kairaのロゴステッカーが装着された。

オリジナル[編集]

トミーカイラZZ
トミーカイラZZ
トミーカイラM25
トミーカイラM25
トミーカイラ25R
トミーカイラ25R

チューニングカー[編集]

※( )内はベース車両。

日産自動車
  • トミーカイラM30・M20(HR31・HCR32スカイライン
  • トミーカイラM16(HB12サニー
  • トミーカイラM30C(FY31シーマ
  • トミーカイラM18Si・SiR(S13シルビア
  • トミーカイラM20Si・SiR(PS13シルビア)
  • トミーカイラM20t(HP10プリメーラ
  • トミーカイラM20t4(HNP10プリメーラ)
  • トミーカイラR(BNR32・BCNR33・BNR34スカイラインGT-R
  • トミーカイラM30Z(Z32フェアレディZ
  • トミーカイラM25(ECR33スカイライン)
  • トミーカイラM25tw(WGNC34ステージア
  • トミーカイラ25R(ER34スカイライン)
  • トミーカイラm13(K11・K12マーチ)
  • トミーカイラm13 140SPORT(K12マーチ)
  • トミーカイラm13c(Z10キューブ)
  • トミーカイラZ(Z33フェアレディZ)
  • トミーカイラGT(V36スカイライン)
  • Ebbrezza-R(R35GT-R
トヨタ自動車
スバル富士重工業
  • トミーカイラM20b(GC8・GD8インプレッサ
  • トミーカイラM20b-2.2(GD8インプレッサ)
  • トミーカイラM20bW(GF8インプレッサ)
  • トミーカイラM20tb(BH5・BP5レガシィ
  • トミーカイラM20tb-2.2(BH5・BP5レガシィ)
  • トミーカイラM20fb(SF5・SG5フォレスター
  • トミーカイラB4(BE5・BL5レガシィ)
  • トミーカイラB4-2.2(BE5・BL5レガシィ)
  • トミーカイラB6(BEEレガシィ)
  • トミーカイラP-tune(RA1・2プレオ
  • LEGACY Premium(BR9・BM9レガシィ)
  • LEGACY RR(BR9・BM9レガシィ)
本田技研工業
三菱自動車
スズキ
ゼネラルモーターズ
  • トミーカイラm08(KLA4M・GM大宇MATIZ
  • トミーカイラCRUZE(HR52S・CRUZE
メルセデス・ベンツ
  • トミーカイラM19(W201・190E
  • トミーカイラM30E(W124・E300

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ メルセデス・ベンツのチューニングカーであるAMGを日本へ初輸入したほか、1977年頃にはフランスより中古のアルピーヌA110ならびにシムカラリーの大量輸入で話題となった。
  2. ^ 2001年に設立されたハルトゲ・ジャパンとは別会社。
  3. ^ トミタ夢工場が民事再生法を申請---スポンサー獲得がカギ”. レスポンス (2003年2月20日). 2015年1月23日閲覧。
  4. ^ ブランド統一のご報告 株式会社E・R CORPORATION ニュースリリース” (2014年2月1日). 2015年1月23日閲覧。
  5. ^ ただしトミーカイラ・ZZは由良拓也がデザインを担当。
  6. ^ 亀型にデザインした理由は童話ウサギとカメ」に由来する。これは本格的スポーツカーメーカーとして並みいる大手の自動車メーカーに追いつき追い越したいという気持ちから、何歩も先を行く既存メーカーをウサギに、後発のトミーカイラをカメに見立てたものである。
  7. ^ プロデュースのみ実施。

関連項目[編集]