トケイソウ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

?トケイソウ

トケイソウ(Passiflora caerulea
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: キントラノオ目 Malpighiales
: トケイソウ科 Passifloraceae
: トケイソウ属 Passiflora
: トケイソウ P. caerulea
学名
Passiflora caerulea
和名
トケイソウ
英名
Passion flower
コンスタンス・エリオット(Passiflora caerulea 'Constance Elliot'

トケイソウ(時計草)とはトケイソウ科トケイソウ属Passiflora)に分類される植物の総称であり、狭義にはPassiflora caeruleaと言う種の和名である。

目次

[編集] 特徴

種の数は約500、栽培品種はそれらが掛け合わされてできるためさらに数が多い。栽培品種には驚くべき数のさまざまな色、形のトケイソウが存在する。先に述べた花弁とガクがそれぞれピンクと白というPassiflora x belotiiという栽培品種も存在する。ぱっと見には花弁とガクの区別はつかないので、白とピンクが互い違いになった花ビラのように見える。それとは対照的に、副冠も花弁もガクも全部白というのが右の写真で示すPassiflora caerulea 'Constance Elliot'である(子房柱の右に写っているのは、ハチである)。

中央アメリカ南アメリカ熱帯亜熱帯域が原産地だが、世界中で観賞用に広く栽培される。つる植物で、庭先などに植えられる。挿し芽することで増やすことができる。

[編集] 名前

和名は3つに分裂した雌しべ時計の長針、短針、秒針のように見える特徴のある花を咲かせることに由来する。英名のPassion Flowerは、キリスト受難(Passion)に由来する。それは、16世紀に原産地に派遣されたイエズス会宣教師たちがこの花をかつてアッシジの聖フランチェスコが夢に見たという「十字架上の花」と信じ、キリスト教の布教に利用したためである。

彼らによればこの植物はキリストの受難を象徴する形をしており、花の子房柱は十字架、3つに分裂した雌しべが、巻きひげはムチ、副冠は、5枚の花弁とガクは合わせて10人の使徒、葉はなどと言われた。

[編集] トケイソウ属

正面から見たトケイソウ(Passiflora caerulea)

500種以上が存在し、以下は代表的なもの。

  • Passiflora alata(ブラジルトケイソウ…実は食用[1]
  • Passiflora amalocarpa
  • Passiflora amethystina
  • Passiflora aurantia
  • Passiflora caerulea(狭義のトケイソウ
  • Passiflora capsularis
  • Passiflora coccinea(ベニバナトケイソウ)
  • Passiflora edulisパッションフルーツ
  • Passiflora foetidaクサトケイソウ
  • Passiflora helleri
  • Passiflora holosericea
  • Passiflora incarnata(チャボトケイソウ)
  • Passiflora karwinskii
  • Passiflora ligularis(グラナディラ (en:Granadilla) …実は食用)
  • Passiflora mollissima
  • Passiflora mucronata
  • Passiflora murucuja
  • Passiflora quadrangularisオオナガミクダモノトケイソウ…実は食用[2]
  • Passiflora racemosa(ホザキトケイソウ)
  • Passiflora serratifolia
  • Passiflora tenuifila
  • Passiflora tulae
  • Passiflora vitifolia
  • Passiflora yucatanensis

[編集] トケイソウの利用

一般にパッションフルーツと呼ばれる物はクダモノトケイソウPassiflora edulis)の実で、これ以外にもP. ligularisP. mollissimaP. quadrangularis等が食用(果汁の採取)目的で栽培されることがある。またハーブとして、鎮痛・精神安定・抗痙攣・不眠の緩和・血圧の降下・ヒステリーノイローゼの緩和・更年期障害など「精神や痛みを静める」働きがあるといわれている。

[編集] 脚注

[編集] 外部リンク

ウィキメディア・コモンズ