トゥゲザー・スルー・ライフ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
トゥゲザー・スルー・ライフ
ボブ・ディランスタジオ・アルバム
リリース

アメリカ合衆国の旗 2009年4月28日

日本の旗 2009年5月27日
録音 2008年12月
ジャンル フォーク・ロックブルース
カントリーロック
時間 45分33秒
レーベル コロムビア
プロデュース ジャック・フロスト
(ディランの変名)
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
ボブ・ディラン 年表
テル・テイル・サインズ
(2008年)
トゥゲザー・スルー・ライフ
(2009年)
クリスマス・イン・ザ・ハート
(2009年)
テンプレートを表示

トゥゲザー・スルー・ライフ』(: Together Through Life)は、2009年にリリースされたボブ・ディラン33作目のスタジオ・アルバム

ビルボード200全英アルバム・チャートの両チャートで初登場1位を記録し、イギリスでは『新しい夜明け』(1970年)以来39年ぶりの1位獲得となった[1]

経緯[編集]

ローリング・ストーン誌によればアルバムの噂は突然の驚きであり[2]、公式発表の2009年3月16日にはリリースまでにすでに2ヶ月を切っていた。これは、当初秋リリース予定だったものが次作『クリスマス・イン・ザ・ハート』のプランが立ち上がったことで前倒しにされたためである。ディランは『ラヴ・アンド・セフト』(2001年)及び『モダン・タイムズ』(2006年)の2作に引き続いて、ジャック・フロストの変名でプロデュースをしている。

リリースに先行して、ディランの公式サイトには音楽ジャーナリストのビル・フラナガンとのインタビューが掲載された。そこでディランはアルバムの創作初期段階について、フランス人映画監督のオリヴィエ・ダアンよりロード・ムービーMy Own Love Song』(2010年)のための曲を依頼され、それが「ライフ・イズ・ハード」という曲になり、「それがこのレコードの方向性のようなものになった」と述べている[3]

このアルバムのレコーディングには、2008年時点でのディランのツアーバンドに加えて、ロス・ロボスのデヴィッド・イダルゴ(David Hidalgo)がアコーディオン奏者として、さらにトム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズのマイク・キャンベル(Mike Campbell)がギタリストとして参加している。

3月30日、「ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシン」が1日限定の無料ダウンロードで公式サイトより配布された。4月6日、「アイ・フィール・ア・チェンジ・カミング・オン」がタイムズ紙の公式サイトにて発表され[4]、追ってディランの公式サイトでも試聴が可能となった。

楽曲[編集]

ディランはこのアルバムの楽曲のほとんどを、グレイトフル・デッドの作詞家だったロバート・ハンター(Robert Hunter)と共作している。ハンターとの共作は『ダウン・イン・ザ・グルーヴ』(1988年)以来である。

前作に続きブルース色が濃い内容となっている。中でも「マイ・ワイフズ・ホーム・タウン」はマディ・ウォーターズの "I Just Want to Make Love to You" (作曲: ウィリー・ディクスン)の替え歌とも言える内容で、アレンジも殆ど変えていない。

エディション[編集]

このアルバムは3種類の形態でリリースされている。

  • 通常盤CD - 楽曲のみ
  • デラックス盤(3枚組) - 通常盤CDに、ディランのラジオ番組である『テーマ・タイム・ラジオ・アワー』で放送分のエピソード "Friends & Neighbors" のCD、及び映画『ノー・ディレクション・ホーム』(2005年)から外された、ディランの最初のマネージャーであるロイ・シルバーのインタビューDVDが付属
  • LPレコード(2枚組) - 米盤には通常盤CDが付属

収録曲[編集]

通常盤CD[編集]

特記なき楽曲は、作詞: ボブ・ディラン、ロバート・ハンター(Robert Hunter)、作曲: ディラン

  1. ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシング - Beyond Here Lies Nothin' – 3:51
  2. ライフ・イズ・ハード - Life Is Hard – 3:39
  3. マイ・ワイフズ・ホーム・タウン - My Wife's Home Town – 4:15
  4. イフ・ユー・エヴァー・ゴー・トゥ・ヒューストン - If You Ever Go to Houston – 5:49
  5. フォゲットフル・ハート - Forgetful Heart – 3:42
  6. ジョリーン - Jolene – 3:51
  7. ディス・ドリーム・オブ・ユー - This Dream of You – 5:54
    • 作詞・作曲: ディラン
  8. シェイク・シェイク・ママ - Shake Shake Mama – 3:37
  9. アイ・フィール・ア・チェンジ・カミング・オン - I Feel a Change Comin' On – 5:25
  10. イッツ・オール・グッド - It's All Good – 5:28

デラックス盤[編集]

通常盤CDに加えて、下記のCD及びDVDが付属する。

CD
Theme Time Radio Hour: Friends & Neighbors
下記はこのエピソードで流されて、CDにも含まれている楽曲である。
  1. Howdy Neighbor – Porter Wagoner & The Wagonmasters
    • 作詞・作曲: J. Morris
  2. Don't Take Everybody to Be Your Friend – Sister Rosetta Tharpe
    • 作詞・作曲: M.Gabler/R. Tharpe
  3. Diamonds Are a Girl's Best Friend – T-Bone Burnett
    • 作詞・作曲: L. Robin/J. Styne
  4. La Valse de Amitie – Doc Guidry
    • 作詞・作曲: O. Guidry
  5. Make Friends – Moon Mullican
    • 作詞・作曲: E. Mcgraw
  6. My Next Door Neighbor – Jerry McCain
    • 作詞・作曲: J. McCain
  7. Let's Invite Them Over – George Jones & Melba Montgomery
    • 作詞・作曲: O. Wheeler
  8. My Friends – ハウリン・ウルフ
    • 作詞・作曲: C. Burnett/S. Ling
  9. Last Night – リトル・ウォルター
    • 作詞・作曲: W. Jones
  10. 君の友だち - You've Got a Friendキャロル・キング
    • 作詞・作曲: キャロル・キング
  11. Bad Neighborhood – Ronnie & The Delinquents
    • 作詞・作曲: Caronna/M. Rebennack
  12. Neighbours – ローリング・ストーンズ
  13. Too Many Parties and Too Many Pals – Hank Williams
    • 作詞・作曲: B. Rose/M. Dixon/R. Henderson
  14. Why Can't We Be Friends – War
    • 作詞・作曲: S. Allen/H. Brown/M. Dickerson/J. Goldstein/L. Jordan /C. Miller/H. Scott/L. Oskar
DVD
  1. ロイ・シルバー – ロスト・インタビュー - Roy Silver – The Lost Interview
    1962年7月、「風に吹かれて」Witmark デモ録音を含む

パーソネル[編集]

チャート[編集]

『トゥゲザー・スルー・ライフ』はリリース第1週で125,000枚を売り上げ、ビルボード200でチャート初登場1位を記録した[5]

チャート(2009年) 最高
順位
全英アルバム・チャート 1
全米ビルボード200 1

リリース[編集]

日本
日付 レーベル フォーマット カタログ番号 付記
2009年5月27日[6] ソニー CD + DVD SICP-2235・2236 初回生産限定盤、日本独自特典DVD付(映画『色即ぜねれいしょん』、映画『アヒルと鴨のコインロッカー』、映画『アイデン&ティティ』の一部映像)
2009年5月27日[7] ソニー CD SICP-2237 通常盤
2009年6月10日[8] ソニー 2CD + DVD SICP-2250・2251・2252 デラックス・エディション、完全生産限定盤、アルバムジャケット絵柄のステッカー&ポスター封入

脚注[編集]

  1. ^ Bob Dylan Beats the Enemy to Number One” (英語). NME. 2009年11月25日閲覧。
  2. ^ Bob Dylan's New Album: Together Through Life”. rollingstone.com (2009年3月16日). 2009年12月9日閲覧。
  3. ^ Flanagan, Bill (2009年3月16日). “Bob Dylan talks about the new album with Bill Flanagan” (英語). bobdylan.com. 2009年12月10日閲覧。 “then the record sort of took its own direction”
  4. ^ Flanagan, Bill (2009年4月6日). “Bob Dylan on Barack Obama, Ulysses Grant and American Civil War ghosts” (英語). Times Online. 2009年12月10日閲覧。
  5. ^ Caulfield, Keith (2009年5月6日). “Bob Dylan Bows Atop Billboard 200” (英語). ビルボード. 2009年11月25日閲覧。
  6. ^ トゥゲザー・スルー・ライフ【初回生産限定盤】(SICP-2235・2236)”. ソニー・ミュージック. 2009年12月9日閲覧。
  7. ^ トゥゲザー・スルー・ライフ(SICP-2237)”. ソニー・ミュージック. 2009年12月9日閲覧。
  8. ^ トゥゲザー・スルー・ライフ(デラックス・エディション)【完全生産限定盤】 (SICP-2250・2251・2252)”. ソニー・ミュージック. 2009年12月9日閲覧。