デブリードマン

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Debridement
治療法
壊死性筋膜炎の患者。患者の左脚の壊死組織を外科的に創面切除している。
発音 [dɪˈbrdmənt][1]
ICD-10-PCS 0?D
MeSH D003646
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デブリードマン英語: Debridement, [dɪˈbrdmənt])とは、感染壊死組織を除去し、創を清浄化することで他の組織への影響を防ぐ外科処置のこと。フランス語で「切開」を意味する debridement に由来する。略して「デブリ」、あるいはデブリドマン、デブリードメントとも呼ばれる。

感染、壊死組織は正常な肉芽組織の成長の妨げとなるため、デブリードマンは創傷外科治癒の原則である。ただし、主要な神経、血管、腱に対するデブリードマンは一般に禁忌となる。診療報酬点数表上の区分はK-002、さらに「創傷処理に対する加算」であるデブリードマン加算がある。

術法[編集]

外科的デブリードマン
メスハサミを用いて創の異物、壊死組織を切除。サージトロンなどによる電気焼却。
化学的デブリードマン
外用剤を用いて創の異物、壊死組織を溶解。
保存的デブリードマン
特殊な素材に創の異物、壊死組織を吸収させる。

また1990年代からは、を用いたデブリードマン(マゴットセラピー)も行われるようになっている。

脚注[編集]

  1. ^ Merriam-Webster Dictionary”. merriam-webster.com. 2020年3月閲覧。

関連項目[編集]