デネブ・カイトス

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くじら座β星[1]
Beta Ceti
星座 くじら座
視等級 (V) 2.04[1]
変光星型 回転変光星
位置
元期:J2000.0[1]
赤経 (RA, α) 00h 43m 35.37090s[1]
赤緯 (Dec, δ) -17° 59′ 11.7827″[1]
赤方偏移 0.000044[1]
視線速度 (Rv) 13.32km/s[1]
固有運動 (μ) 赤経: 232.55 ミリ秒/年[1]
赤緯: 31.99 ミリ秒/年[1]
年周視差 (π) 33.86± 0.16ミリ秒[1]
距離 96.28 ± 0.46光年[注 1]
(29.53 ± 0.14パーセク[注 1]
絶対等級 (MV) -0.312[注 2]
物理的性質
半径 17 R
質量 3 M
自転速度 3km/s
自転周期 170日
スペクトル分類 K0III [1]
光度 145 L
表面温度 4,800 K
色指数 (B-V) +1.02[2]
色指数 (U-B) +0.87[2]
年齢 109
別名称
別名称
デネブ・カイトス
くじら座16番星[1]
BD -18 115[1]
FK5 22[1], HD 4128[1]
HIP 3419[1], HR 188[1]
SAO 147420[1]
LTT 398[1]
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デネブ・カイトス (Deneb Kaitos) あるいはくじら座β星は、くじら座恒星で2等星。

概要[編集]

日本から見ると、秋の空低くに昇ってくる。だが、周囲に目立って明るい星があまりないため、容易に見つけることができる。秋の空では目立つペガスス座の四角形のうち、アンドロメダ座α星ペガスス座γ星をつなぎ、南へ伸ばした延長線上に見つけることができる。

橙色に輝く巨星回転変光星でありごくわずかに変光するが、眼視観測では変光はわからない。

太陽の近隣の星の中では、最も強いX線星の一つであり、X線放射は太陽の2,000倍。磁力的に加熱された、数百万Kコロナに由来する高エネルギー輻射を持つ[3]。エックス線活動は、核でヘリウム燃焼が起こっている段階であることと関連しているようだ。核は1億K以上に達し、核融合によってヘリウムを炭素に変換している[4]。磁気により、自転はかなり遅い。

名称[編集]

学名はβ Ceti(略称はβ Cet)。デネブ・カイトスはアラビア語で「鯨の尾」の意。語源はDenab Kaitos al Janubiyy「鯨の南側の尾」。くじら座β星とくじら座ι星に対して使われるが、普通はくじら座β星に対して使われる名前である。別名ディフダ (Diphda) 。アラビア語で「二匹目の蛙」の意 (الضفدع الثاني , aḍ-ḍafdaʿ aṯ-ṯānī)。一匹目の蛙にあたるのは、みなみのうお座フォーマルハウト[5]。「ディフダ」は主に、くじら座ι星と区別するときに使われる。

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ a b パーセクは1 ÷ 年周視差(秒)より計算(誤差も同様)、光年はパーセク×3.26より計算。各有効桁小数第2位
  2. ^ 視等級 + 5 + 5×log(年周視差(秒))より計算。有効桁小数第3位

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s SIMBAD Astronomical Database”. Results for * bet Cet. 2013年1月25日閲覧。
  2. ^ a b イェール輝星目録第5版
  3. ^ http://www.astro.uiuc.edu/~kaler/sow/denebkaitos.html
  4. ^ http://chandra.harvard.edu/photo/2004/bceti/
  5. ^ http://www4.airnet.ne.jp/mira/seishu/name/ka/cet.html

関連項目[編集]