デダロ (空母)

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Dédalo-R-01 (PH01).jpg
貸与当時の本艦
艦歴
発注 1977年6月29日
起工 1942年3月16日
進水 1943年4月4日
就役 1943年7月24日
貸与 1967年8月30日
購入 1972年
除籍 1989年8月
その後 博物館へ転用のため寄贈後、解体
性能諸元
排水量 基準排水量 13,000t
満載排水量 16,185t
全長 189.9m
全幅 22m
吃水 8.5m
飛行甲板 全長 168m
全幅 22m
格納庫 全長 70m
全幅 13m
機関 蒸気タービン(100,000hp) 4軸 4基
速力 31ノット
航続距離 7,500海里(巡航速度:12ノット)
乗員 1,112名
武装 40mm機関砲 26門
搭載機 ハリアー 計33機
ヘリコプター

デダロ (Dédalo) は、スペイン海軍航空母艦軽空母)。元は、インディペンデンス級航空母艦カボットである。艦名のDédaloとは、ギリシア神話ダイダロスをあらわすスペイン語である。木製甲板ながら、世界初のハリアーを運用した航空母艦。

概要[編集]

ハリアーを搭載したデダロ。
SH-3 シーキングを載せたデダロ
1988年に撮られたデダロ

12年間もアメリカモスボール化されていたカボットを、1967年にアメリカから5年の予定で貸与され対潜空母として運用された。1972年11月8日にハリアーの搭載試験に成功した。貸与は1972年に売却に変更された。1972年の試験後、デダロのオーバーホール時に、AV-8S マタドール(AV-8A ハリアーのスペイン海軍仕様)を注文し配備が決定された。垂直着陸時のハリアーの下降気流が木製甲板に損害を与えたため、保護金属被覆を飛行甲板後半に設置。第1陣の6機のAV-8S単座機と2機のTAV-8Sの複座機は1976年にスペインに到着。第2陣のAV-8S 4機は1980年に到着。ハリアーを搭載する他の空母と異なり、STOVL(短距離離陸垂直着陸)を補助するスキージャンプ台は作られなかった。その代わりハリアーの最大離陸重量を制限した。

通常は、対潜を担う4機の哨戒ヘリコプターSH-3電子戦を兼務する4機のAB-204/AB-212、そしてさらに1グループのヘリコプター(対潜空母として活動していた1976年までは、4機の輸送ヘリコプターCH-19。他に海軍の攻撃ヘリコプターAH-1G コブラなど)とハリアーの4グループからなる航空機を搭載しており、最大では、7グループまでの搭載が可能となっていた。配備期間を通してデダロは300,000マイル、1,650日の航海を記録し30,000の離着陸を記録した。事故により1機のAV-8Aと3機のヘリコプターAB-212ASWを失った。

プリンシペ・デ・アストゥリアスの就役までスペイン海軍の旗艦を務め、1989年8月に除籍された。その後、博物館船への転換を目的とするアメリカの民間団体へ無償で譲渡されたが、目的を果たすことなく解体された。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]