デジタルプラレール

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デジタルプラレール
開発元 TOMY
初版 1996年
対応OS Windows 3.1
Windows 95
プラットフォーム CPUi386以上
RAM:8MB以上
HDD:4MB以上
GPU:256色以上
CD-ROMドライブ
サポート状況 販売終了
種別 CD-ROMパッケージ
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デジタルプラレール (Digital Plarail) は、テクノブレイントミー(現タカラトミー)が共同開発し、トミーから発売していたWindows上でプラレールジオラマレイアウトを作成して楽しむシミュレーションゲームミニスケープ)である。

姉妹品として、プラレールの世界観をモータートミカ(当時のB/Oトミカ)に置き換えたデジタルトミカも発売された。

1996年に初代が発売され、1998年に初代デジタルプラレールとデジタルトミカを一体化した「デジタルプラレール&トミカDX」(限定生産品)が発売され、後に発表された2000年にWindows 2000対応版の「デジタルプラレール2000」が予定されていたが発売されなかった。

2001年にはプラットフォームを流用した「D.Dトレイン」がテクノブレインより発売されていたが、現在では開発・販売終了している。

付属ヘルプファイルによると、本作の開発コンセプトは「大人もプラレールで遊びたいが、独占する訳にもいかない。パソコンがあるから、その上で作ればいい」。

特徴[編集]

  • ザ・コンビニのように、レールなどパーツを自分の裁量で組み合わせる事でオリジナルレイアウトが作れ、プラレール車両を指定することでレイアウト上を走行する。サンプルファイルも付属している。レイアウトは8ビットカラーの3Dを用いて2次元で表現され、現実のプラレールと同様、レイアウト(ポイント等)の不備で別方向の車両が正面衝突すると進めなくなったりするが、脱線はしない。
  • 初代では、デジタルトミカを追加インストールするか(どちらのアプリケーションからでもほぼ同一環境となる)、DX版であれば、デジタルトミカをレイアウトに組み込み、踏切交差などの共存が可能。ただし、デジタルプラレールのシステム自体に立体交差が実装されていないため、立体交差の再現はできない。
  • レイアウトをアプリケーション上で全画面表示にて再生出来るほか、Windowsスクリーンセーバーで映すことが出来る。
  • 別売のCD-ROM「車両セット」「情景セット」(1800円前後)を用いて、車両やパーツを拡張できる。
  • 初代では、1996年に大型商品に添付されたVHSビデオ「たのしくあそぼうトミカとプラレール!」がCD-ROMにAVI(コーデックCinepak)形式で収録されている。また、おまけとして制作に使われたCGの一部がWindows bitmap形式で収録されている。

動作環境[編集]

製品一覧[編集]

  • デジタルプラレール
    • 車両セット01 新幹線編
    • 車両セット02 特急編
    • 車両セット03 貨物編
    • 情景セット01 追加レール&床紙ツール
    • 情景セット02 追加レール&接続変更ツール
    • 車両&情景セット きかんしゃトーマス編
  • デジタルトミカ
    • デジタルトミカ 車両セット01 緊急車両編
  • デジタルプラレール&トミカDX
    • デジタルプラレール&トミカDX パーツセット2 きかんしゃトーマス編
    • デジタルプラレール&トミカ 共通部品セット01

関連製品[編集]

関連項目[編集]

  • 鉄道模型シミュレーター - 1998年にIMAGICより初版発売。パソコン上にレイアウトを再現するという点で本作の鉄道模型版とも言える。本製品との関連は無いが、鉄道模型シミュレーターにはTOMIX版が存在する。レイアウト設計用の「レイアウター」と走行させる「ビュワー」の2機能で構成されている点や、パーツがパレットで提供される、右クリックで回転させるなど操作性の共通点も多い。
  • プラレール~プラレールで遊ぼう~ - 2012年01月19日から2013年4月10日までニコニコアプリで提供されていたアイテム課金制アプリ。続編としてNHN JAPANから「プラレール~もっとプラレールで遊ぼう~」が2013年02月05日から順次マルチプラットフォームでリリースされたが、こちらも2013年9月30日でサービスを終了した。立体交差にも対応しており収録車両やパーツ数も多いが、好みの車両やパーツを入手するには課金または列車走行によりコインやダイヤを貯める必要があった。