デイヴィッド・イーストン

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デイヴィッド・イーストン

デイヴィッド・イーストン(David Easton, 1917年1月24日 - )は、アメリカ合衆国政治学者シカゴ大学名誉教授。

カナダトロント生まれ。トロント大学卒業後、ハーヴァード大学から博士号取得。1947年から1982年までシカゴ大学で教え、退官後は、カリフォルニア大学アーヴァイン校の特任教授。

システム論に代表される行動科学の手法を導入し、政治の科学化に貢献。政治体系(政治システム)論は高く評価された。しかし、1969年以降は一転して脱行動論を唱え、行動科学的な政治分析を批判した。


政治とは何か[編集]

彼はその著書『政治体系(政治システム)』において、政治とは「社会に対する価値の権威的配分(the authoritative allocation of values for a society )」であるとした。この定義は広く用いられており、政治の機能の基本的な考え方とされている。なお、allocation は「配分」、distribution は「分配」と訳されることが多い。

政治システム論において、彼は「インプット(要求と支持)」と「アウトプット(決定と政策)」および「環境」の複合概念をもって、均衡型の政治システム論を提唱し、現代政治学に大きな影響を与えた。

著書[編集]

単著[編集]

  • The Political System: An Inquiry into the State of Political Science, (Knopf, 1953).
山川雄巳訳『政治体系――政治学の状態への探求』(ぺりかん社, 1976年)
  • An Approach to the Analysis of Political Systems, (Ardent Media, 1957).
  • A Framework for Political Analysis, (Prentice-Hall, 1965).
岡村忠夫訳『政治分析の基礎』(みすず書房, 1968年)
  • A Systems Analysis of Political Life, (John Wiley, 1965).
片岡寛光監訳『政治生活の体系分析』(早稲田大学出版部, 1980年)
  • The Analysis of Political Structure, (Routledge, 1990).
山川雄巳監訳『政治構造の分析』(ミネルヴァ書房, 1998年)

共著[編集]

  • Children in the Political System: Origins of Political Legitimacy, with Jack Dennis, (McGraw-Hill, 1969).

編著[編集]

  • Varieties of Political Theory, (Prentice-Hall, 1966).
大森弥青木栄一大嶽秀夫訳『現代政治理論の構想』(勁草書房, 1971年)

共編著[編集]

  • Divided Knowledge: Across Disciplines, Across Cultures, co-edited with Corinne S. Schelling, (Sage, 1991).
  • The Development of Political Science: A Comparative Survey, co-edited with John G. Gunnell and Luigi Graziano, (Routledge, 1991).
  • Regime and Discipline: Democracy and the Development of Political Science, co-edited with John G. Gunnell and Michael B. Stein, (University of Michigan Press, 1995).