ディックソン・マニュファクチュアリング

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1870年代のディックソンの広告

ディックソン・マニュファクチュアリング(Dickson Manufacturing Company)は、19世紀アメリカ合衆国に存在した、ボイラー蒸気機関のメーカーである。特に蒸気機関車の製造により知られている。

概要[編集]

1856年にトーマス・ディックソン(Thomas Dickson)がペンシルベニア州スクラントンに設立した。本社と店舗をスクラントンのペン・ストリートに構えた。その他にもスクラントンに機関車工場であるクリフ工場を、ウィルクスバリニューヨークにも事務所を置いた。しかし、開業から合併までの45年間の総生産両数は1,000両程度であり、比較的小規模なメーカーであった。晩年には、構内用の圧縮空気機関車の製造で知られた。

1901年、ディックソン・マニュファクチュアリングは、他の機関車メーカー7社と合同し、アメリカン・ロコモティブ(アルコ)を設立した。アルコは、1909年にディックソン工場での機関車生産を止めた。

保存機関車[編集]

アルコへの併合前のディックソン製の機関車で、保存されているのは、次のとおりである[1]。また、蒸気動力の鉱山ケーブルホイストもデザインしている。

製造番号 車軸配置
ホワイト式車輪配置
製造日 事業者および番号 保存場所
1005 0-6-2T 1898年8月 J. B. Levert #5 Enterprise Plantation, Patoutville, Louisiana
1020 2-4-0 1898年 Ferrocarril al Pacifico #1 Backshops at Pacific Station, San Jose, Costa Rica

日本との関わり[編集]

山陽鉄道86→鉄道院1020

日本に輸入されたディックソン製の機関車は、1898年(明治31年)に山陽鉄道入換用に導入した車軸配置0-6-0(C)形の小形タンク機関車2両(製造番号 987, 988。社番号 86, 87)があるのみである。この機関車は、1906年(明治39年)に国有化され1020形となったが、すぐに払下げられ、私鉄専用鉄道を転々としながら1960年代まで使用された。

 脚注 [編集]

  1. ^ Sunshine Software, Steam Locomotive Information. Retrieved October 30, 2005.

参考文献[編集]

  • 臼井茂信「機関車の系譜図 2」1973年、交友社