ディアブロ2

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ディアブロ2』(Diablo II)は、『ディアブロ』の続編としてアメリカのBlizzard Northで開発され、Blizzard Entertainment社から2000年に発売された、PC用のハックアンドスラッシュアクションロールプレイングゲームである。日本では同年にカプコンから発売された。「剣と魔法」のファンタジー世界を背景とし、見下ろし型視点でマウス操作を多用するユーザインタフェース、ランダムに生成・配置されるダンジョンとアイテム、インターネット経由での協力・対戦プレイといった前作の特徴はそのままに、スピードやグラフィックスの向上、ゲーム内容の拡充といった改良が加えられている。Windows用とMacintosh用がある。2001年には拡張パック『Lord of Destruction』が発売された。

概要[編集]

前作で好評だったマップのランダム生成やほぼ無限種類の自動アイテム生成システムをさらに強化し、ゲームのスピードテンポやグラフィックが大幅に改良された。また本作はネットワーク接続によって複数のプレイヤーと同時に冒険・対戦を実現している。世界的に大ヒットした本作であるが、日本での認識度は低い。これは発売当時のインターネットやパソコン本体の普及率、また海外ゲームそのものの認知度の低さなどが要因と考えられる。

ゲームの最終目的は最終ボスである魔王ディアブロの討伐だが、それ以外にも「より魅力的なアイテムの探索」「異なる職業でのプレイ」「プレイスタイルの確立」などの遊び方がある。

まずプレイヤーはゲーム開始時に5種から自分の職業を選ぶ。冒険で入手できるアイテムには多種多様な追加効果がランダムで付加されているので、自分に合ったより強力なアイテムを求めて何度もプレーしたり、獲得したアイテムを効果的に使用できる職業でゲームをやり直す、といった楽しみ方がある。また、レベルアップ時のボーナスで攻撃の指向性を変更できることから、同一職業ながら全く異なる戦法で戦うなど、その自由度と中毒性の高さから、今もなお全世界でプレーされ続けている古典的なネットゲームの一つである。

アクションRPGの中でも完成度の高さは際立っており、MORPGの一つの完成形として後発された様々なジャンルのゲームに多大な影響を及ぼした。

ゲームの形態としてはシングルプレーモードとマルチプレー(ネットワーク)モードをプレーできるが、他のゲームにみられる月額徴収形式やアイテム販売形式は一切無く、利用料金がパッケージ代のみというのも特徴的である。

不具合改修、およびゲームバランスの改善、システムの追加にはパッチ(修正プログラム)をインターネット経由で適応させるが、本作ではリリースごとにゲームバランスが大きく改変されるのも特徴である。パッチリリースの度にこれまで最強とされてきた職業が一変して最弱になることも多々あり、パッチ毎に新たなプレイスタイルを確立するのも楽しみの一つとして捉えられている。

沿革[編集]

本編と拡張パック『Lord of Destruction』で構成される。遅くとも2007年には契約期間の終了により本編・拡張パック共にカプコンからの日本正式発売とサポートは終了したが[1]、英語版やその他海外言語版に限れば、現在でも世界的に在庫数が豊富なため、個人輸入や海外のゲームソフトを取り扱っている店舗やインターネット通販ならば比較的入手しやすい状態にある。

日本語版に関しては、発売日に出荷されたものは、プレイディスクに高確率でプレス不良品が混じっており、ゲーム起動時のプロテクトチェックで必ず撥ねられる。これを理由に、発売直後から交換騒ぎとなった。サポートは、カプコン本体ではなく、デバッグ会社のポール・トゥ・ウィンが担当した。[要出典]

本編[編集]

まず2000年6月29日に英語版が米国で発売され、数日遅れの2000年7月1日に株式会社カプコンが代理店として日本語マニュアル版が日本でも発売された。その後、カプコンが日本語化した日本語版が2000年10月18日に登場した。CD-ROM 3枚組で、当時の価格は9800円。

拡張パック: Lord of Destruction[編集]

本編から約1年後の2001年6月29日に拡張パック『Lord of Destruction』が発売され、日本でも日本語・英語両対応でカプコンより発売された。CD-ROM 1枚で、当時の価格は5800円。

拡張パックによる変更点[編集]

拡張パックによる変更点は以降の記事にも記載されているが、本項で目立つ変更点の一部をまとめた。

  • 新しい第5のマップとモンスターが追加される。
  • 2種類のキャラクタークラスが追加される。
  • 新しいタイプのアイテムが追加される。
  • アイテムを収納するための倉庫の容量が増える。
  • 基本である640x480ピクセル表示の他、800x600ピクセルのモードが追加される。
  • 武器を素早く持ち替える「ウェポンスワッピング」が操作系に追加される。
  • NPCの仲間である傭兵を成長させることができるようになった。

ストーリー[編集]

ディアブロ2 本編[編集]

前作で勇者に倒された魔王ディアブロが、逆に自身を討伐した勇者の肉体を奪い、完全復活してしまう。プレイヤーはかつての勇者=魔王ディアブロを再び倒すため、5人の新たな勇者の中から一人を選び、邪悪な王を滅ぼす旅に出る。

拡張パック[編集]

プレイヤーは激闘の末、ついに魔王を討ち取りその魂を「ソウルストーン」と呼ばれる魔石に封印し、、地獄の炉にてメフィストとディアブロのソウルストーンを粉砕して魔王の脅威をこの世から消し去った。しかし唯一生き残っていた末弟の魔王バールはマリウスが持ち出した自身のソウルストーンを奪い取って完全復活を果たした。バールは地獄の軍勢を率い、世界を統制する力を持つ宝珠「ワールドストーン」を狙ってバーバリアンの地・アリート山へと侵攻を開始する。

ゲームシステム[編集]

操作方法[編集]

ゲーム画面は3Dレンダリングされた画像を2D画像に変換した見下ろし型視点で繰り広げられ、ほとんどの操作をマウスで行う。敵をクリックすればそれを攻撃し、宝箱をクリックすればその宝箱を調べるといった具合である。移動には「歩く」と「走る」があり、走ったほうが素早い移動が出来るが「スタミナ」を消耗し、スタミナが無くなると回復まで走れなくなる。また走っている間は敵の攻撃を回避したり盾で防げる可能性が低下する事もあり、歩きと走りの使い分けは重要となる。

また、後述する「スキル」について、クリックすると発動するものに関しては右クリックと左クリックでそれぞれ別のスキルを割り当てる事か可能である。さらにそれらスキルはキーボード等にショートカットを作り、右クリック、左クリックそれぞれに割り当てられたスキルをいつでも素早く変更することができるため(ただしキーボードから直接スキルを発動させることはできない)、すでにそれぞれのマウスボタンに割り当てられているスキル以外にも、別のスキルを素早く呼び出して発動可能となっている。本作の戦闘は、複数のスキルを素早く切り替えながら戦う事で多彩なコンボを生み出すことができるようになっており、上級の難易度ではこの操作の習得はほぼ必須である。

前作にもあったベルトシステムも継承され進化した。画面中央下部には4つのスロットが用意されており、ベルト系の装備品で、高位のアイテムを身につけると縦にスロットが拡張される。通常、拡張されたスロット部分は隠されているがマウスをあてがうと開く。スロットは最大で4x4、つまり16個まで増える。

スロットには回復アイテムの他に、街に戻る巻物とアイテムを鑑定する巻物なども収納しておける。対応するキーを押すか、表示されているアイコンをマウスで右クリックすることで使用し、対応するスロットの上にアイテムを入れてある場合、自動的に上のアイテムが補充される。ただし、左右のスロットや、手持ちの袋からは自動供給されない。拡張パックにおいては、Shiftを押しながら収納袋内のベルト格納可能なアイテムをクリックすると、同種のアイテム全てがベルトの空きスロットに充填され、1つ1つアイテムを収納する煩わしさを回避できるようになった。

ステータス面[編集]

キャラクタの成長
キャラクターはレベルアップ時に「5のステータスポイント」と「1のスキルポイント」を獲得する。
5種類のクラス(職業)はそれぞれのクラスに固有のスキル(技)を30種類ずつ持っている。
スキルレベルは、スキルポイントを割り振ることでレベル20まで任意に成長させることができ、さらに装備品などでスキルレベルを強化することもできる。スキルにはマウスのボタンに振り分けて使用する「アクティブスキル」、取得するだけでキャラクターに恩恵をもたらす「パッシブスキル」、味方になるNPCを呼び出す「サモニング(召喚)スキル」など様々なものがある。
キャラクターステータスには VITALITY(VIT、体力、生命力)、DEXTERITY(DEX、敏捷力、歩く速度や命中率・防御率)、STRENGTH(STR、筋力、攻撃力)、ENERGY(ENE、エネルギー、魔力)の4種類があり、ステータスポイントを割り振ることで自由に成長させられる。
スキルの成長順序や取捨選択、そしてステータスポイントの割り振りによってキャラクターの特性が変わり、戦闘スタイルに変化が起こる仕組みになっている。
シナジーボーナスについて
バージョン1.10よりスキルに SynergyBonus(シナジーボーナス)と呼ばれるシステムが追加された。これはスキルのレベルを上げると別のスキルの効果にも変化を及ぼすシステムである。これが導入される以前は確実に利用する特定のスキルにだけ最大限スキルポイントを注ぎ込む育成方式が一般的だったため、一般的にはにスキルポイントを振ることが無い、いわゆる「死にスキル」が各職業に存在していた。シナジーボーナスの概念により、必ずしも使うとは限らないスキルにボーナス効果目的でスキルポイントを割り当てるケースが発生することとなった。このシステムの導入で、それまで顧みられることの無かったスキルも再び研究対象として脚光が当てられることになり、他の類似するシステムを持つゲームでも度々見られた「意味の無いスキル」に存在価値を与える事に成功した一例とも言える。
アイテムの種類
アイテムには、ステータスを回復させるポーション、どんなダンジョンの奥深くからでも街と行き来できるワープゲートを作るタウンポータルの巻物、魔法アイテムの力を覚醒させることができる鑑定の巻物、アイテムを合成する「ホラドリムのキューブ」、その他武具といったオーソドックスな取り揃えである。ポーションの種類としては、体力回復アイテムのヒーリングポーション、魔力を回復するマナポーション、毒を治療する解毒ポーション、凍りついた体を解凍する溶氷ポーション、より長時間走ることができるスタミナポーション、体力と魔力を同時に一瞬で回復する若返りポーション (日本語版表記では回復ポーション)がある。
装備品としては武器、盾、鎧、兜、靴、手袋、ベルトなどがあり、装備画面でそれぞれを該当するスロットにドロップすることでアイテムを装着し、特に武器、盾、鎧、兜は種類によってキャラクターグラフィックが変更される仕組みになっている。
アイテムの所持
大きさの決まった持ち物袋 (Inventory) があり、アイテムの大きさや形によって入れられる量が変わってくるという点は、前作に準拠している。今作ではさらに、街に置いてある自分専用の収納箱 (Stash) があり、ここに取っておきたいアイテムを入れることが出来る。なお、地面に置いておいたアイテムはしばらく時間が経つか、ゲームを再開するたびに消滅してしまう。収納箱は拡張パックを導入すると容量が二倍になる。
第二章で手に入るイベント用アイテム「ホラドリムのキューブ (Horadric Cube)」は、持ち物袋や収納箱の中での大きさは2x2の4マスだが、開くと中には3x4の12マス分のアイテムを入れておける。

防御判定[編集]

多くのRPGと同様、より良い防具を着用するとDefenceの値が高くなるが、ディアブロ2ではDefenceの値を向上させても敵から受ける物理ダメージ値は一定である。 このゲームのDefenceは「武器が相手の鎧を貫通するか否か」であり、いくらDefence値が高くてもLife値が低ければ即死も有り得るシステムとなっている。 敵からのダメージを軽減するには、DRと呼ばれるDamage Reduced by **%(**%のダメージを軽減)の効果が付いた武具を装備するほかなく、この効果が付いた武具は非常に種類が少ない。

高難易度かつ高レベルの敵は相応にDefenceが高くダメージを通すことが難しくなっており、武器そのものの表記DamageよりもDextality(機敏性)やAttack rate(攻撃値)を高めることが重要となっている。自分のステータス画面には、直近に攻撃した敵の装甲を自分の物理攻撃が貫通する可能性が何%か表示される。

盾を装備していた場合、敵の物理攻撃を盾でブロックする可能性が生まれる。盾ブロックに成功した場合ダメージは完全に無くなるが、ブロックする際に操作が出来なくなるスキがあり、敵に囲まれた場合には連続でブロックして動けなくなる所謂「ブロック・ロック」に陥ることもある。また、歩き・走りの最中はブロック成功率が下がる。盾ブロックの成功率は盾の種類と敏捷性の高さで決まり、ステータス画面にブロック成功率が表示される。


魔法攻撃は、基本的に必ず命中する。魔法によるダメージを軽減するには、魔法の属性に対応したResist(耐性)を高めればよい。Resist値1につき1%のダメージが軽減され、Resistが100に達すれば、その属性の魔法ではダメージを受けなくなる。逆にResistが負の値であれば、受けるダメージが増加する。魔法を盾でブロックすることは不可能だが、盾にはresist上昇効果がついていることが多い。

ゲーム難易度をNightmareやHellに変更すると、プレイヤーは全ての属性耐性に不利な補正を受ける反面、敵の属性耐性は強化される。難易度Hellではほとんどの敵がいずれかのImmune(属性無効)を持っているがこれは属性耐性が100%以上に設定されているものであり、何らかの方法で敵の属性耐性を100%未満に下げれば魔法が通用する。

傭兵[編集]

傭兵は一定のお金を払う事で雇う事が出来る仲間キャラクタで、そのステージによって雇える傭兵のタイプは異なる。

通常版では傭兵はそのステージだけで、死亡すると復活させることはできない使い捨てキャラクタだが、拡張パックを導入した場合は傭兵も成長させることができ、ステージや難易度に関係なく連れて歩け、死んでしまった場合は蘇生ができるようになった。ちなみに傭兵は、鎧と兜を装備できる他、種類によって装備できる武器は異なる。

ローグ傭兵
第一章で仲間になる女傭兵で、敵と一定距離を保ちながら弓矢で攻撃する。炎タイプと氷タイプがおり、炎は威力が高く、氷は敵を凍らせ動きを鈍くする。初期のクエストで無料で仲間にすることができ、その際高確率で「キョウコ」というなぜか日本風の名前のローグ傭兵が仲間になる事から、俗に「キョウコ」と言うだけでローグ傭兵と意味が通る。スキルレベル上昇効果つき装備を着せるとそのレベルにより放つ物が変化したが、この効果はバージョン1.09以降で削除された。弓を装備させることができる。
槍傭兵
第二章で仲間になる。パラディンと同質のオーラを放射し、仲間や敵に効力を与える。傭兵により3種類のオーラのうち1つを使う。その名のとおり、槍・ポールアックス系のアイテムを装備させる事ができる。
魔法傭兵
第三章で仲間になる。魔法による遠距離攻撃でプレイヤーをサポートする。傭兵により炎、氷、雷のうちいすれか1種類の系統の魔法を持ち、それぞれ2種類の魔法を使う。剣と盾を装備できるが、特殊な状況を除いてほとんど武器による攻撃は行わない。
バーバリアン傭兵
第五章で仲間になる。他の傭兵より高い体力を誇り、前線で肉の盾として活躍。またバーバリアンのスキル「バッシュ」相当の攻撃を行い、打撃を与えた敵を後退させる。剣とバーバリアン専用兜を装備する事ができる。ただしプレイヤーのバーバリアンと異なり、両手に武器を持つことはできない。

マップ構成[編集]

旧作『ディアブロ』は進入するたびに構造が変わる閉鎖的なダンジョンを延々と降りてゆくゲームだったが、本作では中規模のフィールドに比較的低階層の洞窟が複数設置される形式に変更された。それら洞窟やダンジョンの多くはイベントやストーリー展開には関係しないが、地表よりも多数のモンスターが存在したり、「チャンピオン」や「ユニーク・モンスター」と呼ばれるザコモンスターの親玉が棲んでいる場合もある。こうした上級モンスターはより強力なアイテムを落とす可能性が高い。

マップは地表、ダンジョンにかかわらず完全ランダムで生成されるが、マップごとに広さや出入り口の生成場所に法則があり、小さすぎるマップが生成されたり、逆に大きすぎるマップが生成されるといった極端に複雑な変化は現れず、だれがプレーしても基本的な平均クリア時間にそれほど大差は発生しない。

また、本作ではステージクリア形式をとっており、章(アクト)の最後に居るアクト・ボスモンスターを倒すと次の舞台へ進めるようになる。章は第四章まであり、拡張パックを導入すると第五章が追加される。この追加された第五章には、1〜4章までに登場したモンスターに加え、複雑な攻撃パターンや複数でチームワークを組みプレイヤーを惑わす新種のモンスターや、一筋縄ではゆかない仕掛け満載のフィールドやダンジョンが数多く追加され、たった一つのマップ追加にもかかわらず、ボリューム豊かなものとなっている。

ちなみに本作ではネットワークモードとシングルプレーモードがあるが、シングルプレーでは後述する難易度を選択しなおした時、ネットワークモードではゲームに参加しなおす度にマップがランダムで生成されるようになる。故にシングルプレイモードでは難易度を変更しない限りマップの構成は固定であり、続きからのプレーが容易であるという利点がある。

マップ中のギミック[編集]

前作同様、マップには罠などのギミックが仕掛けられている。前作同様に開閉できるドア(Door)もあるが、敵の死体でブロックされる(Blocked Door)と閉めなおす事ができないため、前作のように一匹ずつ相手をするというテクニックは難しくなっている。

破壊可能オブジェクトと宝箱(Chest,Lag,Barrel,etc.)
樽や壷を蹴り壊したり、NPCの死体を漁ったり、箱を開ける等でアイテムを発見できることがある。これらの宝箱や破壊可能オブジェクトには罠が仕掛けられていたりカギが掛かっている場合もある。罠が発動した際には仕掛けが動き出す音がし、一定時間後に毒が噴出したり仕掛け矢が放たれたりする。鍵が掛かっている箱を開けるには場合は「鍵」アイテム1つが必要だが、扉破りに秀でた職業「アサシン」のキャラクタは鍵の必要が無い。
魔法の祠(Shrine)
前作から引き続き「」も本作に登場し、効果は一新された。祠に触れると、その魔力が開放され様々な効果をもたらす。体力や魔力が回復する「HealthShrine」「ManaShrine」、触れた者に一定時間効果が継続する「StaminaShrine」「RegenerationShrine」「ExperienceShrine」、付近の敵にダメージを与える「PoisonShrine」「ExplodingShrine」、敵味方とも体力を半分失う「FireShrine」などがある。また「GemShrine」は手持ちの宝石の中から一種類をアップグレードしてくれる(手持ちに宝石が無い場合は「欠けた宝石」を出す)。
井戸(Well)
あらゆる場所に点在する井戸。水をたたえており触れると体力、魔力、スタミナが50%回復する。2度利用すると水が枯れるが、暫くすると水が溜まり再び利用できる。
ウェイポイント(Waypoint)
マップの要所に確実に存在する、魔法陣が書かれた石畳。通称「WP」。これを踏むとマークされ、マークされたWPやその他の地点のWPの間を一瞬で移動することが可能となる。また、ウェイポイントを用いる事で今までクリアした別のアクトへも移動可能となっている。他のプレイヤーに協力を仰げば、踏んだことの無いWPの付近でタウンポータルを出してもら事で(そのアクトまでゲームを進めていれば)安易にマークすることができる。

クエスト[編集]

ひとつの章には6(第四章のみ3)のクエストがあり、クエストをクリアすると進入できるエリアが増えたり、特殊なアイテムが手に入ったり、お店や施設の利用料金が下がるなどの特典が手に入る。クエストは特定の条件を満たすとスタートするが、その大半は必ずしも強制的なものではなく、コンプリート(完了)する順番が前後しても構わないものや、完了せずとも次の章に進めるクエストもある。クエストには一つだけの条件ではなく、条件をクリアーすると再び新しい指令が出て連続して進むクエストもあり、その手のクエストは指示されたすべての条件を満たすことで完了したとみなされる。

それぞれの章に居るボスに挑戦するためには、必然的に特定のクエストをクリアしている必要があるようになっているが、基本的にはマップを道なりに進んでいれば必要最低限のクエストが発生するように仕組まれており、謎解きの要素はほとんど無い。そのため、さほど高い英語の読解力も要求されず、物語を追うこと自体は比較的簡単に進行するようになっている。

難易度制[編集]

『ディアブロ2』では前作の流れを踏襲し、ゲームを一通りクリアーすると上位レベルの難易度が開放されるようになっている。難易度には「ノーマル(普通)」「ナイトメア(悪夢)」「ヘル(地獄)」の3段階がある。上級難易度になるほど敵が強くなり、プレイヤーキャラクターのステータスに補正が掛かり下方修正されるなどのペナルティが発生するが、下位難易度よりも性能の高いアイテムが入手できる可能性がより高くなる。

ちなみに、本作のゲームとしての難易度は比較的高い部類に入る。最低難易度のノーマルは適当にキャラクタを育成していても一応エンディングまで進むことはできるが、ナイトメア以降になるとキャラクタの育成方針を間違えたり、それなりに良い武具が整っていないと単にストーリーを進める事さえも難しくなる。また、最高難易度のヘルレベルになると、限界までキャラクタを強化していることを前提としてゲームバランスが組まれているため、敵の攻撃力は異常に強くなり、一瞬のミスが即死を招くほどゲーム難度は高くなる。

そのため難易度の上昇は強制ではなく任意で、ゲームを開始する前に自分でどの難易度に挑戦するか決めることができる。また、ゲーム中のクエストの進行具合は難易度ごとに別々に扱われており、たとえばノーマルでは達成したクエストでも、初めてナイトメアに挑戦した場合は未達成として扱われるし、アクトボスモンスターを倒さないと先の章に進めない。

ネットワークモード[編集]

オンラインで他のプレイヤーとゲームを楽しむために、「レルム」と「オープン」の2種類のモードが用意されている。 「レルム」は、Blizzard Entertainment 社が提供する Battle.net のサーバを介して、同じサーバに接続した他のプレイヤーと同じゲーム内でプレイできるサービスである。 マッチングサービスのような実装であった前作において各クライアントのローカルにセーブされたデータの改造によりチートが横行したが、今作ではアカウントやセーブデータ管理もサーバ上で行われ、現在では標準的であるMORPG的な実装の先駆けとなった。 このサービスは前述したように個人情報などの登録の必要も無く、利用は無料である。 レルムでのアカウントは一人でいくつでも作ることが可能であるが、同時に複数のアカウントを操作するには複数のCDキーが必要である。 レルムに保存されているキャラクタやアカウントの保存には期限があり、一定期間使用されていないキャラクタやアカウントは消去されてしまう。アカウントが消滅したとしても、再び無料で作成することができる。

「オープン」では、プレイヤーのPCがホストサーバを兼ね、同時に楽しみたいプレイヤーはインターネット経由やLAN経由でホストに接続する。オープンのセーブデータはシングルプレイと共通で、自分のパソコンのハードディスク内にセーブデータが格納される。オープンで作られたキャラクタもネットワークに繋げて複数のプレイヤーと遊ぶことができるが、個人でセーブデータを管理するという仕様上、不正な改造などが多い。

上記の仕様のため、オープンとレルムのキャラクターが交流する手段は無い。データ改造による通常では有り得ないプレイを楽しみたい者も、純粋にゲーム仕様に則った遊び方をしたい者も、双方が納得できるつくりになっている。

ラダーモード[編集]

バージョン1.09よりネットワークモードにレルム専用ゲームモードとして「ラダー」が追加された。ラダーキャラクタとして作成されたキャラクタはラダーキャラクタとのみ同じゲームで遊べ、全てのラダーキャラクタは決められた期日で「リセット」される。「リセット」されたラダーキャラクタはノーマルキャラクタに変換されノーマルキャラクタとして継続して遊べるが、再びラダーモードで遊ぶにはキャラクターを新規作成するほか無い。 つまり、一定期間ごとに全プレイヤーが無一文から新規ゲームを開始し、ラダー(キャラクタレベルランキング)の上下を楽しむモードである。後述の「ハードコア」かつラダーのキャラクタも作成できる。ラダーモードでのみ登場するアイテムやモンスターがあり、ラダーリセットごとにラダー専用要素が追加されることが定番となっていた。

キャラクタークラス[編集]

プレイヤーはゲーム開始の際に分身となるプレイヤーを作成することになる。

アマゾン
ブロンドヘアーをポニーテールに括った白人女性。日本人プレイヤー間での通称は「尼」。槍や弓に精通し、撹乱戦法を得意とする。槍のリーチと威力を活かした接近戦闘も可能だが、矢に爆発効果を与えたり、ジャベリン(投げ槍)を複数に分裂させるなど、むしろ遠距離からの範囲攻撃を得意とする。遠距離攻撃を強化したり自身への攻撃を回避するためのパッシブスキルも備えている。自分の偽者を作り出し敵の目をそらす「デコイ」や天界から戦乙女を召喚するスキル「ワルキューレ」などで前線の負担を軽減しつつ、後方から敵を殲滅・援護するのがオーソドックスなアマゾンの戦闘スタイルである。
バーバリアン
大柄な白人男性で、フェイスペイントに弁髪。日本人プレイヤーの間では「馬場」と呼ばれる。両腕に一本ずつ武器を持てる唯一の職業であり、強力な接近戦闘スキルを多数取り揃え、肉弾戦に長ける。接近戦を強化する為に多くのパッシブ・スキルも持つため打たれ強く、パーティーの中では前線を張るのに最適。戦闘以外にも、仲間のステータスを上昇させる「ウォークライ(雄たけび)」や、敵の死体からアイテムを見つけ出すスキルなどもある。
ソーサレス
黄色人女性で、緑色の服に黒いロングヘアーの魔法使い。習得できる魔法は炎・氷・雷の3属性で、それぞれ効果や使用感覚が異なるがいずれも優れた攻撃範囲と威力を持つ。マナが多い代わりにライフが少ないが、ダメージをマナで受け止めるスキル「エナジー・シールド」を使うことで前線に出ることも可能。拡張パックを導入すれば、片手杖と盾を組み合わせて装備する事もできるためさらに生存率は高くなる。画面内のどこにでも瞬時に移動できるスキル「テレポート」により高い移動力も備え、パーティープレイでは殲滅担当として前線に火力を投射するのが主な仕事。仲間の攻撃の命中率を上げ火炎ダメージを追加する炎魔法「エンチャント」でサポートにあたることもでき、特に低レベルキャラクタに高レベルのエンチャントを使用すると(レベルの割には)恐るべき攻撃力となり経験値稼ぎが容易になるため、エンチャントに特化したこのクラスは重宝される。
パラディン
中肉中背の黒人男性で、ザカラム教の聖騎士。日本人は「パラ」や「パル」と呼ぶ人が多いが外国人間ではもっぱら「ディン (din) 」と呼ばれている。剣やメイス・盾の扱いに長け、片手武器に盾というオーソドックスなスタイルでの近接戦闘が得意。聖なる力を使っての魔法攻撃もできる。単体での戦闘能力も申し分ないが、自身だけではなく、仲間や広範囲の敵にさまざまな効果を与える「オーラ」という系統のスキルを幅広く取り揃えているため、パーティープレイでその真価を発揮させることができる。盾で殴りつけるスキル「スマイト」は必ず命中する近接攻撃で、特殊な用途に用いられる場合がある。
ネクロマンサー
白髪の中年白人男性。通称「根黒」。生命と運命を操る魔導師である。死体から骸骨戦士を作り出したり、ゴーレムを生成したり、死んだ敵を仲間として蘇らせるなどして数多くの下僕を連れまわすことが出来る。一見すると他力本願的なクラスだが、骨と毒の攻撃呪文を扱うこともでき、敵のステータスを大幅に下げる「呪い」を使ってパーティーをサポートすることも出来る。その容姿や特徴的なボイス・他とは一線を画すスキル群から、熱狂的な愛好家が多い。
ドルイド
拡張パックで追加された。ネイティブアメリカン的な男性キャラクタで、自然の力を味方につけて戦う。聖なる力を持った狼や熊を召喚して共に戦ったり、精霊を呼び出して仲間の強化を行ったりできる。大自然を味方につけ、竜巻や台風、火山など天変地異を召喚する魔法で範囲攻撃も可能である上、自身も熊や狼男に変身して身体能力を高め、肉弾戦を挑むこともできる。援護・魔法攻撃・直接攻撃などなんでもできる一方、変身中に使用できる魔法に制限があるので、おのずと攻撃パターンが限られてしまう。このクラスを四文字熟語で表すとすれば「器用貧乏」であろう。
アサシン
ショートヘアの白人女性。通称「朝」。禁を破った魔導師を抹殺するため組織された暗殺者集団の一員で、魔法に頼らず自らの体を極限まで磨くことで戦闘力を発揮する流派。いかにもアメリカ人の想像する「NINJA」を具現化したようなキャラクタークラスで、手裏剣を飛ばすスキルや半透明になるスキル、自身の影を味方に付け戦わせるスキル等がある。カタール系の武器に限って両手に1本ずつ装備することが可能で、手数で勝負する。「チャージアップ・スキル」、「フィニッシュ・スキル」の二種類からなる「マーシャルアーツ」というスキル群を持ち、チャージアップ系スキルの攻撃でエネルギーを溜め、フィニッシュで力を解放すると、その組み合わせにより様々な効果を発揮する。自らは魔法は使用しないが、地面に設置し敵を自動攻撃させる「トラップ」のスキルによる、魔法に酷似した攻撃ができる。

攻撃の属性[編集]

全てのキャラクター及びモンスターの攻撃には属性が定められており、ダメージテーブルや付加効果の特徴もほぼ統一されている。ヘルレベルは全てのモンスターがいずれかの属性を無効化するため、育てられるスキルやアイテムの効果を組み合わせていかに多くのモンスターに対応していくか、あるいは諦めてやり過ごすかも重要な戦術となる。

物理
近接戦闘クラスの基本となる属性。特にバーバリアンはほぼ全てのスキルが該当する。ゴースト系などが無効化を持っている。
火炎
付加効果は無いがダメージの伸びが良く、振れ幅が小さいのが特徴。これに特化すると数万ダメージを安定させる事も可能。冷気と雷に比べて無効化する敵が非常に多い。
冷気
火炎に次ぐダメージと、命中すると敵の動きを鈍くさせるのが特徴。このスキルで敵を倒すと氷となって砕け散ってしまい死体が残らないので、死体を活用するネクロマンサーやアサシンと相性が悪い。どうやっても無効が剥がせない敵も多い。
ダメージの伸びが良いが振れ幅も大きく、大抵のスキルは一桁~数千となり信頼に欠ける。その代わり大量の敵を一度に倒すスキルが集中しており、アイテムや特定のスキルがあれば無効を剥がすのも簡単なので人気が高い。
このスキルで攻撃すると、相手のライフはダメージ量に応じた速度で減っていく。そのためダメージの伸びはトップだが、他の属性のように即死するわけでは無い。アンデッドの大半が無効を持つが、ネクロマンサーにはそれに対抗する装備が多く用意されている。
魔法
属性が無く物理攻撃でも無い区分。該当するスキルが少ないが、無効化出来るモンスターもほぼいない。パラディンはこの属性の強力なスキルを持っているためクラス自体の使用率が高い。

アイテムの種類と効果[編集]

『ディアブロ2』のアイテムにはアイテム名の前と後ろにつく特殊な名前(接頭語/Prefixと接尾語/Suffix)があり、その名前によって魔法の効果が添付/変動する仕組みになっている。一部の例としてShortSwordというアイテムに接頭語と接尾語が付与されるとすると「bronze ShortSword of Strength」という具合になる。また、魔法の効果にはグレードがあり一般には、同様の効果であっても上位グレードのほうが良い補正数値が得られる。例として命中率の上がる接頭語「Bronze」よりも、上位の「Gold」の方が命中率が高くなる。

ちなみに、接頭語と接尾語はそれぞれ一つしか付加されない。「Bronze Snowy ShortSword」や「ShortSword of Strength of Dexterity」また「bronze Snowy ShortSword of Strength of Dexterity」という具合にはならない。接頭語のみ、もしくは接尾語のみというパターンも存在する。

ノーマルアイテム
ベースとなる通常のアイテム、名前は白色で表示される。パッチ1.10から後述のソケットアイテム化できるようになった。
エクセプショナルアイテム
ノーマルアイテムの上位アイテム。グラフィックについてはノーマルアイテムと同等だが、ノーマルアイテムよりも基本性能が高い。ノーマルアイテム同様にマジック効果などが付加される。名前は白色で表示される。こちらもソケットを開けることが可能。
エリートアイテム
エクセプショナルよりさらに上位で、最上位のベースアイテム。上位難易度でしか手に入らない。名前は白色で表示される。こちらもソケットを開けることが可能。
ソケットアイテム
通常のアイテムに穴があいている物。灰色の名前で表示される。ソケットアイテムに"宝石"や"ルーン"等をはめ込むと魔法の効果を持ったアイテムに変化する。付加される効果はセットした宝石の種類によって固定となる。いちどセットした宝石やルーンは例外を除いて取り出せない。
極稀に、魔法効果によってソケットが追加されているものがあるが、その場合は名前が青色となり、後述するマジックアイテムとして認識されるため、ルーンワードの発動対象外となる。
宝石
ソケットアイテムに挿入できるアイテムで、ダイヤモンド・ルビー・サファイア・トパーズ・エメラルド・アメジスト・スカル(頭蓋骨)の7種類があり、「Chipped(欠けた)」「Flawed(傷ついた)」「通常の」「Flawless(無傷の)」「Perfect(完璧な)」まで5つの階級がある。宝石の種類とはめ込むアイテムによっては効果は固定で決まっている (例:火炎ダメージ追加、氷耐性強化、など)。合成アイテムとして使われることも多く、通貨としてプレイヤー間トレードで用いられることもある。
ジュエル
拡張パックで追加された。ソケットアイテムに挿入できるアイテムで、宝石とは違いその効果はランダムで生成され、マジックアイテムに近い存在である。ジュエルにはレアのジュエルやユニークのジュエルも存在する。
ルーン
拡張パックで追加された。全33種類あるルーン文字が刻まれた小さな石で、宝石のように効果は固定になっている。しかし宝石やジュエルよりも有用な効果が多く、後述する「ルーンワード」を作る上で必要不可欠な素材である。また、合成アイテムの添加物として使われることも多い。種類と有用さ、利用頻度の高さからアイテムトレードの通貨として頻繁に取引されている。
ルーンはクエストなどでももらえるが、一定以上の上位ルーンはドロップに頼らざるをえず、かつ出現率が非常に低いので、価値が高い。
職業専用アイテム
拡張パックで導入された。職業ごとに決まっている専用アイテムの事。アマゾンは専用の弓と槍と投げ槍、バーバリアンは専用兜、ソーサレスは専用片手杖、ネクロマンサーは専用生首(盾スロット相当)、パラディンは専用盾、ドルイド専用兜、アサシン専用カギ爪がある。いずれもノーマル、エクセプショナル、エリートの階級が存在し、マジック、レア、ユニーク等もある。
マジックアイテム
魔法効果が付与されたアイテム。その効果はランダムで2つまで付く。名前が青色で表示される。
レアアイテム
複数の魔法効果があるアイテム。魔法効果はランダムで3つから8つ付くが、似た効果が重なると表記上は効果が1つか2つのこともある。名前が黄色で表示される。
ユニークアイテム
固定された名前と固定された魔法効果を持つ。ユニークに付く魔法効果は、マジックやレアのランダム作成では絶対に付かない効果が多く、他では代えの利かないアイテムが多数を占める。名前は金色。拡張版ではエクセプショナルとエリートのアイテムが追加された。
セットアイテム
ユニークアイテムの変則版で、単体ではさほどではないが、同じシリーズのアイテムを複数装備することで絶大なボーナスを発揮する。名前は緑色。拡張版では、エクセプショナルとエリートのセットアイテムも登場する。ちなみに、ユニークとセットアイテムは一度のプレーにつき、自分が所有しているものを除いて同種は1個までしか出現しない。難易度を選択しなおすか、ゲームに参加しなおすと再び入手するチャンスが発生する。
イシリアルアイテム
拡張パックで追加された。天界のアイテムで、半透明で表示される。通常のアイテムよりも性能が高くなり、武器なら攻撃力が、防具なら防御力が1.5倍になり更に必要筋力が低めになる。しかし、壊れたり数量が減っても修理できないという難点を持っており、事実上の使い捨てアイテムである。元から壊れないタイプのアイテムはイシリアル化しない。
マジックやレア、ユニーク、セット、ソケット等、ほとんどのアイテムにこのステータスが添付される可能性があり、通常はどのような激レアアイテムであってもこのステータスが付くとほぼゴミ扱いとなるが、耐久力の自動回復や、数量自動回復・破壊不能の魔法効果が付与されていれば恒久的に使える上に、イシリアルアイテムの「性能が上がり、必要な装備ステータスが減る」という性質は保持されるため、マルチプレーにおいて通常よりもトレード価値が一気に跳ね上がる場合もある。
また、傭兵は装備の耐久力が減らないため、イシリアルアイテムが最大限生かされる。
ちなみに、そのスケスケな見た目に追加価値を見出す人も居るが、これの鎧を女性キャラに身につけさせたとしても、下に平服を着ているため、妙な勘違いに注意すべきである。
クラフトアイテム
拡張パックで追加された。特定のアイテムを組み合わせて合成すると生産できるアイテムで、固定された効果数種類に加え、ランダムで魔法効果1-3種類が付加される。オレンジ色の名前で表示される。
ルーンワード
拡張パックで追加された。ルーンと呼ばれる石を指定されたタイプのソケットアイテムに指定された順番でセットするとルーンワードが発動し、追加魔法効果がつく。上位ルーンを使用した高級ルーンワードの追加効果は、他では手に入らない効果が多い。順番を間違える・穴の数に過不足がある・素材を間違えるなどするとルーンワードは発動せず、普通にルーンをセットしたのと変わりないソケットアイテムになる。ベースアイテム名は灰色のまま、発動したルーンワード名が金色で併記される。
チャーム
拡張パックで追加された。インベントリ(荷物袋)に入れておくだけで魔法効果を発揮する。収納箱やホラドリムのキューブに入れたのでは効果が無い。サイズ別にスモール・ラージ・グランドの3種類があり、それぞれインベントリを1マス、2マス、3マスぶん使う。サイズが大きいほど、より高い効果が期待できる。
基本はマジックアイテム扱いなので様々な効果がランダムで付くが、バージョンアップを繰り返した現在はユニークアイテムのチャームも存在する。

登場モンスターのグレード[編集]

モンスターにはいくつかのグレードがあり、グレードによって打撃に炎ダメージや雷ダメージが加わったり、倒した際に大爆発を引き起こす、攻撃を受けると呪われる、全ての動作が素早い、といった特殊なステータスを持っていることがある。また、そうした上位のグレードのモンスターは多くの場合、手下を引き連れて集団で襲い掛かってくる。モンスターにはさまざまな行動パターンが設定されており、プレイヤーが攻撃を加えると恐怖を覚えて逃げていく者や、一定の距離を保って遠距離攻撃してくる者、他のモンスターに何かの能力を付加する者、仲間を集めて一斉におどりかかってくる者など、多様な方法でプレイヤーの行く手を阻む。

ノーマルモンスター
一般的なモンスター。基本的に単体で活動している。名前が白色で表示される。
チャンピオンモンスター
ノーマルモンスターが変異した上位種。ほかの雑魚モンスターより能力が高く、数体が集まって行動しているため強敵だが、価値ある宝を落とす可能性も高い。名前の文字が青く表示され、下に「チャンピオン」と表示される。拡張版では後述の亜種が出現するようになった。
ユニークモンスター
上位モンスター。ほとんどのユニークは手下を従えている。特殊な名前を持つモンスターで、チャンピオンモンスターよりも強く、多彩な特殊能力を持ち揃えているのが特徴である。強敵である反面、強力なアイテムを落とす可能性が非常に高い。また難易度が高くなると、2〜3属性の攻撃に対する無効が付き、ボスよりも強くなる場合もある。名前の文字が金色で表示される。
スーパーユニークモンスター
最上位モンスター。基本的にクエストの最終目標やアクトボスなど、ある程度固定で登場するモンスターがほとんど。ユニークモンスターよりも強力なアイテムを期待できるが、殆どはボスクラスのモンスターであり一筋縄では倒せない。名前が金色で表示される。
手下(Minion)
上級モンスターであるユニークモンスターの手下。上級モンスターの特殊能力の組み合わせによっては統率者と同じ能力を持つ場合もある。ノーマルモンスターと同様に、名前は白色で表記されるが、その下に「手下」と表示されるもので見分けることができる。基本的にノーマルモンスターと変わらないので、名前の色は白い。また、ユニークモンスターには及ばないものの、通常よりも貴重なアイテムを落とす確率が高い。
バーサーカー
特殊能力を持つ、チャンピオンモンスターの一種。Berserkのスキルを常に発動させており、防御力や体力は低いものの攻撃力が高く、確実に攻撃を命中させてくる。拡張パックで追加された。名前が青色で表示される。
ゴーストリー
特殊能力を持つ、チャンピオンモンスターの一種。体が半透明で動きが極端に遅いが、物理的な攻撃はほぼ無効化する。また、物理攻撃に冷気ダメージを付加させている。拡張パックで追加された。名前が青色で表示される。
ポゼスト
特殊能力を持つ、チャンピオンモンスターの一種。非常に高いライフをもち、回復力も高く、ネクロマンサーの呪いを無効化する能力を持つ。拡張パックで追加された。名前が青色で表示される。
ファナティック
特殊能力を持つ、チャンピオンモンスターの一種。移動速度が非常に速く、力も強い。拡張パックで追加された。名前が青色で表示される。

舞台[編集]

勇者(プレイヤー)は災いの元凶である放浪者を追って第一章 (ACT 1) から第四章 (ACT 4) まで4つの舞台を渡り歩く。拡張版では新たに第五章が追加された。

ひとつのダンジョンをひたすら奥へ奥へと探索してゆく「潜り」中心だった前作『ディアブロ』から大きく変わり、地上を進行する旅が中心である。


ACT 1 王国の草原[編集]

一人のフードを被った男が、明るい日差しの入った牢屋のような部屋を訪ねてきた。中に居たのはガラガラに痩せ細った老人で、男を見ると老人は腰を抜かせたようにバタバタとはいずり回るが、フードをかぶった男が老人に天使のような幻覚を見せる事で老人は何かを察し安心したのか落ち着きを取り戻し、それまでの経緯を語り始めた。

物語はある一人の廃人の告白から始まる。かつてとある村で住んでいたその男、マリウスは、ある理由からローグと呼ばれる女性戦士たちが運営する修道院に身を寄せ、麻薬のパイプを吸いながら悪夢と無気力に毎日を過ごしていた。そんなある日、マリウスの住む修道院に黒い装束をかぶった放浪者が現れ、業火と怪物を召喚して修道院を壊滅させてしまう。唯一生き残ったマリウスは、謎の放浪者に誘われるままに果てなき旅路を歩み始めた。

それから間もなく、噂を聞きつけた勇者がローグ族のキャンプ (Rogue Encampment) にやって来た。このキャンプでは、魔物たちに修道院を追い出され外で暮らすことを余儀なくされたローグ達が暮らしており、騒動の噂を聞きつけて各地から集まった他の冒険者たちや、それらを相手に商売をする者も居り、その規模は小さな町に匹敵する。魔物たちが闊歩する草原を越えた先にくだんの修道院があり、その地下墓地(カタコンベ)奥深くを根城にする魔物たちのせいでキャラバン隊は立ち往生をしていた。修道院が魔物から解放されれば、そこを越えた先にある砂漠の都市へキャラバン隊が進めるようになるという。

勇者は、放浪者が消えた東の砂漠への活路を見出すため、魔物の将軍である魔女アンダリエルの討伐へと旅立つ。

勇者は道中で不可思議な巻物を拾う。それをローグの女族長に手渡しアドバイスを求めると、これには魔王に滅ぼされた町「トリストラム」へ行く方法が記されているという。女族長は、トリストラムに囚われているかつての賢者の子孫の力を借りて魔人を倒せと諭し、巻物に印をつけた。 勇者は巻物に記されたとおり、大平原にそびえ立つ5本の魔石 (Cairn Stone) で儀式を行うと、トリストラムの村への魔法のゲートが開通した。かつてトリストラムは栄えた村であったが、既にディアブロによって滅ぼされ、無数の魔物の住処になっていた。片足のない少年の死骸が転がっていたり、ゾンビ化した鍛冶師が襲い掛かってくる。そこではかつての賢者の子孫、デッカード・ケイン (Deckard Cain) だけが生かされ、空中の檻に閉じ込められなぶり殺しにされようとしていた。

助け出されたケインの助言により、修道院を占拠する魔物の指揮官アンダリエルを抹殺した勇者は、道中の安全が確保され旅の準備が整ったキャラバンと賢者ケインと共に東の都へと旅立った。

ACT 2 砂漠の荒野[編集]

マリウスは黒装束の男と旅を続けていた。死の砂漠を抜けた先、謎の遺跡に吸い込まれるように入って行った放浪者を追ったマリウスは、その奥地で岩に縛り付けられ、苦しみもがく男と遭遇する。放浪者は次第に様子がおかしくなり、もがき苦しむ男の心臓に輝く宝石を抜き取ろうとするが、そこに突如現れた天使がその手を阻む。天使と放浪者がもみ合っている隙に、もがく男が自身を開放するようマリウスの精神に働きかけ、迷ったマリウスは男の心臓から輝く石を抜き取ってしまった。

時を遅く、勇者たちはキャラバン隊に便乗し、砂漠の王国ラット・ゴーレイン (Lut Gholein) へ辿り着いた。かつて偉大な魔道師タル・ラシャがその身で地獄の魔神を封印し、今もこの砂漠のどこかで生きながら魔神の魂と闘い続けているという。また、街を統べる若き城主の話では現在なにか問題が発生しており、大海原を越えて東への航海への道は絶たれていた。勇者はケインの話に基づき、まずはタル・ラシャの墓所を捜索することにした。

そのころ、マリウスは天使に首根っこを掴まれ、その愚かな行為をなじられていた。その石は有名な三大魔王の一人、バールの魂を封印した物だったのだ。天使はマリウスに石を死守し、地獄へ下って炉へ向い、石を破壊せよと命じられる。自分の愚かさと行為に恐れをなしたマリウスは、魂の石「ソウルストーン」を握りしめ、無我夢中でその場を走り去るのだった。

同じように勇者もまた広い砂漠を駆けていた。各地に点在する遺跡をめぐり、ケインの導きで古代遺跡の封印を解くカギである伝説の杖を手にした勇者だったが、未だタル・ラシャの墓所は見つからない。そんな時、ラット・ゴーレインの城主にとある相談を持ちかけられる。地表の魔物から人々を守るため、城の地下室に民を避難させていたところ、宮殿の底から突如として無数の怪物が出現し、女や子供問わず皆殺しにされてしまったのだと言う。

勇者は宮殿の地下室を捜索し、その奥地で謎の魔法のゲートを発見した。ゲートを潜り抜けた先は宇宙空間に広がる不可能立体の迷宮で、さらにその奥地には狂気に囚われた召喚士が怪物を召喚して宮殿の地下へと送り込んでいたのだ。召喚士を殺害すると、そこからさらなる魔法のゲートが開いた。脇にある書物によると、その特殊な空間に封印された大砂漠にこそ、タル・ラシャの墓所があるという。

複数ある入り口を一つずつ探した勇者は、遂にタル・ラシャの封印された遺跡を探し出したが、そこに待っていたのはタル・ラシャでも放浪者でもなく、恐ろしい魔神の一人「ドゥリエル」であった。戦いの末勝利した勇者だったが、遺跡の最深部にはすでにタル・ラシャの姿は無く、そこには一人の光り輝く天使が立ち尽くしていた。天使…ティラエルが言うことには、一足違いで恐るべき三大魔神の一人バールが、その封印を解かれて復活してしまったという。さらには隙を見て逃げ出した放浪者は、魔神を蘇らせる旅を続けているのだ。

魔神ディアブロを追い続けるため、勇者たちはさらに東へと旅立った。

ACT 3 魔のジャングル[編集]

…事件が解決した事で、ラット・ゴーレインではようやく船の航行が可能となっていた。勇者はラット・ゴーレインで足止めを食い途方に暮れていた貿易商人メシフ (Meshif) の好意で、彼の船に乗って東の国クラストの港 (Kurast Docks) へ到着した。クラストはかつて緑豊かで、ザカラム教の聖地であるクラスト寺院への入り口であることもあり栄えていたという。しかしつい最近、ある放浪者が現れたのをきっかけに、大きな地殻変動が起こり街の大半は水没し、森の生物は攻撃的な体形に変異し人を襲うようになり、呪物が意思を持つようになり村を作って人を喰うなど、人間の住む場所ではなくなってしまった。

魔法障壁によって護られた港を出た途端、黒装束の放浪者が勇者の前に現れた。ついに魔人に追いついたかに見えたが、放浪者は魔物を召喚して煙と消えてしまう。勇者は放浪者を追って魔物に満ちたジャングルを越えを始める。

放浪者は一足先、市民たちが悪魔に魂を売り渡し、地獄の都市と成り下がったクラストの街に辿り着き、ついに寺院の奥底で復活の時を待ちわびた魔王の一人、メフィストを開放する。地獄の炉へ向かえと命じられたマリウスは、ソウルストーンを握りしめその光景をただ見つめていた。ついに三人の魔人兄弟は集結し、恐るべき地獄へのゲートが開かれたのだ。マリウスはそれまで共に旅を続けてきた放浪者のあまりの代わりざま…ディアブロの恐ろしい姿に意欲を喪失し、地獄への門をくぐる事無くその場を後にしてしまった。

一方の勇者はと言うと、クラスト寺院に乗り込むには、特殊な魔法の宝珠によってその入り口が堅く封印されているという話を聞かされていた。魔人メフィストがその身を潜めるダンジョンに挑むには、かつての賢者カリムが遺した「カリムの眼」「カリムの脳」「カリムの心臓」「カリムのフレイル」を探し出し、それを組み合わせて聖なる武器「カリムの意志」にて宝珠を砕く必要があるというのだ。

長く、複雑に続くジャングルを縦横無尽に探し回り、とうとう聖なるフレイルを手にした勇者は、ザカラム教の中心地に足を踏み入れる。しかしかつては聖騎士の民であったザカラム教徒が邪悪信仰に走り、勇者の行く手を阻む。もはや怪物と化したザカラムの民をなぎ倒しながら勇者は最奥地にある寺院に突入し、フレイルを振るって邪悪な宝珠を砕き、地下洞窟の入り口は開かれた。

寺院の奥深くまで到達した勇者であったが、ディアブロとバールの姿は既になく、寺院の地下で勇者を待ち受けていたのは三大魔王の一人、メフィスト。勇者はメフィストを打ち破り、彼奴の生命の源であるソウル・ストーンを回収して地獄へと繋がる魔法のゲートに侵入する。

ACT 4 地獄[編集]

その魔法のゲートを潜った先は、人間界ではなく地獄であった。

遥かに続く地獄の途中では、悪魔の手によって気がふれてしまった堕天使が怪物の肉体に閉じ込められ、行く手を阻む。これを倒し天使の魂を開放すると、堕天使イズアルはディアブロ兄弟に天界の秘密を漏らしてしまったと独白される。 その後、地獄の炉にたどり着いた勇者は、地獄の鍛冶師から奪ったハンマーと金床でメフィストのソウル・ストーンを砕き、三大魔王の一人であるメフィストの完全抹殺に成功する。

いよいよ勇者は人間界を脅かす地獄の軍の本拠地に乗り込み、地獄の手下どもを総べる恐怖の王ディアブロ (Diablo the Lord of Terror) に直接対決を挑む。ディアブロが待ち受ける混沌の聖域 (Chaos Sanctuary) には5つの封印があり、封印を守る精鋭を殲滅し全ての封印を解くと、地鳴りと共に魔王ディアブロが姿を現した。

激闘の末、ついに魔王ディアブロは打倒された。勇者の活躍により、永遠に続くかに思われた光と闇の戦いは終結を迎えたように見えた。メフィストに引き続き、ディアブロの魂を封じ込めたソウル・ストーンも地獄の炉で叩き割られ、ついにその魂は完全に死滅したのだ。

その頃マリウスは、あまりの恐怖にしわくちゃになった老人のような顔になってしまっていた。そこがどこかは分からないが、薄明るい牢屋のような部屋で、ソウルストーンを砕けなかった自分のふがいなさに絶望し、身を隠すように余生を過ごしていたのだ。そこに現れた天使に、一通り今までの出来事を話し終えたマリウスは、自分の呪われた人生を憂いた。

天使の幻影を見せた男は言う、「ソウルストーンを渡せば罪はすべて許される」と。言われるがままに呪われた石を男に渡した瞬間、その男は本性を現した。男は天使などではなく、変装した破壊の王バール (Baal the Lord of Destruction) だったのである。恐怖に顔をゆがめるマリウス。触手が伸び、血だまりができる。黒装束を着た男…バールの歩いたその後は、巨大な火柱が立ち上り、建物は炎の海と化した。

(通常版はここまで)

ACT 5 バーバリアンの地[編集]

(拡張版はここから/第4章をクリアしていなければならない。)

マリウスからソウル・ストーンを奪い、完全なる復活を果たしたバールは大軍を引き連れ、人間界と人類を守護する秘宝「ワールドストーン」を支配すべく、北の地でワールドストーンを守るバーバリアン達に総攻撃を仕掛けようとしていた。そのことを知った大天使ティラエルの手引きにより、勇者は休息の暇も無く、バーバリアンの本拠地ハロガス (Harrogath) へ向かった。

この北の地は広大で不毛で厳しい自然環境であるので人間の住める土地ではなかったが、古えよりワールドストーン守護の役目を課せられたバーバリアン達は生き延び、ワールドストーンに手を出そうとする愚か者たちを撃退してきた。

しかし強大なバールの軍勢の前にバーバリアンの兵力は風前の灯であり、最後の拠点ハロガスも地獄軍の投石機 (Catapult) 攻撃の前に陥落寸前であった。勇者たちは山を登り投石器部隊を指揮しているシェンク (Shenk the overseer) を倒し投石器攻撃を止め、バーバリアン達の信頼を得る。バーバリアンの長老の話によると、ワールドストーンはアリート山 (Mt.Arreat) の中に築かれた要塞の最深部に安置されているという。

勇者はバールの目論見を阻止すべく、アリート山の山頂(Arreat summit)を目指す。山頂では3人の古代のバーバリアン勇者の霊 (The Ancients) が要塞の入り口を守護している。これを倒した勇者は、3人の聖霊に力を認められワールドストーン要塞へ入る資格を得、バールの居る中心部へと突入する。無数の手下との戦いの末、ついに勇者はバールを追い詰め、最後の魔人を打ち取ることに成功した。

しかし、突如大きな地震がワールドストーン要塞を襲った。そこに現れた大天使ティラエルいわく、ワールドストーンは既に魔人の魔力で汚染され切ってしまったと言う。魔人の手によって汚されたワールドストーンを放置すれば、世界の作りが根底から覆る事となり、それを食い止めるにはワールドストーンを砕くしか方法はない、しかし砕いた後に世界がどうなるかは分からない。ティラエルは勇者に脱出を促すと、負のエネルギーに満ちたワールドストーンをその剣で貫き、巨大な光が周囲を包んだ…。

主な登場人物[編集]

Dark Wanderer "黒衣の放浪者"
薄汚いローブを身にまとい世界中を東へと放浪する謎の人物。彼が過ぎ去った土地は魔物が溢れるように湧き出すため、今回の災いの元凶と噂され、プレイヤーはこの人物を追って旅をすることになる。
その正体はカンデュラス最後の王子であるエイデンにして、その身体に宿った魔神ディアブロ、そして前作のプレイヤーキャラその人。
冒険者として世界を放浪していた彼は、都トリストラムの危機を聞いて故郷に舞い戻った。しかし時既に遅く、父王が発狂し亡者に成り果て、弟アルブレヒトが大司教ラザルスの裏切りによって行方知れずとなり、高潔な騎士団長ラクダナンさえも呪われて彷徨い続け、都はカタコンベからは沸き出した怪物によって荒廃していた。やがてカタコンベに挑んだ彼はディアブロの肉体を滅ぼすことに成功するが、過酷な経験から精神は疲弊しており、遂にはディアブロに魅入られてしまったのである。
Deckard Cain "デッカード・ケイン"
その昔にディアブロら三兄弟を封印したとされる賢者集団、「ホラドリム」の最後の子孫。自身も賢者であり、世界に関する幅広い知識を持つ。前作の舞台であり今回の魔王の復活で廃墟になった都「トリストラム」で宙吊りの牢屋に入れられ監禁されている。それを助け出すと、あらゆる場面でプレイヤーに助言をくれる。また助けてくれたお礼として、魔法アイテムを無料で鑑定してくれる(前作では、ケインに鑑定を依頼すると鑑定料を取られた)。ちなみに助けずにゲームをクリアーすることもできる。また、ケインを救出済のプレイヤーが作成したゲームルームにまだ救出していないプレイヤーが参加した場合、街にケインは居るが鑑定料金を取られる。賢者にしては、ややケチである。
Marius "マリウス"
トリストラムが怪物に襲われ、壊滅したのを目の当たりにしてしまったがために精神に支障をきたし、麻薬中毒になってしまった不運な男。トリストラムから遠く離れた修道院で廃人同様となって暮らしていたが、謎の放浪者によって修道院は壊滅し、唯一生き残ったマリウスは放浪者に導かれるように彼の後を追って旅をすることになる。 一部のイベントシーンは彼の視点で物語が語られるが、本作の中で最も謎の多い人物であり、彼自身が何者なのかはほとんど語られていない。
The Maiden of Anguish Andariel "苦悶の乙女アンダリエル"
地獄の魔神の一人。逆立った髪の毛にヒステリックな形相をした女魔神で、かつては魔界の4大勢力の長として君臨していた。打撃の強さもさることながら、猛毒を散布する攻撃を得意としており、サディスティックにプレイヤーをじわじわと痛めつける。現在ではディアブロらに敗れ、その手下として活動をしている。
The Prince of Pain Duriel "苦痛の帝王ドゥリエル"
地獄の魔神の一人。芋虫の胴体にカマキリのような腕・ムカデの足、という酷悪な姿をしている。かつては魔界4大勢力の長として他の派閥と戦いを繰り広げていた。しかしディアブロ三兄弟が誕生したことによりパワーバランスが崩れ、その手下となった。冷気をまとっているため近づくとこちらの動きが緩慢になってしまう上、行動パターンが高速で近づいては殴るというワンパターンのため隙が無く、非常に高い攻撃力のおかげで序盤の障壁となりがちである。かつての魔界4大勢力の長としての名は伊達ではなく、恐るべき相手として勇者の前に立ちはだかる。
The Summoner "召喚士"
かつてホラゾンという名の魔導師が居た。偉大な魔道師だったが研究に没頭するあまり興味が先行し、固く禁じられていた悪魔召喚魔法に手を出してしまう。そのため、禁を破った魔導師専門の暗殺集団「アサシン」から命を狙われることとなり、姿をくらました。一説には、追尾できないように魔力で空間を歪め、そこに身を隠しているという。秘密の聖域 (Arcane Sanctuary) から砂漠の都市ルットゴーレインの王宮へ悪魔を送り込み大量虐殺を行うも、勇者(プレイヤー)に秘密の聖域に乗り込まれ成敗された。
Archangel Tyrael "大天使ティラエル"
天界の戦士。天界の住人は人間界に介入することを禁じられているが、それでも人間に協力する数少ない天使のうちの一人。かつてディアブロが追い詰められた際、魔物を封じ込める力を持ったソウルストーンをホラドリムの賢者たちに授けたのもティラエルである。透き通った巨大な翼を持ち、全身光り輝く体を持つ。要所で現れ、プレイヤーに様々な助言をする。現在では方針転換した天界の法により、直接地上世界と関わるのを禁じられているため、人間と共に戦うことは無い。
Izual "堕天使イズアル"
かつてティラエルの部下だった天使。聖剣アズアラスを持つ戦士であった。地獄の炉で恐るべき魔剣シャドウファングが製造されているとの報を聞きつけ、それを阻止するべく地獄に赴くが、そこで囚われてしまう。実は魔剣製造はディアブロらがイズアルを呼び寄せるための策略で、魔神に取り押さえられたイズアルは恐るべき拷問の末、気がふれて喋ってはならない天界の秘密を漏らしてしまった。その後、怪物の肉体に魂を幽閉され、魔神にも天使にもなりきれない存在となって地獄を彷徨う。
The Lord of Terror Diablo "恐怖の帝王ディアブロ"
三大魔王の末弟として地獄に君臨した真紅の肉体を持つ悪魔。兄弟と共に天界壊滅を目論んでいたが、それには人間界制圧が不可欠であることに気付く。
その後、人間界への侵攻ばかりを考え本来の敵である天界へ進軍しないことに仲間から疑問の声が上がり、裏切りにあってしまう。魔界の4大勢力に数えられる魔神Azmodan(アズモダン)とBelial(ベリアル)、そして自身の軍団にすら裏切られたディアブロは人間界へと追放され、その後しばらく人間界で猛威を振るっていたものの、天界の天使ティラエルの力添えにより設立された人間の魔道師集団「ホラドリム」によって、ソウルストーンと呼ばれる魔法石に封印され、カンデュラス地方の迷宮の地下深くに隔離される。そのまま時が経ち、やがて人々の記憶からはホラドリムも、ディアブロも、迷宮も忘れ去られ、カンデュラスには新たな王国が誕生した。魔法石により物理的に力を発揮することは叶わなくなったディアブロであったが、精神的に人々を堕落させ、支配することはできた。王国の大司教ラザルスを配下に置くことに成功したディアブロは、これに自らを封印した魔法石を砕かせ、ついに再び世に解き放たれる。しかし、依然として幽体であったディアブロは本来の力を発揮することができず、強い人間の肉体手に入れようと画策する。王であるレオリックの精神を乗っ取るべく数ヶ月に渡り精神的な攻撃を仕掛けるが、王はこれに頑強に抵抗し、失敗。そこで、ラザルスを使って王子アルブレヒトを迷宮に誘拐し、その肉体を触媒に一応の復活を果たす。召喚した悪魔達を配下に、迷宮の地下から再び地域を恐怖に陥れるディアブロであったが、それを聞きつけた勇者達が各地から集結し、熾烈な戦いを繰り広げることになる。戦いの末、ついに王のもう一人の息子、エイデンがディアブロを打ち負かすことに成功する。
しかし、エイデンはすでにディアブロによってその精神を蝕まれていた。魔法石のかけらを使い、自らを倒したその勇者の肉体を逆に奪い取ったディアブロは、メフィスト、バールの兄弟達を封印から開放すべく、東方へと向かう。

:ゲームでは、二足歩行と四足歩行を巧みに切り替え、爪を持った強靭な腕で殴りかかったり、巨体を生かした体当たり攻撃を仕掛けてきたり、遠距離からは強力な赤い稲妻のブレスを放つなどして襲い掛かってくる。またパンデモニウムという、ブリザード社から配信される、レルムのキャラクターでのみプレイすることの出来るワールドイベントでは、ディアブロがさらに強力なコピーとなって出現する。これを倒すと、ここでしか手に入らない強力なレアアイテムを手に入れることが出来る。

The Lord of Hatred Mephisto "憎悪の帝王メフィスト"
三大魔王の一人で、長兄。ザカラム教の聖地でパラディンの故郷でもあるクラスト寺院の地下深くに封印されていたが、魔王ディアブロの手により復活。支配した多数のザカラム教長老たちを従えてプレイヤーの行く手を阻む。復活してから間もない為かメフィスト単体の戦闘能力は他の兄弟に比べて劣るが、それでもその力は強大である。主に氷や雷の魔法で攻撃を仕掛けてくる。
The Lord of Destruction Baal "破壊の帝王バール"
三大魔王の一人で、次兄。かつて兄弟であるディアブロ・メフィストらと共に地上の制圧、しかるのちに天界への進攻をも目論んでいたが、仲間に裏切られ、人間界に追放されたところをホラドリムの賢者らによってソウルストーンに封印されてしまう。その際にソウルストーンが砕けるというアクシデントがあり、不完全なソウルストーンではバールを封印しきれないと考えた賢者たちは、確実に封印するため賢者の一人タル・ラシャの肉体を生贄として砂漠の地下深くに封印する。その後、ディアブロを追って遺跡に入ってきたマリウスを騙して封印を解かせ、元より強力な魔力を持つタル・ラシャの肉体をもって復活を果たす。ゲームでは触手や自身のダミーの召喚、強力な氷の攻撃など様々な手段で襲い掛かってくる。

隠し要素[編集]

ディアプロ2ではいくつかの隠し要素が存在するが、本項ではバグによって引き起こされた挙動ではなく、あくまで意図的に仕組まれた物についてのみ記述する。

  • The Secret Cow Level
秘密のカウレベルは、モーモー牧場と名付けられた特殊エリア。一度クリアした難易度において、トリストラムの廃墟に転がっている少年の死体から取得できる「ワートの足」と「タウンポータルの書」とを「ホラドリムのキューブ」合成することでモーモー牧場へ続く赤いポータルが出現する。イースター・エッグの一種である。
内部は巨大な平原が広がっており、二足歩行で武器を手に持ったホルスタインが無数におり、牛の鳴き声をあげながら襲いかかってくるという作中でも特に異色な作りのジョークステージである。いくつかのユニークモンスターも出現するが、全て「牛」のみである。また、スーパーユニークモンスター「Cow King」(牛の王)がおり、これを殺してしまうと赤いポータルの作成が不可能になる。このレベルの由来は前作ディアブロ1の噂話で、「隠し要素で牛が大量に出現するCow Levelというステージがあるらしい」とのまことしやかに囁かれていた噂に対し、ファンサービスとして制作された。
このレベルに登場する「地獄の牛(HellBovine)」は強力な近接攻撃を持つが、攻撃手段は直接攻撃のみで移動が遅く、行動パターンもプレイヤーに直線的に向かってくるのみである。また、パッチバージョンによっては経験値の入り方が極端に多く、また非常にレアなアイテムが多数出現し、"狩場"として根強い人気を誇っていた。
  • HARDCORE
ハードコア(本当の)モードで作成されたキャラクタは、本当の人間と同様に命が1つしかない。すなわち、一度死亡すると蘇る手段は無く、二度とそのキャラクタや装備を使用して遊ぶことが出来ない。それ以外は通常のゲームモードとまったく同等である。キャラクタ作成時に「ハードコア」を選択することで挑戦する事ができ、ハードコアキャラクタ同士でしか同じゲームに入れない。通常モードで集めた武具を持ち込んだり、その逆も不可能である。なお、死亡したハードコアキャラクタもアカウント上は残り、幽霊の姿でチャットロビーに参加することだけは可能。このモードでは、絶対に死ぬことが許されないという独特の緊張感を楽しめる。以前のパッチでは、ハードコアモードは一度エンディングを見るまでは選択できなかったが、現パッチでは最初から選択できるようになった。
  • チャットロビーの宝石
ネットワークモードのチャットロビーに表示されている宝石をクリックすると、宝石が活性化したり(GemActivated)元に戻ったり(GemDeactivated)する。しかし状態が変わった事によりゲーム本編には何らの影響も無く、あくまでお遊び要素である。
  • ディアブロクローン
ネットワークモード時のみ出現する隠し要素で、修正プログラムで追加された。プレイヤーの誰かが、ユニークアイテム「Stone of Jordan(ヨルダンの石)」をゲーム中の商人に売却すると、一定の確率でその時にネットワークモードでプレイしている同一サーバー上のユーザーのゲームに、通常のディアブロよりも格段に強力な「UberDiablo」が出現するチャンスが発生するというもの。このディアブロは日本人には「ディアブロクローン」と称されている。「Uber(ユーバー)」とは「超すっげえ」といったニュアンス。出現するとその旨がアナウンスされると同時に地震のような揺れが起き、ゲーム中に存在するスーパーユニークモンスターのうち一匹がディアブロクローンへと変化する。これまでにない強力なボスモンスターであるが、倒した暁には、ここでしか手に入らない貴重なユニークアイテムを落とす。
「ヨルダンの石」は確実に手に入るアイテムではなく、あくまでランダムで入手できるユニークアイテムの一つに過ぎず、指輪系のユニークの中でも入手難易度が高い部類に入る。また高性能アイテムゆえに手放す人は少なく、クローン出現も確定的では無いため、このイベントに参加できるのは極めて稀である。
  • 特殊トリストラム
レルム上でのみ挑戦できる最高難易度レベル。修正プログラムで追加された新イベントの一つである。ゲーム難易度Hellでのみ可能。第一章の「伯爵夫人(The Countess)」が落とす「増悪の鍵」、第二章の「召還師(The Summoner)」が落とす「恐怖の鍵」、第五章の「ニーラサック」が落とす「破壊の鍵」の3つを入手し、第五章の街でホラドリムの箱で合成すると出現する魔法のポータルに侵入するとボスが出現する。ポータルは3種類で、ランダムでいずれか一つがオープンする(同じゲーム内に同じポータルが開くことは無いので、3つ連続でポータルを作成すれば3種類が開く)。ポータル内のダンジョンのボスも3種類で、倒すことでそれぞれ「ディアブロの角」「バールの目」「メフィストの脳」を入手でき、この3つのアイテムを合成すると特殊トリストラムへの赤いポータルが開き、このレベルに挑戦できる。
内部は第一章のトリストラムのマップの流用で、ディアブロ、メフィスト、バールの魔王三兄弟が同時に襲いかかってくる特殊ステージとなっており、すべてを倒すと強力なユニークアイテムを入手できる。三種類のポータル内のボスやトリストラムに居る地獄の三兄弟たちは、それぞれが今までのアクトボス以上の戦闘力を持ち、勝利を修めるためには入念な下準備と戦略が必要である。

脚注[編集]

  1. ^ http://www.capcom.co.jp/support/faq/platform_pc_general_001660.html

関連項目[編集]

外部リンク[編集]