テレタイプ端末

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テレタイプ端末(テレタイプたんまつ)は印刷電信機テレプリンタTTYともいい、今日ではほとんど使われなくなった電動機械式タイプライタで、簡単な有線無線通信回線を通じて2地点間の印字電文による電信電気通信)に用いられてきた。
いわゆるパソコン通信も、TTYによる通信方法を応用したものである。

テレタイプはロイヤル・E・ハウスデイビッド・エドワード・ヒューズチャールズ・クラムエミール・ボドーなど多数の技術者の一連の発明によって進化した。

目次

[編集] 文字の表現法

テレタイプ端末の文字セットはごく限られ、印字部は活字式プリンターであり印字品質は貧弱だった。また、多くは紙テープ穿孔機と紙テープ読取機に接続され、オフラインで電文を作成して保管(紙テープを箱などに収納)しておくことができた。この機能は通信回線やコンピュータの記憶装置などの利用が非常に高額なものであった場合には有用なものだった。

テレックスRTTYでは、文字を表すために5ビットBaudot Code(IA2としても知られる)を用いた。また、コンピュータ端末では、ASCIIを用いたものもあった。

[編集] コンピュータ端末としての利用

テレタイプ端末は最初期の対話式コンピュータ端末にも用いられた。この端末はディスプレイを持っておらず、ダム端末と呼ばれた。紙テープ機能がコンピュータへの入力をオフラインで作成するため、および出力を記録するために用いられることもあった。

最初期のマイクロコンピュータ評価用ボードである、インテルSDK-80(i8080ベース)には、テレタイプ端末を想定したデバッグモニタROMで提供されていた。また、初期のマイクロコンピュータ用プログラム開発環境、例えばインテルMDSやデジタルリサーチCP/Mなどはテレタイプ端末も使用できるように作られていた。

特にUnixおよびUnix系オペレーティングシステムでは、テレタイプ端末を表すttyが、ユーザがシステムにダイヤルアップ接続するための外部コンソール装置やモデム、シリアル通信ポートなどにも使われており、それらは/dev/tty13のような名前になる。

[編集] 接続形態

初期の製品は、リレー・カム・クランクを動作させる為、本来の長距離通信の電信回線を流れる20mAカレントループを使用するものが多かった。 後に、ソリッドステート化が図られるとRS-232を備える製品も現れ、カレントループに代わり主流となった。

[編集] 主な端末機

一体型の機種が開発される前にも、シーメンスの高速電信機、ウェスタン・エレクトリックの高速電信機などがあったが、紙テープ鑽孔用タイプライタ・テープ送信機・テープ鑽孔受信機・印刷機などが別々であり非常に広い設置場所が必要なものであった。

[編集] テレタイプ社の機種

テレタイプ社 ASR-33

初めて一体型の機種を開発した、テレタイプ社の製品が極めてポピュラーになったため、この種の端末をテレタイプ端末あるいはTTY端末と呼ぶことが多い。

端末のタイプとして以下のものがあった。

  • ASR (Automatic Send-Receive) : 紙テープ穿孔装置および紙テープ読取装置を備え、オフラインで紙テープに穿孔した電文を紙テープ読取装置で読ませることにより、オンライン時に自動的に通信回線やホストコンピュータに送出することができる端末。
  • KSR (Keyboard Send-Receive) : キーボードからの入力と紙への記録ができるだけの端末。
  • RO (Receive Only) : 紙への記録ができるだけの受信専用端末。テレプリンター。
  • SO (Send Only) : キーボードからの入力での送信のみの送信専用端末。
  • BSR (Buffered Send Receive) : 電子的な記憶装置をもった端末。

主な端末として以下のものがあった。

  • 11 1921年 : 初めて一体型の機種として発表された。
  • 12 1922年 : 一体型の機種として本格的に製造
  • 14 1925年 : 約60,000台製造された。
  • 15 1930年 : アメリカ軍の通信網構築用として第二次世界大戦の期間に約200,000製造された。
  • 28 1950年代 : 製造された中で最もうるさい機械式タイプライターであった。
  • 33/32 1963年 : 低コスト化された全機械式の代表的な機種。33は大文字のみのASCIIコード仕様(現在のものと異なる)でありその頃のコンピュータ端末の標準となった。32はBaudot Code
  • 35 1963年 : モデル28のASCII版。
  • 37 1967年 : 現在と同じ英小文字入りASCIIをはじめて使用。
  • 40 1974年 : CRTディスプレイを接続可能。
  • 43 1979年 : インパクトドットマトリックス方式プリンタで300bps対応の電子化されたもの。

[編集] パーソナルコンピュータにおけるテレタイプ端末

1980年代後半より、パーソナルコンピュータの価格低下にともない、テレタイプ端末の代わりに次第に各種のプリンターが使用されるようになった。

ブラウン管ディスプレイを利用して文章をコピー・カットアンドペーストなどの編集したり、紙テープにかわり磁気テープ記憶装置が使用でき、オペレータの負担が軽減された。

[編集] 日本製の機種

黒田精工・日本無線などがテレタイプ社の互換機を製造していた。

主な機種

  • 沖電気
    • ET‐4500 : (50,75,100bps)
    • OKITYPER‐8000 : インパクトドットマトリックス方式プリンタ
  • カシオ計算機
    • タイピュータ502 ASR : (300bps)インクジェットプリンタ
  • 三洋電機
    • STT-601A(600bps) : 感熱プリンタ

[編集] カナテレタイプ

カタカナ送受信に対応したもの。電報の送信などにも使用された。

[編集] 漢字テレタイプ

漢字を符号化して送信するものである。

紙テープにさん孔して受信しテープ読取式漢字プリンタで印字するものは、新聞製作の機械化に用いられた。

[編集] 関連項目

  • テレックス : テレタイプ端末を交換機で接続したテレックス網
  • RTTY : テレタイプ端末を無線通信で接続したテレックス網
  • 電信 : 含む電信技術の発達について
  • ASR-33 : 名称のもとになったテレタイプ社の代表的な機種
  • プリンター : 印刷機としての進化

[編集] 外部リンク

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