テトラヒドロフラン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内, 検索
テトラヒドロフラン
{{{画像alt2}}}
識別情報
CAS登録番号 109-99-9 チェック
PubChem 8028
ChemSpider 7737 チェック
ChEMBL CHEMBL276521 チェック
RTECS番号 LU5950000
特性
化学式 C4H8O
モル質量 72.11 g/mol
外観 無色の液体
密度 0.8892 g/cm3 (g/mL) @ 20 °C, 液体
融点

−108.4 °C (164.75 K)

沸点

66 °C (339.15 K)

への溶解度 混和性
粘度 0.48 cP at 25 °C
構造
分子の形 envelope
双極子モーメント 1.63 D (気体)
危険性
EU分類 Flammable (F)
Irritant (Xi)
NFPA 704
NFPA 704.svg
3
2
0
Rフレーズ R11 R19 R36/37
Sフレーズ S16 S29 S33
引火点 −14 °C
関連する物質
関連する複素環式化合物 フラン
ピロリジン
ジオキサン
関連物質 ジエチルエーテル
特記なき場合、データは常温(25 °C)・常圧(100 kPa)におけるものである。

テトラヒドロフラン (tetrahydrofuran, THF) は、飽和の5員環に酸素を1つ含んだ環状エーテル化合物である。芳香を持つ無色の液体である。別名テトラメチレンオキシド、オキソラン、オキサシクロペンタン。

目次

[編集] 特徴

自由にと混和し、多くの有機化合物高分子を溶解するので溶媒としてよく使用される。引火点が−14.5°Cと低く、日本では消防法により危険物第四類(第一石油類 危険等級2 水溶性)に指定されている。

空気中の酸素と反応して徐々に過酸化物を生成するので、長期保存したものを蒸発乾固させることは危険である。市販品には酸化を防ぐため安定化剤を含むものがあるが、安定化剤除去・水分除去などの目的で蒸留精製する際にも蒸発乾固させてはいけない。

酸素の配位性を利用して、ルイス酸や金属イオンの配位子とされる。ボランとの錯体 (BH3•thf) は安定で、溶液が市販されている。

[編集] 製法

[編集] 用途

溶媒のほか、開環重合によりポリテトラメチレンエーテルグリコールポリエーテル)製造の原料となる。また、酸化により、γ-ブチロラクトンに変えられる。

[編集] 添加剤

2005年、水にテトラヒドロフランを0.1%ほど混ぜると、50気圧、7°Cという穏やかな条件で安定な水素ハイドレートが生成することが報告された(通常では −24°C・2000気圧が必要)[1][2]。約4%(重量%)まで貯蔵可能とされる。

[編集] 関連項目

[編集] 脚注

  1. ^ Lee, H.; Lee, J.-W.; Kim, D. Y.; Park, J.; Seo, Y.-T.; Zeng, H.; Moudrakovski, I. L.; Ratcliffe, C. I.; Ripmeester, J. A. Nature 2005, 434, 743-746. DOI: 10.1038/nature03457
  2. ^ http://www.org-chem.org/yuuki/mow/2006/hydrogen.html
個人用ツール
名前空間
変種
操作
案内
ヘルプ
ツールボックス
他の言語