テトラヒドロチオフェン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
テトラヒドロチオフェン
識別情報
CAS登録番号 110-01-0
ChemSpider 1095
特性
化学式 C4H8S
モル質量 88.10 g/mol
外観 無色透明の液体
匂い 不快臭
融点

-96 °C

沸点

119 °C

特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

テトラヒドロチオフェン (tetrahydrothiophene) は、4個の炭素原子と1個の硫黄原子を含む5員環の飽和複素環式化合物である。チオフェンが水素化を受け飽和した構造をしている。揮発性の無色透明の液体で、強い不快臭を持つ。

用途[編集]

その特有な不快臭のため、テトラヒドロチオフェンは時々一般的なエタンチオールに代わって天然ガスの臭気物質に使われる。また、殺虫剤防虫剤溶媒にも使われている。

スルホランの中間生成物であり、これはテトラヒドロチオフェンの酸化によって合成される。また、リチウム電池電解液としても使われている。

臭気物質として、テトラヒドロチオフェンはエタンチオールに比べ、ガス管および弁への腐食性が無い、嗅覚の習慣的非活性化を起こさない、喉や目への刺激および頭痛を引き起こさないなど多くの点で優れている。

関連項目[編集]