テツカエデ

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テツカエデ
Acer nipponicum 1.JPG
福島県会津地方 2009年6月
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : バラ亜綱 Rosidae
: ムクロジ目 Sapindales
: カエデ科 Aceraceae
: カエデ属 Acer
: テツカエデ A. nipponicum
学名
Acer nipponicum H.Hara subsp. nipponicum var. nipponicum
和名
テツカエデ(鉄楓)

テツカエデ(鉄楓、学名:Acer nipponicum)はカエデ科カエデ属落葉高木。同じ株に両性花と雄花が出る雄性同株、ときに両性花の株と雄花の株が別にある雄性異株。カエデ科は、新しいAPG植物分類体系ではムクロジ科に含められている。

特徴[編集]

樹高は10mから18mに達する。冬芽の鱗片は2対ある。今年には褐色の毛が密生するが、後に落ちる。は長さ2-11cmの葉柄をもって対生する。葉身は5角形で、長さ6-15cm、幅5-16cm、3-5浅裂し、裂片の先端は尾状、基部は浅心形から切形になり、縁には細かく鋭い重鋸歯がある。葉の表面は無毛で葉脈は窪み、裏面の脈腋と脈上に赤褐色の縮毛が生え、ときに裏面全面に短毛が密生する。

花期は6-8月。長さ10-20cmの円柱形の花序を有花枝の先端から下垂させる。花は花序に400-1000個つき、黄緑色になる。花弁萼片は5個、雄蕊は8個ある。子房には赤褐色の短毛が密生し、2分する花柱は鉤状に外曲する。果期は8-10月。果実翼果で2個の分果からなり、分果の長さは2.5-3.5cmになる。

分布と生育環境[編集]

日本固有種。本州の岩手県・秋田県以南、四国および九州に分布し、温帯の山地の沢沿いから山地中腹に生育する。

ギャラリー[編集]

葉と花序 
花序 
2分する花柱がみえる 

下位分類[編集]

  • ナンゴクテツカエデ Acer nipponicum H.Hara subsp. nipponicum var. australe T.Yamaz. 基準産地-徳島県剣山
  • コウシンテツカエデ Acer nipponicum H.Hara subsp. orientale T.Yamaz. var. koshinense T.Yamaz. 基準産地-長野県飯田市池口岳
  • キタノテツカエデ Acer nipponicum H.Hara subsp. orientale T.Yamaz. var. orientale T.Yamaz. 基準産地-新潟県飯豊山

参考文献[編集]