ティカル
|
|||
|---|---|---|---|
大ジャガーの神殿
|
|||
| 英名 | Tikal National Park | ||
| 仏名 | Parc national de Tikal | ||
| 面積 | 576km² | ||
| 登録区分 | 複合遺産 | ||
| 登録基準 | (1), (3), (4) (9), (10) | ||
| 登録年 | 1979年 | ||
| IUCN分類 | Ia | ||
| 公式サイト | ユネスコ本部(英語) | ||
| 地図 | |||
![]() |
|||
| 使用方法・表示 | |||
ティカルは、グアテマラのペテン低地にあった古典期マヤの大都市である。マヤ文明の政治、経済中心都市として2,500年前に繁栄を極めた。ティカルの遺跡は1979年に世界遺産の複合遺産に登録された。
歴史[編集]
17世紀末、ひとりのスペイン人神父が道を見失い、鬱蒼とした密林の中に迷い込んだ。何日も歩き続け、水も食料も尽きようとしたその時、神父はジャングルにそびえる巨大ピラミッドを発見した。これが熱帯雨林地帯で栄えたマヤ最大の神殿都市ティカルである。マヤ人たちは焼畑農業でトウモロコシをつくって主食にしていた。次々に森林を切り開いていくことで人口を養っていた。
ティカルのもともとの名は、「ムトゥプル」、「(ヤシュ)ムタル」といった。378年、テオティワカンの将軍カック・シフ(kak siyaj/「火の誕生」シフ・カック)によって征服され、テオティワカンの王族の少年であるヤシュ・ヌーン・アイン(「最初のカイマンワニ」)が即位し、新王朝が始まった。古典期マヤにおいては、カラクムルとともに二分する巨大な勢力でいくつもの都市を支配下においた。
王が政を行ったピラミッド群の周囲に6万人もの人々が暮していた。ティカル周辺には大きな川もなく、鬱蒼としたジャングルだけが広がっている。また、乾季になると雨は全く降らない。ティカルの人々にとって雨季に降った雨水を確保することが生きる為に最も重要なことであった。しかし、ティカルの大地は石灰岩で出来ているため、雨水はすぐに浸み込んでしまう。そこで人々はピラミッドなどからの建造物から大地に至るまで町の全てを漆喰で塗り固めた。漆喰は水を通さないので、水は貯水池に溜められ、大切に利用されていた。徹底した水の確保により、大河無き密林にありながら、都市はどんどん発展していった。
しかし、その裏で文明崩壊のカウントダウンが始まっていた。原因は漆喰であった。漆喰を作る為には石灰岩を燃やさなくてはならない。その燃料となるのが周囲の密林の木々。水を確保するには森を破壊することを厭わなかった。やがてティカルの森は消え、そのため土壌が流れ出し、作物が育たなくなっていった。そして10世紀はじめに起こった干ばつを乗り越えることが出来ず、巨大都市ティカルは崩壊していった。
遺跡[編集]
ティカルの中心的な遺跡が「大ジャガーの神殿」である。高さが51メートルあるピラミッド状の建築物で、最上部の神殿入口でジャガーの彫刻が発見された。神殿の前にはたくさんの石碑が立っており、支配者たちの姿が浮き彫りにされたレリーフがある。
登録基準[編集]
この世界遺産は世界遺産登録基準における以下の基準を満たしたと見なされ、登録がなされた(以下の基準は世界遺産センター[1]からの翻訳、引用である)。
- (1) 人類の創造的才能を表現する傑作。
- (3) 現存するまたは消滅した文化的伝統または文明の、唯一のまたは少なくとも稀な証拠。
- (4) 人類の歴史上重要な時代を例証する建築様式、建築物群、技術の集積または景観の優れた例。
- (9) 陸上、淡水、沿岸および海洋生態系と動植物群集の進化と発達において進行しつつある重要な生態学的、生物学的プロセスを示す顕著な見本であるもの。
- (10) 生物多様性の本来的保全にとって、もっとも重要かつ意義深い自然生息地を含んでいるもの。これには科学上または保全上の観点から、すぐれて普遍的価値を持つ絶滅の恐れのある種の生息地などが含まれる。
| 文化遺産 | |
|---|---|
| アンティグア・グアテマラ | キリグア遺跡公園 | |
| 複合遺産 | |
| ティカル国立公園 | | |
| 世界遺産 | 北中米の世界遺産 | グアテマラの世界遺産 | 五十音順 | | |
|
|||||||||||||||||||||||
