チン小帯

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チン小帯
Schematic diagram of the human eye en.svg
ヒトの目の模式図(チン小帯は、図の左上に描かれている。)
Gray883.png
眼球の矢状面の上半分(チン小帯は、中央付近に見える。)
ラテン語 zonula ciliaris
グレイの解剖学 書籍中の説明(英語)

チン小帯(Zonule of Zinn)は、毛様体水晶体に繋ぐ環状の繊維である。ヨハン・ゴットフリート・ツィンに因んで名付けられた。

発達[編集]

毛様体上皮細胞がチン小帯の一部を形成している可能性がある[1]

解剖学[編集]

チン小帯は、2つの層に分かれている。薄い層は硝子体窩に並び、厚い層は小帯繊維が集まっている。繊維は、毛様体小体として知られる[2]。チン小帯の直径は、約1から2μmである[3]

水晶体との摩擦等で、色素顆粒がチン小帯から放出されると、虹彩の色は徐々に薄くなる。これらの色素顆粒がチャネルを阻害し、緑内障を引き起こすこともある。

チン小帯は、主に結合組織タンパク質であるフィブリリンで構成されている[1]。フィブリリン遺伝子の変異はマルファン症候群を引き起こし、水晶体脱臼の危険が高まる[1]

見かけ[編集]

チン小帯は、細隙灯で見ることは難しいが、子供のものや虹彩欠損症、水晶体亜脱臼の場合は見えることがある[4]。チン小帯の数は、年齢とともに減少する[3]。チン小帯は、水晶体外縁の前方及び後方に挿入されているように見える[5]

画像[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b c Kaufman, Paul L.; Alm, Albert (2010). Adler's physiology of the eye (11th ed. ed.). St. Louis, Mo: Mosby. pp. 145-146. ISBN 978-0-323-05714-1. 
  2. ^ http://www.etsu.edu/cpah/hsci/forsman/WebVision.htm
  3. ^ a b Bornfeld, Norbert; Spitznas, Manfred; Breipohl, Winrich; Bijvank, Gerhard J. (1974). “Scanning electron microscopy of the zonule of Zinn”. Albrecht von Graefes Archiv for Klinische und Experimentelle Ophthalmologie 192 (2): 117-129. doi:10.1007/BF00410698. 
  4. ^ McCulloch, C (1954-1955). “The Zonule of Zinn: its Origin, Course, and Insertion, and its Relation to Neighboring Structures.”. Transactions of the American Ophthalmological Society 52: 525-85. PMID 13274438. http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC1312608/pdf/taos00047-0532.pdf 2012年12月15日閲覧。. 
  5. ^ Farnsworth, PN; Mauriello, JA; Burke-Gadomski, P; Kulyk, T; Cinotti, AA (1976 Jan). “Surface ultrastructure of the human lens capsule and zonular attachments.”. Investigative ophthalmology 15 (1): 36-40. PMID 1245377. 

外部リンク[編集]