チュ・ジンモ

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チュ・ジンモ
各種表記
ハングル 주진모
漢字 朱鎮模
発音: チュ・ジンモ
ローマ字 Ju Jin-Moo, Joo Jin-Mo.
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チュ・ジンモ韓国語:주진모1974年8月11日 - )は、韓国俳優。韓国内だけでなく日本を含めたアジア圏全体においても認知されている。 本名はパク・ジンテ박진태)で、身長180cm,体重70kg、血液型O型、最終学歴は中央大学大学院演劇映画科修了である。

主な映画出演作品は、『ハッピーエンド』(1999年)、『MUSA -武士-』(2001年)、『カンナさん大成功です!(原題 美女はつらいの)』(2006年)、『』(2007年)、『霜花店』(2008年)である。『ハッピーエンド』では大鐘賞映画祭助演男優賞を受賞しており、『カンナさん大成功です!』では共演のキム・アジュンとともに大韓民国映画演技大賞ベストカップル賞、『愛』では青龍映画賞人気スター賞を受賞した。『霜花店』ではついに、念願の最優秀主演男優賞(「第45回百想芸術大賞・映画部門)を獲得している。

人物[編集]

甘いマスクと印象的な瞳を持った「花美男(イケメン)」と評される。またテコンドー公認3級、水泳、野球、スケート、乗馬等を習得しており、鍛えられた肉体と抜群のスタイルを合わせ持った「モムチャン(韓国語で健康な肉体を持った者の意)」でもある。だが、彼はそうした讃辞に満足することなく、様々なジャンルの映画やドラマに取り組み、演技力に磨きをかけてきた。

経歴[編集]

30代初めまでの軌跡[編集]

チュ・ジンモは、一男三女の末子として育てられ、高校時代にはヘビーメタル・グループのリーダーとして、音楽に熱中していた。1994年から1997年にかけて兵役につき、その後、俳優であり大学の演劇学科の教授を務めたこともあるユ・インチョンが主催する「劇団ユ・インチョン・レパートリー」の研究劇団員となり、練習室に寝泊まりして演劇やダンスの練習に励んだという。またデザイナーのハ・ヨンスに見出され韓国人として初めて『プラダ』の紙面モデルとなった。コーヒーのコマーシャルと人気歌手のミュージック・ビデオへの出演により、一気に韓国のスターとなった。

映画の初主演作は『ダンスダンス』(1999年)。チェ・ミンシクチョン・ドヨンと共演した映画『ハッピーエンド』(1999年)では、チョン・ドヨンとともに大胆なベッドシーンを演じて、大鐘賞映画祭助演男優賞を受賞した。この映画で知名度をあげた彼はTVドラマにも進出し、主役級の配役を得ることが多く、TV局主催の演技大賞の演技賞も受賞している。映画『リアル・フィクション』(2000年)は、韓国映画史上最短記録(3時間20分)で撮影された実験的な映画である。5ヶ月間に及ぶ中国ロケが行われ、中国大陸1万キロを横断したともいわれる大作時代劇「MUSA -武士-」(2001年)では、中国の人気女優チャン・ツィイーや韓国で「国民俳優」として知られるアン・ソンギ、その当時青春スターとして注目されていたチョン・ウソンとも共演している。その後数年間、質の高い映画に主演俳優として参加するものの、興行成績が振るわないという状況が続き,出演の決まった映画(『引き金』、2002年)が制作延期になったり、主演したTVドラマ(『飛天舞』、2004年)の放映が版権等の問題で2年7か月も遅れたりするという悲運にも見舞われた。後に彼は、あまりにも不運な状況が続くので拗ねたこともあると語っている。だが、苦しい状況下でも、彼は演劇の研鑚を怠らなかった。映画『ワニ&ジュナ』(2001年)は、その当時美男の代表格であったチュ・ジンモと韓国随一の美女と謳われたキム・ヒソンとの「美男・美女共演」が話題となったが,興行的には失敗した作品である。この映画にはチュ・ジンモの演じる主人公が鉛筆を削りそこなって指先を切るシーンがある。制作スタッフは、代役を使う、CG処理をする、という二者択一を考えていたが、チュ・ジンモは、主人公の心境変化を明示する場面であることを重視して、自らの指先を切って血を流したという。「ライアー」(2004年)は、イギリス喜劇作家であるレイ・クーニーの舞台劇『ラン・フォー・ユア・ワイフ(Run For Your Wife)』を下敷きにして、日本でも人気の高いクォン・サンウを世に出した映画『同い年の家庭教師』の監督キム・ギョンヒョン脚本を書き、メガホンをとった作品である。チュ・ジンモは、同じ劇団にも所属していたコン・ヒョンジンとコンビを組んで、これまでの映画出演作での「静」の演技から一転してコミカルな味わいを出し、二重結婚生活を送る男の悲喜交々を演じている。『電脳遊戯プロジェクト、パズル』(2006年)はミステリーホラー作品であり、ムン・ソングンをはじめとする5人が主演する形式で企画されたものである。キム・テギョン監督はチュ・ジンモと会ってから、脚本を書き換えてチュ・ジンモの台詞を大幅に削ったため、彼は演技力に問題があると思われたのではないか、と自分自身を責めたという。だが、監督は、チュ・ジンモに会ってその「目」の力に着目し、彼が表情による感情表現のできる役者であることを見抜き、そうした演技を望んだという。監督の意図を理解して、彼は目の動きと表情の変化によって、妻を失い人生に失望して犯罪に走った男の役割を演じ切った。

ターニング・ポイント[編集]

チュ・ジンモが、韓国の、さらにはアジア圏のトップスターとなったのは、『カンナさん大成功です!』(2006年)のメガヒット(韓国の歴代映画興行成績の第10位,2008年9月現在)と、『愛』(2007年)の確かな演技への評価(青龍映画賞 ・主演男優賞ノミネート、大韓民国映画大賞・主演男優賞ノミネート)によるところが大きい。『カンナさん大成功です!』の脚本がきた30代前半の頃、チュ・ジンモは自分の演技について正当な評価がなされず、一線級の脚本が来ないことに傷つき、悩んでいたという。もちろんデビュー以来彼がスターでなかった時期は一度もないが、出演作でヒロイン役の女優に光が当たることが多かったことも事実である。この映画でも一応は男性主役であったが、女性主役の慕う王子様的役割であり、物語の比重はヒロインに重きをおいており、演技経験のほとんどなかったキム・アジュンの方が、大きかった。そのため、彼は出演依頼を受けることを躊躇ったようであるが、キム・ヨンファ監督は彼に、漫画的なキャラクターの女性主役とのバランスをとるために、男性主役には華があると同時にリアルな男性像を演じられる役者が必要であり、この映画をドタバタコメディで終わらせないためには、チュ・ジンモの存在が不可欠であることを力説した。そこでチュ・ジンモは監督の期待に応え、監督とともに撮影現場をまとめながら、安定感と現実感を備えたキャラクターを演じて、映画の完成度を高めることに貢献した。チュ・ジンモが『愛』の主役に抜擢された背景には、身近な先輩であり、アジア屈指の映画スターであるチャン・ドンゴンの理解と協力があった。チュ・ジンモがたまたまチャン・ドンゴンの自宅に遊びに行った際に、『愛』の脚本を見つけて一気に読み切り、それに惚れ込んだため、チャン・ドンゴンカク・キョンテク監督にチュ・ジンモを紹介したというエピソードがある。この映画でチュ・ジンモは、韓国の地方都市釜山の元柔道選手のチンピラという役作りのために、カク・キョンテク監督が録音した釜山訛りのテープを昼夜なく聞いて猛練習し、体重も10Kg増やしたという。派手なアクションシーンも、スタントマンを使わず自らが演じている。その年の映画賞の最優秀男優賞の受賞は逃したが、チュ・ジンモは、カク・キョンテク監督に、チャン・ドンゴンよりも演技が上手い、と言わしめる程の演技的な成功を収め、この映画は興行的にも成功している。多忙なチュ・ジンモのストレス解消法は釣りである。彼は心身の疲れを感じると、釣り道具を車に積み込んで、韓国江原道内陸部の人気のない湖まで行き、携帯電話も切って一人で夜釣りを楽しむという。テレビドラマ『ゲームの女王』(SBS 2006年) では、ファンサービスを考えてか、彼が釣りをするシーンがたくさん出てくる。さらに映画『ライアー』を連想させるシーン、特技である水泳やスケートのシーンもあった。

2008年12月末に封切りとなった『霜花店』は、若手の演技派チョ・インソン、韓国のTVドラマ「朱蒙』で人気を得たソン・ジヒョとのトリプル主演作品である。からの抑圧を受けた高麗末期を舞台に、幼少期をともに過ごした王と親衛部隊長との信頼に基づいた同性愛的関係が、元から王妃が嫁いだことによって複雑な三角関係に発展し、さらには王位を巡る陰謀を背景とした裏切りへと繋がっていく様を描いた映画であり、ユ・ハ監督は、ギリシャ悲劇シェークスピアの悲劇のような普遍性のある映画をつくりたかったと語っている。この作品はR-18指定にもかかわらず大ヒットを記録しており、チュ・ジンモは王の役を演じ、歓喜、嫉妬、執着、孤独、悲哀等の、性愛にまつわるすべての感情を陰翳深く表現したことを評価され、第45回百想芸術大賞 の映画部門・最優秀演技賞(男性)を受賞した。彼にとっては初の、また念願の最優秀主演男優賞である。

出演作品[編集]

映画[編集]

TVドラマ[編集]

演劇[編集]

  • タクシードライバー (1998年)

受賞歴[編集]

  • 2000年 第37回 大鐘賞映画祭 助演男優賞
  • 2000年 KBS 演技大賞 新人賞
  • 2003年 SBS 演技大賞 ドラマスペシャル部門 男優演技賞
  • 2005年 SBS 演技大賞 10大 スター賞
  • 2007年 第28回 青龍映画賞 人気スター賞
  • 2007年 第1回大韓民国映画演技大賞 ベストカップル賞((カンナさん大成功です!」の共演女優キム・アジュンとともに)
  • 2009年 第45回百想芸術大賞  映画部門・最優秀演技賞(男性)(「霜花店」)

外部リンク[編集]