チャールズ・トーマス・コワル

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小惑星 発見数: 19個
1876 Napolitania 1970年 1月31日
1939 Loretta 1974年 10月17日
1981 Midas 1973年 3月6日
(2060)キロン 1977年 10月18日
2063 Bacchus 1977年 4月24日
2102 Tantalus 1975年 12月27日
2134 Dennispalm 1976年 12月24日
2241 Alcathous 1979年 11月22日
2340 Hathor 1976年 10月22日
2594 Acamas 1978年 10月4日
2629 Rudra 1980年 9月13日
3163 Randi 1981年 8月28日
3924 Birch 1977年 2月11日
E. Bowellと
4312 Knacke 1978年 11月29日
S. J. Busと
(4596) 1981 QB 1981年 8月28日
(4688) 1980 WF 1980年 11月 29日
(5660) 1974 MA 1974年 6月26日
(24617) 1978 WU 1978年 11月29日
  S. J. Busと
(73669) 1981 WL2 1981年 11月25日

チャールズ・トーマス・コワル(Charles Thomas Kowal、1940年11月8日 - 2011年11月28日)はアメリカ合衆国の天文学者。ニューヨーク州バッファロー出身。小惑星彗星の発見者として知られる。

1961年から1984年にかけてカリフォルニア工科大学パロマー山天文台ウィルソン山天文台で勤務した。初めはIa型超新星の捜索を行っていたが、同僚のエレノア・ヘリンユージン・シューメーカーに刺激を受けて彗星、小惑星の捜索に軸足を移した。

木星の衛星 レダを1974年に、テミスト を1975年に発見した。テミストは一時行方不明になり、2000年に再発見された。

1977年には小惑星彗星かで論争になった小惑星(2060)キロンを発見した。

キロンを含めて、19個の小惑星の発見者、共同発見者である[1]。そのなかにはアテン群の小惑星 (2340) Hathor、アポロ群の小惑星 (1981) Midas、(2063) Bacchus、(2102) Tantalus、(5660) 1974 MAアモール群の小惑星(4596)1981 QBと(4688)1980 WF、トロヤ群の(2241) Alcathousと(2594) Acamasが含まれる。

小惑星以外に多くの銀河系外超新星や彗星を発見した。発見した彗星のなかには99P/コワル第1彗星、 104P/コワル第2彗星、134P/コワル・ヴァーヴロヴァー彗星、143P/コワル・ムルコス彗星、158P/コワル・LINEAR彗星が含まれる(キロンは彗星の記号95P/Chironも持つ)。

1979年ジェームズ・クレイグ・ワトソン・メダルを受賞した。

1996年から2006年まで応用物理研究所で勤務したのち引退し、2011年ワシントン州シンバー英語版で死去した。

出典[編集]

  1. ^ Minor Planet Discoverers”. MPC. 2021年7月25日閲覧。