チャド・トレーシー

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チャド・トレーシー
Chad Tracy
3RD 9803 Chad Tracy.jpg
ナショナルズ時代
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 ノースカロライナ州シャーロット
生年月日 1980年5月22日(34歳)
身長
体重
6' 2" =約188 cm
215 lb =約97.5 kg
選手情報
投球・打席 右投左打
ポジション 三塁手一塁手
プロ入り 2001年 MLBドラフト7巡目
初出場 MLB / 2004年4月21日
NPB / 2011年4月12日
最終出場 NPB / 2011年6月5日
年俸 $1000,000(2013年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

チャド・オースティン・トレーシーChad Austin Tracy, 1980年5月22日 - )は、アメリカ合衆国ノースカロライナ州シャーロット出身の元プロ野球選手内野手)。

広島東洋カープではチャッド・トレーシーの登録名でプレーした。

来歴[編集]

ダイヤモンドバックス時代[編集]

2001年のMLBドラフト7巡目でアリゾナ・ダイヤモンドバックスから指名を受け、4日後の6月9日に選手契約を結んだ。この年はSS-A級のヤキマとA級のサウスベンドでプレー。

2002年はAA級エルパソでプレー。

2003年は、AAA級ツーソンで133試合に出場し、打率.324・169安打(リーグ最多)を記録し[2]、球団傘下の最優秀マイナー選手に選出された[3]

2004年もAAA級ツーソンで開幕を迎えたが、ロベルト・アロマー故障者リスト入りで4月21日にメジャー昇格を果たし[4]、同日の対ミルウォーキー・ブルワーズ戦で代打としてメジャーデビューを果たした。143試合に出場して規定打席に到達。打率.285・8本塁打・53打点を記録。新人王の投票では、1票も入らなかったが、トップス・ルーキー・オールスターチームの三塁手に選出された[5][6]

2005年は、一塁手として開幕をメジャーで迎えたが、6月下旬にショーン・グリーン右翼手から中堅手へのコンバートに伴い、トレーシーは右翼手として出場することになった[7]。145試合に出場し、打率.308(リーグ7位)・長打率.553(リーグ10位)を記録。

2006年は、自己最多の154試合に出場し、打数・得点・安打・二塁打・打点・盗塁・四球の各部門で自己ベストを更新。一方で、三振が前年の78から129まで増加し、自己ワースト記録を更新。

2007年以降は出場試合数が100を下回り、レギュラーに定着できずにいた。

カブス時代[編集]

2009年シーズン終了後、フリーエージェントとなったトレーシーは、2010年1月27日にシカゴ・カブスとマイナー契約に合意[6]。開幕前にメジャー昇格し28試合に出場するが、6月25日にカブスを戦力外となる[8]

ヤンキース時代[編集]

2010年7月9日にニューヨーク・ヤンキースとマイナー契約を結び[9]AAA級スクラントン・ウィルクスバリ・ヤンキースでプレーするが、7月31日に放出された[10]

マーリンズ時代[編集]

2010年8月5日にフロリダ・マーリンズと契約し[10]、41試合に出場。オフには広島東洋カープと契約を結んだ。

広島時代[編集]

2011年、広島では打線の中軸に起用されていたが、股関節痛のため6月にアメリカに帰国。その後復帰することなく40試合の出場で打率.235、1本塁打、19打点、OPS.629の成績に終わって9月26日に自由契約となった[11]。12月20日にワシントン・ナショナルズとマイナー契約を結んだ。

ナショナルズ時代[編集]

2012年は主に代打で起用され、代打としては53試合で打率.261という成績を残し、ナショナルズの初優勝に貢献した。数字以上に、大事な場面での活躍が高評価され、年俸75万ドルから100万ドルという代打要員としては異例のアップを勝ち取った。

2013年10月31日にFAとなった。

エンゼルス傘下時代[編集]

2014年1月29日にロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイムとマイナー契約を結んだ[12]が、3月23日に放出された。4月26日に、現役引退を表明した。

プレースタイル[編集]

ポジションは主に三塁手一塁手で、他に外野手としてのプレー経験がある。

打撃ではスイングがコンパクトでコース的な穴もない上[13]、速球に強くコースに逆らわずにライナーで弾き返すことができるが、逆方向のスタンドまでコンスタントに運ぶパワーはない[14]

右投手に対しては通算打率.294、OPS.826と結果を残しているが、左投手は通算打率.216、OPS.613と苦にしており、2007年以降は左投手が先発の試合はスタメンを外されていた[14]

肩は悪くない[15]が、守備には難がある。目測を誤って長打にするケースが多い上に、打球に対する反応が遅いため守備範囲も狭く、送球エラーも多い[13][16]

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2004 ARI 143 532 481 45 137 29 3 8 196 53 2 3 1 5 45 3 0 60 11 .285 .343 .407 .750
2005 145 553 503 73 155 34 4 27 278 72 3 1 1 6 35 4 8 78 10 .308 .359 .553 .911
2006 154 662 597 91 168 41 0 20 269 80 5 1 1 5 54 5 5 129 11 .281 .343 .451 .794
2007 76 260 227 30 60 18 2 7 103 35 0 0 0 3 29 4 1 43 8 .264 .346 .454 .800
2008 88 292 273 25 73 16 0 8 113 39 0 0 0 2 16 2 1 49 5 .267 .308 .414 .722
2009 98 288 257 29 61 15 0 8 100 39 1 0 0 4 26 7 1 38 3 .237 .306 .389 .695
2010 CHC 28 49 44 6 11 2 0 0 13 5 0 0 0 0 5 0 0 15 0 .250 .327 .295 .622
FLA 41 111 102 5 25 6 0 1 34 10 0 0 0 1 6 0 2 21 2 .245 .297 .333 .631
'10計 69 160 146 11 36 8 0 1 47 15 0 0 0 1 11 0 2 36 2 .247 .306 .322 .628
2011 広島 40 164 149 10 35 12 0 1 50 19 0 0 0 2 11 0 2 34 7 .235 .293 .336 .629
2012 WSH 73 105 93 7 25 7 0 3 41 14 0 0 0 1 10 3 1 15 1 .269 .343 .441 .784
2013 92 136 129 6 26 4 0 4 42 11 0 2 0 0 7 0 0 25 2 .202 .243 .326 .569
MLB通算:9年 938 2988 2706 317 741 172 9 86 1189 358 11 7 3 27 233 28 19 473 53 .274 .333 .439 .772
NPB通算:1年 40 164 149 10 35 12 0 1 50 19 0 0 0 2 11 0 2 34 7 .235 .293 .336 .629
  • 2013年度シーズン終了時

記録[編集]

NPB

背番号[編集]

  • 18 (2004年 - 2009年、2012年 - 2013年)
  • 9 (2010年 - 同年途中)
  • 3 (2010年途中 - 同年終了)
  • 43 (2011年)

脚注[編集]

  1. ^ Chad Tracy Stats, News, Pictures, Bio, Videos” (英語). ESPN.com. 2012年11月29日閲覧。
  2. ^ 2003 Pacific Coast League Batting Leaders” (英語). Baseball-Reference.com. 2010年2月4日閲覧。
  3. ^ Baum, Bob (2003年12月3日). “Arizona's youth movement leaves many questions” (英語). Bowling Green Daily News (Associated Press): p. 9. http://news.google.com/newspapers?id=YgsbAAAAIBAJ&sjid=PkgEAAAAIBAJ&pg=6798,263713&dq 2010年2月4日閲覧。 
  4. ^ Associated Press (2004年4月21日). “Sheets hits Alomar in sixth inning” (英語). ESPN.com. 2009年2月4日閲覧。
  5. ^ Falkoff, Robert (2004年11月18日). “Tracy named to Topps Rookie team” (英語). MLB.com. 2010年2月4日閲覧。
  6. ^ a b Cubs, infielder Chad Tracy agree to Minor League contract” (英語). MLB.com (2010年1月27日). 2010年2月4日閲覧。
  7. ^ Gilbert, Steve (2005年7月28日). “Halsey, relievers shut down Cubs” (英語). MLB.com. 2010年2月4日閲覧。
  8. ^ Muskat, Carrie (2010年6月25日). “Cubs activate Ramirez, designate Tracy” (英語). MLB.com. 2010年11月17日閲覧。
  9. ^ Gonzalez, Alden (2010年7月9日). “Yanks sign veteran corner infielder Tracy” (英語). MLB.com. 2010年11月17日閲覧。
  10. ^ a b Frisaro, Joe (2010年8月5日). “Marlins sign Tracy for infield depth” (英語). MLB.com. 2010年11月17日閲覧。
  11. ^ “トレーシー、自由契約に”. 中国新聞. (2011年9月27日). http://www.chugoku-np.co.jp/Carp/Cw201109270044.html 2011年9月27日閲覧。 
  12. ^ Alden Gonzalez (2014年1月29日). “Angels improve depth by adding Tracy”. MLB.com. 2014年1月30日閲覧。
  13. ^ a b 友成那智、村上雅則 『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2007』 廣済堂出版、2007年、439頁。ISBN 978-4-331-51213-5
  14. ^ a b 友成那智、村上雅則 『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2009』 廣済堂出版、2009年、429頁。ISBN 978-4-331-51370-5
  15. ^ 友成那智、村上雅則 『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2006』 廣済堂出版、2006年、404頁。ISBN 978-4-331-51146-4
  16. ^ 月刊スラッガー』2007年6月号、日本スポーツ企画出版社、2006年、雑誌15509-6、31項

関連項目[編集]

外部リンク[編集]