チャット (麻薬)

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チャット
Catha edulis.jpg
Catha edulis
保全状況評価
LOWER RISK - Least Concern
(IUCN Red List Ver.2.3 (1994))
Status iucn2.3 LC.svg
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: ニシキギ目 Celastrales
: ニシキギ科 Celastraceae
: アラビアチャノキ属 Catha
: アラビアチャノキ C. edulis
学名
Catha edulis,
(Vahl) Forssk. ex Endl.
和名
アラビアチャノキ
英名
Khat


チャット(Khat、学名:Catha edulisアラビア語: قات‎、ソマリ語: qaat:発音:[ˈkæt]、ゲエズ文字:ጫት č̣āt、別名qat, qaat, quat, gat, jaad, chat, chad, chaad、miraa)は東アフリカアラビア半島熱帯に自生するニシキギ科の常緑樹の一種。カートカットとも呼ばれる。和名はアラビアチャノキだが、ツバキ科チャノキとは近縁ではない。

目次

[編集] 効果と使用方法

カチノンの構造

アンフェタミンに似た覚醒作用をもたらすアルカロイドの一種カチノン(Cathinone、(S)-1-フェニル-2-アミノ-1-プロパノン)が含まれており、新芽の葉を噛むことで高揚感や多幸感が得られる他、食欲を抑制する効果もあるが、効果は非常に弱いものであり、コーヒーなどの刺激物を飲みなれている人間にはほとんど効かない。使用方法としては、新鮮な若葉を噛み潰し、頬の片側に噛みくずを貯めながら、汁を飲み下していく。枝単位で売られており、葉を何枚かちぎりながら噛んで行き、最終的には一枝を噛み潰す。

[編集] 使用地域

チャットを噛む男性、サナア、イエメン

飲酒の禁じられているイスラム世界のうち、特にケニアソマリアエチオピアイエメンなどアラビア半島から東アフリカにかけての地域においては、酒などの代用として嗜好品として需要が高いが、イスラム世界のほとんどの国ではその特性のため麻薬として非合法となっている。先進国でも、多くの国では麻薬として非合法とされている。日本では広義の麻薬には含まれているものの、効果・毒性が非常に低いため規制の対象とはなっていない。

エチオピアでは合法とされており、ムスリムを中心とする多くの人々に噛まれているらしい。また、イエメンでも合法であり、イエメン人の社交生活にカートはなくてはならないものである。イエメンでは午後になるとカートの若葉を噛みながら街角に集まり、和やかに談笑している光景が見られる。

ソマリアでもカートは流通しており、ソマリア沖の海賊の身代金の一部がカートで支払われることもある。また、海賊行為や戦闘に出る時に噛んで恐怖心の抑制や気分高揚を図る事もある。

[編集] 外貨獲得の手段

チャット売り、ブラオソマリランド

エチオピアの経済は外貨獲得の6割以上をコーヒー豆の輸出が支えるモノカルチャー経済である。だがコーヒー豆の国際価格は一時期に比べて激しく下落しており、ドキュメンタリー映画『おいしいコーヒーの真実』によると、コーヒー農家はせいぜい豆1kg(コーヒー80杯分)あたり2ブル程度(1ブル≒0.12USドル)の収入しか得られない。子供の教育や安全衛生までをカバーする最低限の生活には豆1kgあたり10ブル程度の価格が必要であるといわれており、コーヒー栽培に適した農地は他の作物を栽培するのに適していないため、コーヒー農家の多くは生活のためにコーヒーの木を伐採してチャットの栽培に乗り出しており、チャットが非合法とされている国を含む他国への輸出が彼らの外貨獲得に大きな役割を果たしているといわれる。

[編集] 経済への悪影響

イエメンはモカ・コーヒーが特産であり、またある程度の降雨があるため農業も行われているが、チャットの人気によってそれらの農地がチャット畑に転換され、食糧生産の減少や貿易収支の悪化を招いている。また、チャットは新鮮さが重要であるため、数少ない輸送手段が確実に利益を生むカート輸送に回され、流通の悪化を招いている。

[編集] 外部リンク

[編集] 関連項目

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