チェスボード

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チェスボードとは、チェスで使用される盤のこと。日本チェス協会(JCA)では「チェス盤」としている。駒とチェスボードを合わせたものが、「チェスセット」と呼ばれている。

一般的なチェスセット

概説[編集]

公式戦で使用される大きめのチェスボードは、チェスの駒とは別に単品で販売されている。しかし一般的にチェス製品は、駒とボードがセットになっている物の方が多い。本稿では、「チェスセット」は広義の「チェスボード」として解説する。

チェスボードの定義[編集]

  • 2色(明色と暗色)の正方形のマスが、交互に縦横8列ずつ並んでいる物を指す。
  • マス目の呼び方は、一般的に「白マス」「黒マス」とされている[1]
  • 別のゲームの名称から、「チェッカーボード」と呼ばれることもある。(→「チェッカー」を参照)

配色[編集]

チェスボードの配色
  • 最も頻繁に使用される色は、木(またはそれを模した物)の茶色の濃淡となっている。
  • 配色についての細かい規定は、特に設けられていない。青・茶・紫・緑など、濃淡さまざまな色の組み合わせがある。
  • 真っ赤や真っ黄色などの極彩色は、目が疲れる等の理由で敬遠されている。
  • 完全な黒色や白色についても、(駒の色との兼ね合いから)比較的使用されない。


材質[編集]

ガラス製のチェスセット
  • 素材は非常に幅がある。木製のチェスボードが最もオーソドックスであるが、参加者が多い競技会ではビニール製や布製も数多く使用される。
  • 携帯に便利な、ゴムやパッドタイプのボードも普及している。


以下はすべて、公式の競技では認められていないチェスボードである。

  • 変わったところでは、石製や金属製のボードがある。
  • 非常に高価な、ガラスや大理石を使った装飾的なボードもある。
  • 最も廉価なチェスボードは厚紙製で、子供用の玩具として販売されている。サイズは小さめで、プラスチックの駒がセットになっている[2]


ボードの配置、サイズ[編集]

各マスの一辺は、キングの土台部分の直径の約1.3倍
a b c d e f g h
8
Chessboard480.svg
a1 white circle
8
7 7
6 6
5 5
4 4
3 3
2 2
1 1
a b c d e f g h
ボード左下のa1が、必ず黒マスになる。
(チェスの初心者は間違えやすい。)
  • チェスボードは、必ずa1黒マスになるように配置される。
  • 通常ボードのサイズは、使用するチェスの駒に合わせて選ばれる。各マスの一辺のサイズは、キングの土台部分の直径の1.25倍~1.3倍が理想とされている。


  • 公式用具のチェスボード
    ボード全体が45cm位のものが主流である。
    各マスの一辺は、5.0cm~6.5cmほどになる。
  • 家庭用のチェスボード
    各マスの一辺が、4.0cm以下のものが普及している。


携帯用のチェスボード[編集]

携帯用のチェスセット

携帯用の小型のチェスボード(チェスセット)も普及している。

  • ボードを二つ折りにして、内部にすべての駒を収納できるものが多い。
  • サイズは特に制限されていないが、全体が15cm~20cm四方の物が主流である。
  • 材質については、合板やプラスチックなどがよく使用されている。
  • 駒が小さくて紛失しやすいので、磁石式または(ピンなどによる)挿し込み式のものが多い。
  • 中には高価なものもあるが、公式の競技では使用されない。


特殊なチェスボード[編集]

  • チェスの講義には、大きな壁掛け式のチェスボードが使用される。
  • 目が不自由な人のためのチェスボードもある。
    • ボード上には凹凸があり、一つ一つのマスに穴があけられている。目が不自由なプレイヤーは、随時ボードや駒を触って次の手を考える。
講義用のチェスボード
(講師はGMのパル・ベンコー)
視覚障害者向けのボード


  • テーブルとチェスボードが合体したものを、「チェス・テーブル」と呼んでいる。
  • ヨーロッパなどチェスが盛んな地域の公園には、屋外用のチェス・テーブルや巨大なチェスボードが設置されていることもある。
屋内用のチェス・テーブル
屋外用のチェス・テーブル
サラエヴォの公園にある巨大なチェスボードと駒


マスの表記とボード内の名称[編集]

  • チェスボードの内部には、すべて名称がつけられている。これにより、ボード内のどの場所でも指定する事ができる。
  • マスの表記については、本稿では代数式表記法の基本のみを取り上げる。詳しい表記方法については、棋譜を参照のこと。

マスの表記[編集]

  • 現代の表記法は、代数式表記法が主流となっている。
    • 縦の列(ファイル)には、白側から見て左から右へ aからh の文字が割り当てられている。
    • 横の行(ランク)には、白側の手前から上部へ 1から8 の数字が割り当てられている。
各マスの表し方
左下の「a1」が基点になっている。


チェスボード内の名称[編集]

チェスボード内部の名称は、以下の通りである。いずれも広く知られている名称であり、特に書籍等の解説を読む際には欠かせない基本知識とされている。

図1 ファイル: チェスボードの縦の列。
図2 ランク: チェスボードの横の段。
図3 ダイアゴナル: 斜めの筋(すじ)。[3]
 図1 ファイル(Files)
a b c d e f g h
8
Chessboard480.svg
d8 white circle
d7 white circle
d6 white circle
d5 white circle
d4 white circle
d3 white circle
d2 white circle
d1 white circle
8
7 7
6 6
5 5
4 4
3 3
2 2
1 1
a b c d e f g h
これは「dファイル」を指している。
ボードには合計8つのファイルがある。
 図2 ランク(Ranks)
a b c d e f g h
8
Chessboard480.svg
a6 white circle
b6 white circle
c6 white circle
d6 white circle
e6 white circle
f6 white circle
g6 white circle
h6 white circle
8
7 7
6 6
5 5
4 4
3 3
2 2
1 1
a b c d e f g h
これは「6ランク」を指している。
ボードには合計8つのランクがある。
 図3 ダイアゴナル(Diagonals)
a b c d e f g h
8
Chessboard480.svg
h8 white circle
g7 white circle
a6 black circle
f6 white circle
b5 black circle
e5 white circle
c4 black circle
d4 white circle
c3 white circle
d3 black circle
b2 white circle
e2 black circle
a1 white circle
f1 black circle
8
7 7
6 6
5 5
4 4
3 3
2 2
1 1
a b c d e f g h
○:a1-h8ダイアゴナル
●:a6-f1ダイアゴナル


図4 センター: 白丸がセンターで、黒丸がサブ・センターを指している。
図5 バックランク: バックランクとは、各プレイヤーから見た最も手前のランクのこと。
図6 サイド: 初期配置で ♕♛が置かれた側がクイーン・サイド、♔♚が置かれた側がキング・サイドになる[4]
 図4 センターとサブ・センター
a b c d e f g h
8
Chessboard480.svg
c6 black circle
d6 black circle
e6 black circle
f6 black circle
c5 black circle
d5 white circle
e5 white circle
f5 black circle
c4 black circle
d4 white circle
e4 white circle
f4 black circle
c3 black circle
d3 black circle
e3 black circle
f3 black circle
8
7 7
6 6
5 5
4 4
3 3
2 2
1 1
a b c d e f g h
○:センター
●:サブ・センター
 図5 バックランク(BackRank)
a b c d e f g h
8
Chessboard480.svg
a8 black circle
b8 black circle
c8 black circle
d8 black circle
e8 black circle
f8 black circle
g8 black circle
h8 black circle
a1 white circle
b1 white circle
c1 white circle
d1 white circle
e1 white circle
f1 white circle
g1 white circle
h1 white circle
8
7 7
6 6
5 5
4 4
3 3
2 2
1 1
a b c d e f g h
白側と黒側のバックランク。
ここは敵ポーンが昇格する場所でもある。
図6 クイーンサイドとキングサイド
a b c d e f g h
8
Chessboard480.svg
a8 black circle
b8 black circle
c8 black circle
d8 black circle
e8 white circle
f8 white circle
g8 white circle
h8 white circle
a7 black circle
b7 black circle
c7 black circle
d7 black circle
e7 white circle
f7 white circle
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h7 white circle
a6 black circle
b6 black circle
c6 black circle
d6 black circle
e6 white circle
f6 white circle
g6 white circle
h6 white circle
a5 black circle
b5 black circle
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d5 black circle
e5 white circle
f5 white circle
g5 white circle
h5 white circle
a4 black circle
b4 black circle
c4 black circle
d4 black circle
e4 white circle
f4 white circle
g4 white circle
h4 white circle
a3 black circle
b3 black circle
c3 black circle
d3 black circle
e3 white circle
f3 white circle
g3 white circle
h3 white circle
a2 black circle
b2 black circle
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d2 black circle
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f2 white circle
g2 white circle
h2 white circle
a1 black circle
b1 black circle
c1 black circle
d1 black circle
e1 white circle
f1 white circle
g1 white circle
h1 white circle
8
7 7
6 6
5 5
4 4
3 3
2 2
1 1
a b c d e f g h
●:クイーンサイド / ○:キングサイド
この用語はキャスリング等で使用される。


関連記事[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 厳密には、「明色(light color)」と「暗色(dark color)」になる。
  2. ^ チェッカーでも使えるように、マスの色が赤と黒にされている製品もある。
  3. ^ ファイルとランクには一つ一つ名前が付けられているが、ダイアゴナルには付けられていない。「a8-h1 ダイアゴナル」のように、ラインの始点と終点で指定される。
  4. ^ この「サイド」と同じ意味で、「翼(wing)」も使用されている。それぞれクイーン翼(Queen wing)とキング翼(King wing)となる。

外部リンク[編集]