チェスターハウス

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チェスターハウス
ハーリド・ビン・アブドゥッラーの勝負服
欧字表記 Chester House
品種 サラブレッド
性別
毛色 鹿毛
生誕 1995年2月1日
死没 2003年6月28日(8歳没)
Mr. Prospector
Toussaud
母の父 El Gran Senor
生国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ケンタッキー州
生産者 ジュドモントファーム
馬主 ハーリド・ビン・アブドゥッラー
→ジュドモントファーム
調教師 ヘンリー・セシル(イギリス)
ロバート・フランケル(アメリカ)
競走成績
生涯成績 21戦6勝(総合)
14戦5勝(イギリス)
7戦1勝(アメリカ)
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チェスターハウス (Chester House) とはアメリカ合衆国で生産された競走馬およびジュドモントファームで繋養されていた種牡馬である。

経歴[編集]

競走馬時代[編集]

1997年、1998年(2歳、3歳)

2歳時の8月に競走馬デビュー戦を迎え、キーレン・ファロンが騎乗してデビュー戦で初勝利を挙げた。以降ファロンが主戦騎手を務め、続くデビュー2戦目は同着の2着となり、その後は休養に入った。

3歳となり、4月の復帰戦となった準重賞競走を制し、続く5月の条件戦も制し、重賞競走初挑戦となった6月のプリンスオブウェールズステークス(当時G2)では2着だった。7月には準重賞競走を制し、G1競走初挑戦となった8月のインターナショナルステークスでは3着、9月に準重賞競走で2着となるなど好走を続けたが、10月のチャンピオンステークスでは6着という結果に終わり、その後は休養に入った。

1999年(4歳)

古馬となり、5月に休養明け初戦の準重賞競走を制し、6月にブリガディアジェラードステークス(G3)を制して重賞競走初勝利を挙げた。続く2年連続出走となったプリンスオブウェールズステークス(当時G2)では4着、次のエクリプスステークスも4着、2年連続出走となったインターナショナルステークスでは前年と同じく3着となった後はアメリカ合衆国のロバート・フランケル厩舎へ転厩となった。11月に転厩初戦となる初のダート戦のブリーダーズカップ・クラシックコーリー・ナカタニを鞍上に迎えて出走し、11番人気ながら4着となり、その後は休養に入った。

2000年(5歳)

3月の休養明け初戦となった芝のエクスプローシヴビッドハンデキャップ(G3)で3着、続く4月のダートのエクセルシオールブリーダーズカップハンデキャップ(G3)も3着、6月のスティーヴンフォスターハンデキャップ(G2)で4着、7月のハリウッドゴールドカップで7着となった後は再び芝を走り、エディーリードハンデキャップで2着、そして8月のアーリントンミリオンでは鞍上にジェリー・ベイリーを迎えて出走し、4番人気でレースを制してG1競走初勝利を挙げた[1]。しかしその後は肩の怪我が原因で競走馬を引退することになった。

種牡馬時代[編集]

6歳となった2001年より生まれ故郷でもあるケンタッキー州ジュドモントファームで種牡馬入りした。8歳となった2003年からの合併症のため安楽死の処置が6月28日にとられ、初年度産駒の競走馬デビューを待たずに死亡した。産駒は3世代しか残せなかったが、2008年ブリーダーズカップではブリーダーズカップ・フィリー&メアスプリントヴェンチュラが、ブリーダーズカップ・マラソンムハナクが制し、産駒が同一年のブリーダーズカップで2勝するなど活躍している。さらに後継種牡馬を残すことに成功し、フェニックスタワーなどがすでに種牡馬入りしている。

日本にも競走馬としての産駒が1頭輸入されており、2005年にサクセスマイターン[2]が産駒の中央競馬初勝利を記録している。なお前述の通り当馬はすでに死亡しているので競走馬としての産駒は今後輸入されることはない。

おもな産駒[編集]

血統表[編集]

チェスターハウス血統ミスタープロスペクター系 / Native Dancer 3×5=15.63%、Nearco 5×5=6.25% (血統表の出典)

Mr. Prospector
1970 鹿毛
父の父
Raise a Native
1961 栗毛
Native Dancer Polynesian
Geisha
Raise You Case Ace
Lady Glory
父の母
Gold Digger
1962 鹿毛
Nashua Nasrullah
Segula
Sequence Count Fleet
Miss Dogwood

Toussaud
1989 黒鹿毛
El Gran Senor
1981 鹿毛
Northern Dancer Nearctic
Natalma
Sex Appeal Buckpasser
Best in Show
母の母
Image of Reality
1976 鹿毛
In Reality Intentionally
My Dear Girl
Edee's Image Cornish Prince
Ortalan F-No.6-d
血統背景

脚注[編集]

  1. ^ 鞍上のベイリーとフランケル厩舎共に同競走初勝利となった。
  2. ^ ワシントンカラーの半弟でもある。

外部リンク[編集]