ダブルノーズド・アンディアン・タイガー・ハウンド

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ダブルノーズド・アンディアン・タイガー・ハウンド(英:Double-nosed Andean tiger Hound)とは、ボリビアアンデス山脈原産のサイトハウンドである。原産地限定の犬種で、アンディアン・タイガー・ハウンド変種であるが、種ではなく変異個体であるとも言われている。数が少なく、貴重な犬種である。

歴史[編集]

極めて珍しい犬種で鼻部が2つに分かれているため、原産地等では原種よりも鋭い嗅覚を持っていると信じられている。しかし、まだ科学的には真偽の程は証明されていない。どちらにしても本種も原種も他のサイトハウンド犬種に比べると鋭い嗅覚を持っているという事は間違いないと考えられている。

20世紀になるとこの犬種は変わった特徴を持っている事から注目を集め、イギリスのBBC社の特派員などによって何 枚か写真が撮られて話題になった。ちなみにBBC社は2頭のダブルノーズド・アンディアン・タイガー・ハウンドの写真を撮っていて、1枚は珍しいバイアイ(犬種学用語で、左右の目の色が異なること)でクリームイエローの毛色の犬の顔の写真で、もう1枚はブラウン・グラデーションの毛色の仔犬の写真である。原産地では現在でも専ら視覚・嗅覚を兼ね備えた猟犬として狩猟を行っており、大切に保護されていて他地域に出す事を拒んでいるため、FCI等のケネルクラブには公認されておらず、知名度もかなり低い。また、これはあくまでアンディアン・タイガー・ハウンドの変異個体であって犬種ではないとの見解を出す専門家もいるが、真相は定かでない。原産地では非常に珍重されていて他地域への譲渡をかたくなに拒んでいる事から、単に多くのダブルノーズドが隠されていて、メディアに露出していないだけであまり発見されていないとみる意見の方が現在は多数派である。

なお、現在はジャガー狩りが禁止されているため、そのほかの大型動物を狩るのに使われている。犬種名に「タイガー」という単語が入っているが、これは原種と同じく外部の人が狩りに使っていそうだという連想からつけられたもので、一切虎狩りには使われていない(原産地に虎は生息していない)。かつて専門として狩っていたものは既出の通りジャガーである。

特徴[編集]

基本的には原種のアンディアン・タイガーハウンドと容姿はほとんど同じである。サイトハウンドタイプの犬種であるため、ボディはスリムでマズル、首、胴、脚、尾は長い。耳は折れ耳、尾はサーベル形の垂れ尾である。この犬種のもっとも顕著な特徴は犬種名の通りに鼻が2つに分かれていることである。上唇の上部には鼻を分けるバンド状の皮膚があるため、鼻が2つに割れている。鼻は通常黒色のため、この特徴が更に際立っている。スムースコートで毛色はクリームやブラウン、茶系のグラデーションなどがある。大型犬サイズで、嗅覚だけではなく視覚も優れていて、走るのも早い。

ちなみにダブルノーズを持つ犬種は他にも存在する。スペイン原産のオールド・スパニッシュ・ポインターはダブルノーズである(通常の鼻の個体もいる)。トルコのタルソス地方原産のターキッシュ・ポインターもダブルノーズである。また、犬種全てがダブルノーズであるというわけではないが、ドイツ原産のジャーマン・ショートヘアード・ポインタードーベルマンにもまれにダブルノーズの個体がいる。

参考[編集]

  • 英語版記事(2008年11月10日19;39変更版)
  • 以下の外部リンク

外部リンク[編集]

  • アンディアン・タイガー・ハウンドの写真及び説明 [1] BBC通信 (2007年8月10日版)(英語)
  • オールド・スパニッシュ・ポインターの写真及び説明 [2] Alajú Zootecnia S.L.(スペイン語)
  • ターキッシュ・ポインターの写真及び説明 [3] Sinan AKYIL(トルコ語/英語)
  • ダブルノーズの犬種の写真及び説明 [4] WordPress.com(英語)
  • ダブルノーズの犬種の写真及び説明 [5] Pet Lovers Tips (英語)

関連項目[編集]