ダニエル・シャルル

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ダニエル・シャルル

ダニエル・シャルル(Daniel Charles、1935年11月27日オランアルジェリア]~2008年8月21日アンティーブフランス])はフランス音楽家音楽学者哲学者


経歴[編集]

パリ国立高等音楽院オリヴィエ・メシアンに学ぶ。

1956年に同音楽院を一等賞で卒業。その後、1959年に哲学教授資格を取得、1977年にはミケル・デュフレンヌの指導のもとで国家博士号を取得した。

1969年パリ第8大学音楽学部を創設し、1989年まで学部長を務める。その後はニース大学文学部哲学科に籍を移し、1999年の退職までその職にあった。

エピソード[編集]

世界的なジョン・ケージ研究の権威であるのみならず、現代音楽のあらゆる潮流に通じ、縦横無尽に論じた博識の哲学者でもあった。 国家博士論文の一部は『声の時間』(Le temps de la voix, Paris, Ed. J.-P. Delarge, 1978)として出版されている。時間芸術としての音楽の本質について、のさまざまな特質を明らかにすることによりアプローチされている。

ジョン・ケージとの対話による「共著」である『小鳥たちのために』(Pour les Oiseaux : Entretiens avec John Cage, Paris Ed. Pierre Belfond, 1976. Rééd.: L'Herne, 2002.)は最初にフランス語で出版され、後に英語他各国語に翻訳されたものである。この著書は「ケージの音楽作品であり、その演奏がシャルルに託された」とされる。

決然とした「実験音楽」、「ケージとケージ以後のポストモダン」支持者であり、それをハイデッガーヴァッティモ、あるいはアドルノガーダマーを用いて読み解いてゆくそのスタイルは、その後の音楽学者音楽美学者音楽批評家たちに大きな影響を与えた。 多くの国々から講演依頼を受け、世界中を飛び回っていた。1987年の来日時には国立音楽大学で講演し、その話題の豊富さに通訳の庄野進が悲鳴をあげたことがある。

晩年には、日本で活躍する、息子でビデオ・アーティストクリストフ・シャルルの影響からか、日本のビデオ・アーティストの飯村隆彦に多くの興味を寄せていた。

日本語に訳された著書[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]