出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『ダスティン・ホフマンになれなかったよ』は、大塚博堂のデビュー曲である。1976年6月25日発売。同名のアルバムもデビューアルバムとして同年8月25日に発売されている。
[編集] シングル
[編集] 曲の内容
深夜のテレビでダスティン・ホフマン主演の映画『ジョンとメリー』を見ながら、若き日を思い出す曲。若い頃を思い出しながら、周りは結婚して子供もいるのに自分には変化がなく、周りよりも時の流れが遅いのでは?と感慨にふける。また『卒業』を観に行った時の事を思い出し、付き合っていた女性を「卒業」のラストシーンのダスティン・ホフマンみたいに結婚式場で奪いたいが出来なかった、もし、あの時……といった事も考える。年だけはとるが、自分は大人なのだろうか?そう自問するような曲である。またこの時代の、ダスティン・ホフマンになりたいがなれない、そんな心境を代弁した曲である。
[編集] エピソード
- 博堂が売れなかった頃、ふと寄った本屋で藤公之介の詩集を見つけ、それに自分でメロディをつけた。そんな曲のひとつである。
- 博堂の葬儀の出棺の時にこの曲が流れた。大塚自身、この曲を「これは自分自身の境遇に似ている」と感じていた。
[編集] 編曲
この曲は、シングルとアルバムで収録時間が違う。シングルでは前奏及び間奏がショートカットされている。
[編集] 収録
- A面 ダスティン・ホフマンになれなかったよ(作詞:藤公之介 作曲:大塚博堂 編曲:惣領泰則)
- B面 坂の上の二階(作詞:藤公之介 作曲:大塚博堂 編曲:あかのたちお)
[編集] アルバム
[編集] 内容
“ハートフルな男が独り…、愛を謳う男大塚博堂のデビューアルバム”と銘打たれた。32歳と言う異例の遅いデビューであるが、レコード会社は32歳だからこその人生経験、大人の世界を歌うアーティストとして、あえてデビューさせた。藤公之介の詩に博堂のメロディをつけ、愛・青春・望郷などを歌う。そこには、日常の何気ない風景が垣間見られる。8は、博堂が尊敬しているジョルジュ・ムスタキ(Georges Moustaki)の曲に、自ら訳詞して歌った曲である。“青春は見送るもの、されど人生は迎えるもの”と言ったテーマもある。編曲陣は、森岡賢一郎、あかのたちお、惣領泰則、奥村チヨ「終着駅」で知られる横内章次、若手の新鋭佐藤準がそれぞれ担当する。
[編集] 収録曲
- 結婚する気もないのに(作詞:藤公之介 作曲:大塚博堂 編曲:あかのたちお)
- 結婚をするのかしないのか曖昧なままに進んでいる恋愛を歌った曲。
- 坂道で(作詞:藤公之介 作曲:大塚博堂 編曲:佐藤準)
- 坂道で偶然再会した女性に対する想い、変わった様を歌っている。
- 季節の中に埋もれて(作詞:藤公之介 作曲:大塚博堂 編曲:森岡賢一郎)
- 愛されてますか(作詞・作曲:大塚博堂 編曲:惣領泰則)
- 新宿恋物語(作詞:藤公之介 作曲:大塚博堂 編曲:あかのたちお)
- 新宿の歩行者天国で出逢い、愛し合い、そして別れる、その様を物語風に歌っている。
- ふるさとでもないのに(作詞:藤公之介 作曲:大塚博堂 編曲:佐藤準)
- ふと降り立った駅での何気ない出来事で、ふるさとのように感じ、ふるさとを思い出す曲。
- 坂の上の二階(作詞:藤公之介 作曲:大塚博堂 編曲:あかのたちお)
- ある日恋の終わりが(訳詞:大塚博堂 作曲:ジョルジュ・ムスタキ 編曲:森岡賢一郎)
- 一冊の本(作詞:藤公之介 作曲:大塚博堂 編曲:あかのたちお)
- また会う口実のために借りた五木寛之の本とその恋を歌った曲。
- 色エンピツの花束(作詞・作曲:大塚博堂 編曲:横内章次)
- あなたという名の港(作詞:藤公之介 作曲:大塚博堂 編曲:あかのたちお)
- 愛する人を港、自分を船に例えて、港(愛)に向けてどんなことがあっても突き進むといった内容。
- ダスティン・ホフマンになれなかったよ(作詞:藤公之介 作曲:大塚博堂 編曲:惣領泰則)