ダスキー・サウンド

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ダスキー・サウンド
ダスキー・サウンドの位置

ダスキー・サウンド (Dusky Sound) は、ニュージーランド南島の南西端にあるフィヨルドであり、フィヨルドランド国立公園内にある。

地理[編集]

ダスキー・サウンドは、この海岸にある数多くのフィヨルドの中で、最も入り組んだものの1つである。また、この海岸で最大級のフィヨルドの1つでもあり、長さが40キロメートルで最も広い地点で幅が8キロメートルある。レゾリューション島のファイブ・フィンガーズ半島が、北西からダスキー・サウンドの入り口をおおう形になっている。この島の東海岸に沿って、アケロン水道が、ダスキー・サウンドと北にあるブレイクシー・サウンドを結んでいる。

ダスキー・サウンドには、いくつかの大きな島があり、アンカー島、ロング島そしてクーパー島が有名である。ダスキー・サウンドの奥部は、脇が急な崖になっており、この地域は降水量が多いことから、雨季には幾百の滝が入江になだれ落ちる。アザラシイルカが、しばしばこの入江の水面に見られ、稀にではあるが、かつてこの海域における捕鯨事業により激減したクジラなども現れる。この入江に注ぐ多くの小川の中で、シーフォース川が最も大きい。

歴史[編集]

ヨーロッパ人による歴史以前、マオリ族モア狩りの際に、この入江の水辺で時折、野営したと信じられている。

ダスキー・サウンドが、ヨーロッパの探検家によって初めて観測されたのは、ジェームズ・クックが、ニュージーランドへの初航海中の1770年2月13日に、この入江への開口部を観察したときである。彼は、それをダスキー・ベイと名付けた。クックは、ニュージーランドへの2回目の探検で、この入江を探検するのに2か月を費やし、そこを港として用いて、作業場と観測所を設けた。ニュージーランドで最初に醸造されたビールは、この時にクックの隊員によって醸造されたと信じられている。クックは、また、この入江で多数のマオリ人と友好的な関係を結んだ。

ダスキー・サウンドは、18世紀の終わりから19世紀のはじめにかけて訪れた他の船にも、港として利用された。また、1792年以来、アザラシ猟師にとって人気の場所となった。

1903年に、ダスキー・サウンドからマナポウリ湖への道の建設が試みられたが、それは完成せず、マリー湖の西側で突然に終っている。

アクセス方法[編集]

ダスキー・サウンドへのアクセス方法は、海または空のみで、この海岸に至る道路はない。しかしながら、ダスキー・トラックとして知られるトランピングコースが、マナポウリ湖ハウロコ湖から入江の奥部へと延びている。

座標: 南緯45度44分57秒 東経166度47分12秒 / 南緯45.7492度 東経166.7866度 / -45.7492; 166.7866