ダイユウサク

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ダイユウサク
2005年9月撮影(うらかわ優駿ビレッジ)
品種 サラブレッド
性別
毛色 鹿毛
生誕 1985年6月12日
死没 -
ノノアルコ
クニノキヨコ
生国 日本北海道門別町
生産 優駿牧場
馬主 橋元幸平
調教師 内藤繁春栗東
競走成績
生涯成績 38戦11勝
獲得賞金 376,823,600円
  

ダイユウサク日本競走馬である。主な勝ち鞍は1991年有馬記念(京都)金杯

特に有馬記念では、14番人気にもかかわらず1番人気のメジロマックイーンを内から差し切り、「これはビックリ、ダイユウサク!」と言われた。後述のようにこの有馬記念以降全く勝てなかったので「史上最強の一発屋」などと称された。

目次

[編集] 馬名の由来

馬主の孫の名前「コウサク」にちなんで「ダイウサク」と名づける予定が、何かの間違いで「ダイウサク」になってしまったという。当時はデビュー後も馬名を変更できたが、あまりの惨敗続きに、馬主が「これでは孫の名前を付けようがない」と、ダイユウサクのままで通した。

手違いから名付けられた馬名だったが、有馬記念の優勝時には本馬を松田優作(前々年の1989年の秋に早世)、2着のメジロマックイーンをスティーブ・マックイーンと関連付けて話題にする競馬ファンやマスコミが見られた(なおメジロマックイーンの名は実際にスティーブ・マックイーンに由来している)。

[編集] 戦績

デビューは体質の弱さもあってか、4歳(旧表記)の1988年10月30日とかなり遅かった。溝橋秀吉(現・調教助手)騎乗で臨むも、結果は勝ち馬から13秒も離された最下位。次走・福島での未勝利戦も7.3秒遅れて最下位。いずれもタイムオーバーに相当するタイムであった。

5歳になった翌年の4月16日新潟でデビュー5戦目にして初勝利を挙げると、新潟での1戦を経て京都の条件戦で好走。この頃から熊沢重文を主戦にする。好走の勢いで格上挑戦した高松宮杯、基本的には合わなかったダートの貴船ステークスこそ完敗したものの、自己条件では常に好走。阪神競馬場の芝1200mのコースレコードも更新し、この年だけで5勝を挙げるまでに強化した。しかし、目一杯使われた反動が出てしばらく休養することになった。

6歳になった1990年は6月のCBC賞から復帰。以後天皇賞(秋)の7着(6着オグリキャップとは半馬身差)を除いて掲示板に載った。秋にトパーズステークス、飛鳥ステークスと連勝してオープン入りを果たすと、年明けの1991年金杯(京都)で初重賞制覇を飾る。産経大阪杯ホワイトストーンの2着に入った後休養し、秋に復帰すると京都大賞典スワンステークスマイルチャンピオンシップでも好走した。

マイルチャンピオンシップの後、内藤はある意図をもって12月のオープン特別である阪神競馬場新装記念にダイユウサクを出走させた。内藤は、ここで勝てれば有馬記念に推薦で出走できるのではないか、という読みがあったようである。 ダイユウサクは新装記念をあっさりと勝利し、有馬記念の最終登録に名を連ねることとなった。

この年の有馬記念は、無敗のまま春のクラシック二冠を制したトウカイテイオーを初めとして、故障で出走を回避した有力馬が相次いだことから出走馬の層が薄く、ダイユウサクはJRA推薦馬として出走することが可能となった。しかし、世間の注目は、天皇賞(秋)ジャパンカップで運の悪さを見せたメジロマックイーンに集中した。

それは単勝1.7倍の圧倒的1番人気という数字に表れ、一方ダイユウサクは単勝137.9倍と、ブービー人気だった[1]。しかし、好位から満を持して先頭に立ったメジロマックイーンを、内ラチ沿いに突っ込んで並ぶ間もなく交わし、2分30秒6というコースレコードで、2着メジロマックイーンに1馬身4分の1差で勝利。ちなみにこのときのタイムは、2003年の有馬記念でシンボリクリスエスにコンマ1秒破られるまでレコードであった。

7歳で有馬記念に勝利したのはスピードシンボリグリーングラスに続いて3頭目になる。また、有馬記念の単勝馬券が万馬券となったのは初めてのことであった[2]。このダイユウサクの人気の無さに、馬主の橋元幸平すらも有馬記念に勝てる訳が無いと思い、中山競馬場に観戦に来ず、表彰式では橋元の娘など関係者が代行で表彰式に出席したという逸話も残っている[3]

1992年も現役を続けたものの、6戦していずれも5着以内に入れずこの年限りで引退する。その後種牡馬になったものの、目立った産駒を残せないまま1998年に観光施設(うらかわ優駿ビレッジAERU)に移り余生を送っている。

AERUではニッポーテイオーウイニングチケットと仲がいい[4]

[編集] 競走成績

年月日 競馬場 競走名 頭数 枠番 馬番 オッズ
(人気)
着順 騎手 斤量 距離(馬場) タイム
(上り3F
タイム
勝ち馬/(2着馬)
1988 10. 30 京都 4歳上400万下 11 5 5 56.1(10人) 11着 溝橋秀吉 55 ダ1800m(良) 2:06.7(-) 13.0 キョウエイウエルス
11. 12 福島 4歳未勝利 14 3 4 81.3(13人) 14着 原田聖二 55 芝1800m(良) 2:00.0(43.5) 7.3 キョウエイタッチ
1989 3. 18 中京 5歳上400万下 10 7 7 8.4(4人) 5着 溝橋秀吉 56 ダ1700m(良) 1:51.9(41.5) 0.7 エイシンカンサイ
3. 25 中京 5歳上400万下 16 1 2 11.9(7人) 8着 溝橋秀吉 56 ダ1000m(不) 1:02.1(38.8) 0.7 アスコットジャガー
4. 16 新潟 5歳上400万下 12 7 9 26.7(10人) 1着 出口隆義 56 ダ1700m(重) 1:47.4(39.0) -0.5 (ハクサンコペル)
4. 29 新潟 三条特別 8 4 4 10.7(5人) 4着 出口隆義 56 ダ1200m(重) 1:13.8(37.6) 1.1 ギンセカイ
5. 13 京都 5歳上400万下 18 7 13 15.6(9人) 1着 熊沢重文 56 芝1600m(重) 1:37.9(-) -0.0 (グレートナポレオン)
5. 27 阪神 5歳上900万下 13 3 3 3.5(1人) 2着 熊沢重文 55 芝2000m(良) 2:05.0(-) 0.1 ヒラヨシルーキー
6. 10 阪神 鷹取特別 12 6 8 5.2(3人) 2着 熊沢重文 55 芝2000m(重) 2:04.6(-) 0.1 ワンダーメルベーユ
6. 25 中京 御嶽特別 15 7 12 2.9(1人) 1着 熊沢重文 55 芝2000m(重) 2:01.6(36.5) -0.2 (ミントスター)
7. 9 中京 高松宮杯 GII 14 7 11 47.8(11人) 7着 原田聖二 57 芝2000m(稍) 2:00.3(37.1) 1.4 メジロアルダン
8. 12 小倉 はづき賞 12 8 12 取消 熊沢重文 57 芝1800m(良) センシュウルル
9. 10 阪神 4歳上900万下 14 5 8 4.3(2人) 1着 熊沢重文 56 芝1200m(良) R1:08.9(-) -0.6 (タイレール)
9. 30 阪神 甲東特別 14 2 2 1.4(1人) 1着 熊沢重文 57 芝1400m(良) 1:21.8(-) -0.0 (ハクヨウコマンド)
10. 22 京都 貴船S 16 6 11 3.1(1人) 10着 熊沢重文 57 ダ1400m(良) 1:26.1(-) 1.8 ダンシングサム
11. 11 京都 比叡S 14 5 7 3.3(1人) 2着 熊沢重文 57 芝2000m(良) 2:01.5(-) 0.1 ミリオンハイライン
12. 3 京都 ホィップT 12 7 10 1.8(1人) 2着 南井克巳 58 芝2000m(良) 2:00.6(-) 0.2 サツキオアシス
12. 16 阪神 逆瀬川S 12 4 4 2.0(1人) 3着 熊沢重文 57.5 芝1600m(良) 1:35.7(-) 0.6 メイショウマサムネ
1990 6. 24 中京 CBC賞 GII 16 2 4 19.9(9人) 4着 熊沢重文 57 芝1200m(稍) 1:09.1(35.0) 0.8 パッシングショット
7. 7 中京 ジュライS 14 6 10 3.2(2人) 4着 熊沢重文 57 芝1200m(良) 1:09.6(34.8) 0.9 ルイテイト
9. 9 中京 セントウルS GIII 11 3 3 12.1(5人) 3着 村本善之 55 芝1200m(良) 1:08.6(34.4) 0.1 エーコーシーザー
9. 29 中京 ムーンライトHC 9 2 2 1.6(1人) 1着 村本善之 58 芝2000m(稍) 2:01.3(34.5) -0.6 (ヤマヒサボーイ)
10. 28 東京 天皇賞(秋) GI 18 2 4 33.8(11人) 7着 村本善之 58 芝2000m(良) 1:59.0(36.7) 0.8 ヤエノムテキ
11. 25 京都 トパーズS OP 14 8 14 1.9(1人) 1着 熊沢重文 56 芝2000m(良) 2:00.1(-) -0.7 (ニチドウサンダー)
12. 8 京都 飛鳥S OP 10 2 2 1.3(1人) 1着 熊沢重文 56 芝1600m(良) 1:35.0(-) -0.3 (ヤグラステラ)
1991 1. 5 京都 金杯(西) GIII 16 8 16 2.7(1人) 1着 熊沢重文 56 芝2000m(良) 2:00.1(-) -0.2 ホワイトアロー
3. 31 京都 大阪杯 GII 10 2 2 3.9(3人) 2着 熊沢重文 57 芝2000m(稍) 2:01.7(-) 0.2 ホワイトストーン
9. 15 中京 朝日チャレンジC GIII 16 3 6 9.6(5人) 7着 熊沢重文 57 芝2000m(稍) 1:59.9(35.2) 0.8 ヌエボトウショウ
10. 6 京都 京都大賞典 GII 7 3 3 9.3(3人) 5着 熊沢重文 57 芝2400m(良) 2:28.5(-) 2.0 メジロマックイーン
10. 26 京都 スワンS GII 16 5 9 13.9(6人) 4着 熊沢重文 57 芝1400m(良) 1:20.9(-) 0.3 ケイエスミラクル
11. 17 京都 マイルCS GI 15 6 10 15.4(5人) 5着 熊沢重文 57 芝1600m(良) 1:35.3(-) 0.5 ダイタクヘリオス
12. 7 阪神 阪神新装記念 OP 16 7 13 3.7(2人) 1着 熊沢重文 59 芝1600m(良) 1:36.1(-) -0.1 (ステイジヒーロー)
12. 22 中山 有馬記念 GI 15 5 8 137.9(14人) 1着 熊沢重文 56 芝2500m(良) R2:30.6(35.3) -0.2 (メジロマックイーン)
1992 4. 5 阪神 大阪杯 GII 8 7 7 17.1(4人) 6着 熊沢重文 59 芝2000m(良) 2:07.1(-) 0.8 トウカイテイオー
4. 26 京都 天皇賞(春) GI 14 2 2 46.0(5人) 9着 熊沢重文 58 芝3200m(良) 3:24.0(-) 4.0 メジロマックイーン
5. 17 東京 安田記念 GI 18 6 11 21.8(8人) 8着 熊沢重文 57 芝1600m(良) 1:34.6(36.8) 0.8 ヤマニンゼファー
6. 14 阪神 宝塚記念 GI 13 7 11 11.5(4人) 8着 熊沢重文 56 芝2200m(良) 2:21.8(-) 3.2 メジロパーマー
7. 12 中京 高松宮杯 GII 18 8 18 9.3(5人) 14着 熊沢重文 59 芝2000m(稍) 2:02.7(39.2) 2.1 ミスタースペイン
10. 31 京都 スワンS GII 16 5 10 15.3(6人) 15着 熊沢重文 59 芝1400m(良) 1:23.8(-) 2.4 ディクターガール

※タイム欄のRはレコード勝ちを示す

[編集] 脚注

  1. ^ 仕上がりは素晴らしいものであったらしく、調教師の内藤は、有馬記念の乗り役として初めは岡部幸雄に声をかけたという。
  2. ^ 2008年現在においても唯一の記録。
  3. ^ 橋元は、娘などに「東京ディズニーランドに行って、そのついでに中山にでも行っておいで」と言っており、有馬記念の方はおまけ扱いであった。
  4. ^優駿』2006年8月号、P22~23より。

[編集] 血統表

ダイユウサク血統  ニアークティック系アウトブリード

ノノアルコ
1971 鹿毛
Nearctic
1954 黒鹿毛
Nearco Pharos
Nogara
Lady Angela Hyperion
Sister Sarah
Seximee
1966 栗毛
Hasty Road Roman
Traffic Court
Jambo Crafty Admiral
Bank Account

クニノキヨコ1977
鹿毛
ダイコーター
1962 鹿毛
*ヒンドスタン Bois Roussel
Sonibai
*ダイアンケー Lillolkid
Bonnie Luna
クニノハナ
1967 黒鹿毛
*ネヴァービート Never Say Die
Bride Elect
アキイヅミ クリノハナ
アサミドリ F-No.2

[編集] 外部リンク

先代:
オグリキャップ
有馬記念勝ち馬
1991年
次代:
メジロパーマー