ダイヤモンドジュビリー

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ダイヤモンドジュビリー
Diamond Jubilee.jpg
品種 サラブレッド
性別
毛色 鹿毛
生誕 1897年
死没 1923年7月10日
セントサイモン
パーディタ
生国 イギリスの旗 イギリス
生産 プリンス・オブ・ウェールズ
(のちのエドワード7世
馬主 プリンス・オブ・ウェールズ
調教師 リチャード・マーシュ(イギリス
競走成績
生涯成績 13戦6勝
獲得賞金 29000ポンド+
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ダイヤモンドジュビリーDiamond Jubilee1897年 - 1923年)は、1900年イギリスクラシック三冠を制したイギリス競走馬全兄フロリゼルパーシモン、サンドリンガムがいる。馬名はヴィクトリア女王在位60周年を記念してつけられたもので、生産者・馬主アルバート・エドワード皇太子(のちのエドワード7世)である。

生涯[編集]

パーディタはエドワード7世がデイヴィッド・ファルコナーから900ギニーで購入した馬で、セントサイモンとの間に何頭も活躍馬を出した。ダイヤモンドジュビリーはその最後の活躍馬である。また、父セントサイモンから見ても最後のクラシックホースである。1897年にサンドリンガム王室牧場で生まれたダイヤモンドジュビリーは2歳時にデビューするも気難しい性格のため1勝に終わった。なかなか成績が安定せず、大抵の騎手は満足に騎乗すらできないので、やむなく担当厩務員ハーバート・ジョーンズを乗せてクラシックに挑んだところ、2000ギニーエプソムダービーセントレジャーステークスの3競走に勝利し史上9頭目の三冠を達成した。この年はほかにニューマーケットステークス、エクリプスステークスに勝っている。翌年はさらに気性が悪くなりプリンセスオヴウェールズステークス2着、ジョッキークラブステークス3着と奮わず種牡馬入りした。

種牡馬となったダイヤモンドジュビリーへの期待は大きく、セントサイモンの後継種牡馬として、また兄パーシモンが成功したことから種付け料は300ギニーとかなり高く設定されていた(父セントサイモンの同期間の種付け料は500 - 600ギニー)。しかしジョッキークラブステークス優勝馬サンシーを出しただけで1906年にすぐに売価30000ポンドアルゼンチンに売られていった。アルゼンチンは当時馬産に力をいれており、オーモンドなど三冠馬をほかにも導入する実績があった。

アルゼンチンは兄やほかのセントサイモン系種牡馬と競合するイギリスとは状況が違った(同時期にピーターマリッツバーグというセントサイモンの上級産駒が輸入されているがやはり成功を見ている)。ダイヤモンドジュビリーの南アメリカでの産駒にはAs de Espadas、Smasher、Moloch、Last Reason、Campanazo、Ricaurteらがおりアルゼンチンのほかチリブラジルペルーウルグアイで成功したものも多い。アルゼンチンの1914-1916,1921年の4度種牡馬首位はダイヤモンドジュビリーであり、チリでは産駒が6度首位種牡馬になっている。

日本へはイギリスに残した産駒の一頭ダイヤモンドウエッディング1909年に国立奥羽種畜牧場によって導入された。明治・大正期の日本馬産への貢献は大きく、初期のサラブレッドに少なからぬ影響を与えた。

エピソード[編集]

  • 馬体そのものはすばらしかったと伝えられるが、性格は極めて荒く、セントサイモン産駒の中でも最悪と言われた。馬丁の指を食いちぎったことがあるとされ、一時は去勢も検討された。
  • ハーバート・ジョーンズはこのあと「国王の騎手」として成功し、のちには同じエドワード7世の持ち馬ミノルでもエプソムダービーに優勝し名声を得ている。
  • 1900年はダイヤモンドジュビリーの活躍によりアルバート・エドワードが29000ポンドの賞金を獲得、馬主ランキング1位となった。
  • 1000ギニー、オークスともに同じく父をセントサイモンとするウイニフレッダ、ラロッチェが勝利し、セントサイモン産駒がクラシックを史上初めて全勝した。この年のセントサイモン産駒はわずか27勝しか挙げられなかったが、総獲得賞金は58,625ポンドという記録的な額に達した。
  • アルゼンチンでは本馬を初めセントサイモン系が1911年から1926年の16年間に11度の種牡馬首位を獲得したが、その後本国(イギリス)と同じ道をたどりすべて滅びた。ダイヤモンドジュビリーの直系子孫も1950年代には完全に滅んでいる。ただし南アメリカや日本に古くから根付く牝系をさかのぼればダイヤモンドジュビリーの名をしばし見ることができる。

おもな産駒[編集]

  • Sancy(ジョッキークラブステークス、プリンスオブウェールズステークス
  • As de Espadas(ナシオナル大賞
  • Smasher(ナシオナル大賞)
  • Moloch(カルロスペルグリニ大賞
  • Last Reason(チリリーディングサイアー3回)
  • Campanazo(チリリーディングサイアー)
  • Mustafa(チリリーディングサイアー2回)
  • Ricaurte(ウルグアイ三冠)
  • ダイヤモンドウエッディング(日本リーディングサイアーランキング最高2位)

血統表[編集]

ダイヤモンドジュビリー血統セントサイモン系 / Voltigeur (Volley) 4×5.5=12.50%)

St.Simon
1881 黒鹿毛
Galopin
1872 鹿毛
Vedette Voltigeur
Mrs.Ridgway
Flying Duchess The Flying Dutchman
Merope
St.Angela
1865 鹿毛
King Tom Harkaway
Pocahontas
Adeline Ion
Little Fairy

Perdita II
1881 鹿毛
Hampton
1872 鹿毛
Lord Clifden Newminster
The Slave
Lady Langden Kettledrum
Haricot
Hermione
1875 黒鹿毛
Young Melbourne Melbourne
Clarissa
La Belle Helene St.Albans
Teterrima F-No.7-f

外部リンク[編集]