ターンスピット

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ターンスピット

ターンスピット(英Turnspit)とは、イギリス原産の家庭内使役用犬種である。 かつては非常に一般的な犬種だったため、ターンスピッター(Turnspiter)、ターンスピット・ドッグ(Turunspit Dog)、キッチン・ドッグ(Kitchin Dog)、バーナーペイター(Vernepator)、カニス・ヴェルディクス(Canis Vertigus)、バセー・ア・ジャーンベ・トルセス(Basset a Jambes Torses)など、異名はかなり多い。

歴史[編集]

もともとは狩猟用の短足のセントハウンド種から出たくず犬(あまり狩猟に使えない犬)であったが、体力の多さが評価されて家庭で使える犬種として採用され、犬種として改良された。その変わった使役は犬種名にも有るように、厨房の肉を火であぶる機械に取り付けられた車軸に入り、ハムスターのように走る事でそれを回転させで肉を回転させ、まんべんなく焼くために使われるという、他犬種では行われない特別な仕事に就かされていた。これにより人が手で車軸などを回すよりも早く肉を焼く事が出来るようになったため、各家庭ごとに数頭のターンスピットが飼われ、交代で車軸をまわすのに使われるようになった。

ところが、産業革命によってターンスピットいらずの肉焼き機が開発されると仕事がなくなってしまい、絶滅してしまった。なお、最後のターンスピットの末裔は剥製にされ、現在も残っている。

特徴[編集]

小型の犬種で、胴長短足の体型をしていて、脚は内側に湾曲している。マズルは長めで垂れ耳、サーベル形の垂れ尾かゆるく巻いた巻き尾。小さなアーモンド型の目は通常黒色だが、片目が黒でもう片方が白のバイアイもいた。ショートコートもしくはラフコートで、毛色はブラウン・アンド・ホワイト、ブラウン、レットなどの濃色。性格は大人しく手なずけやすいといわれている。体力は多く、沢山の運動を必要とした。

参考[編集]

『デズモンド・モリスの犬種事典』(誠文堂新光社)デズモンド・モリス著書、福山英也、大木卓訳 誠文堂新光社、2007年

関連項目[編集]