タンポン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

アプリケータータイプのタンポン
アプリケータータイプのタンポンの分解写真。左:先端キャップ、中:吸収体、右:アプリケーター。

タンポンとは、分泌物や血液の吸収に用いる、円筒状または球状の綿・ガーゼである。日本においては内に挿入して生理の際の経血を吸収する目的で使用する生理用品についてと、手術の際に出血した血を拭き取る為に使われるものをさす。以下、生理用品としてのタンポンと、手術道具としてのタンポンとを説明する。

目次

[編集] 生理用品としてのタンポン

タンポン(ピンク色)を膣内に装着した模式図。

[編集] 概要

日本では医療用具として、主にドラッグストアで販売されている。

出血量が設計以上の場合はそのまま漏れるために、多い場合はナプキンと併用することもある。また、出血量が少ない場合には挿入時や取り出し時に痛みを伴う場合もあるので、ナプキンの使用を考慮する必要もある。出血後は早めに取り替えないと、膣炎の原因となることがある。さらに、トキシック・ショック症候群を引き起こす原因ともなりうるので、経血量の少ない日でも8時間以内に取り替えるよう注意が必要である。

使用済みのタンポンは、エチケットとしてナプキン同様、他人の目に触れないように紙等に包んでトイレ個室に備え付けのサニタリーボックスに捨てる。

女性の社会進出が進むにつれ徐々に普及した。

[編集] 形状

  • アプリケーター収納タイプ

一方に「取り出し用のひも」が付いた筒状の形をしており、挿入しやすいようアプリケーターに収納されたタイプは、初心者や使用経験の少ない女性向けとされている。

アプリケータータイプの場合、右写真上のまま挿入し、挿入後、右写真下のアプリケーター部を押すことにより吸収体が先端キャップより出され、吸収体が膣の奥に留まり、経血が吸収される。アプリケーター部は先端キャップと一体化し、吸収体挿入後取り出される。

  • フィンガータイプ

そのまま挿入するフィンガータイプは、使用経験が多く、タンポンに慣れた女性向けとされる。使用に慣れていない人は、挿入時に痛みや吐き気などの不快感を持つこともある。このため、初心者向けに、鉛筆のように極細タイプの商品も販売されている。

[編集] 主要メーカー

日本におけるタンポン販売の草分けは1950年代のエーザイ株式会社であった。 1960年代に米国・タンパックスの製品が輸入されるようになり、後を追ってアンネ社が製造販売を開始。ジョンソン・エンド・ジョンソンライオン他数社もこの市場に参入していった。

その後、タンパックスは2001年に日本から完全撤退し、ライオンは2002年にタンポン事業部門をユニ・チャームに譲渡。エーザイも2003年10月31日で製造中止。現在ではシェアの殆どをユニ・チャームが占めている。

[編集] トキシック・ショック症候群(TSS)

トキシック・ショック症候群(TSS : Toxic Shock Syndrome)とは、黄色ブドウ球菌による毒素が引き金となって起きる疾患。タンポン使用中でなくとも起こることがある。タンポン使用中に突然高熱が出て、発疹・発赤、倦怠感、嘔吐、下痢、粘膜充血、血圧低下等の症状があったら、使用を中止して産婦人科など専門医を受診するほうがよい。

重篤な場合、ショック症状をおこして命に関わることもある。メーカーも自社ウェブサイト(ホームページ)で、使用上の注意として、長時間連続で使用しないように呼びかけている。

[編集] 手術道具としてのタンポン

[編集] 概要

手術中に出血で患部が見にくくなった際に血を拭き取る為に使用される。

[編集] 形状

形状はガーゼ状になっている物が主流である。

[編集] 参考図書

[編集] 外部サイト

ウィキメディア・コモンズ