タルト (洋菓子)

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タルト生地から転送)
いちごタルト
苺のタルト(strawberry tart)

タルトフランス語: tarte)は、洋菓子の一種。

概要[編集]

今日のタルトはフランス語圏で用いられ、クッキー生地やパイ生地で作られた皿型の器にクリーム、フルーツを詰めたり乗せた洋菓子である[1][2]

使用する具材(フィリング)の名前をつけて「タルト・オ・(フィリングの材料名)」と個別に名前が付けられる[1]。例えば、リンゴのタルトは「タルト・オ・ポム(Tarte aux pommes)」である。

また、タルト生地のサイズによって名称を呼び分けるここともあるが、いずれのサイズであっても単に「タルト」でも通じる[3]

  • タルト - 大きめのサイズ
  • タルトレット - 直径7cmから8cm程度で1人分のサイズ
  • タルトレット・フール - 一口サイズ

セイボリーに分類される「甘くないタルト」もある。一例としてキッシュはタルト生地やパイ生地に卵液を入れて焼き上げた料理である[4]

起源と語源[編集]

語源は古代ローマ時代にあった皿状のパイ菓子トゥールトラテン語: tourte[要検証]であり、ドイツ語圏の洋菓子トルテと起源、語源は同じであるが、今日ではタルトとトルテはまったく別の菓子になる。

カトラリーが発展していなかった古代ローマ時代にジャムなどのペースト状の食べ物を食べやすくするために、「食べられる器」としてタルト生地が考案された[3]

ギャラリー[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b 吉田菊次郎「お菓子こぼれ話 リンツァートルテ」『ヨーロッパスイーツ街道-お菓子の宝庫を巡る-』時事通信出版局、2006年、12-13頁。ISBN 978-4788706705 
  2. ^ 季節を彩るタルト”. モンテール スイーツ学園. 2022年12月13日閲覧。
  3. ^ a b どうやって誕生? ケーキの歴史を知るとスイーツをもっと楽しめる!”. モンテール スイーツ学園. 2022年12月13日閲覧。
  4. ^ 山本蓮理『低糖質のキッシュとタルト、ケークサレ シンプルで美味しい塩味の焼き菓子』秀和システム、2022年、2頁。 

外部リンク[編集]