タチアオイ

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タチアオイ
Alcea rosea lv 1.jpg
タチアオイ
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: アオイ目 Malvales
: アオイ科 Malvaceae
: ビロードアオイ属 Althaea
: タチアオイ A. rosea
学名
Althaea rosea
和名
タチアオイ(立葵)
タチアオイを主題に描いた『草花図屏風』(渡辺始興、18世紀前半)。

タチアオイ(立葵、学名:Althaea rosea、シノニム:Alcea rosea)は、アオイ科多年草。属名Althaeaはギリシア語由来の古典ラテン語に由来し、語源たるギリシア語「althaia」は「althaino」(治療)と関連している。古来、タチアオイは薬草として用いられた。

目次

概要[編集]

以前、中国原産と考えられていたが、現在はビロードアオイ属(Althaea)のトルコ原産種と東ヨーロッパ原産種との雑種(Althaea setosa ×Althaea pallida)とする説が有力である。

日本には、古くから薬用として渡来したといわれている。

花がきれいなので、園芸用に様々な品種改良がなされた。草丈は1~3mで茎は直立する。花期は6~8月で、花は垂直に伸びた花茎の下から上に咲き上っていく。ちょうど梅雨入りの頃に咲き始め、梅雨明けと共に花期が終わる(花茎の頭頂部まで開花が進む)ことになぞらえて、「ツユアオイ(梅雨葵)」という別名も冠されている。花は一重や八重のもあり、色は赤、ピンク、白、紫、黄色など多彩である。花の直径は品種によるが大きなものでは10cmくらいである。本来は宿根性の多年草であるが、品種によっては一年草でもある。 アオイの名から静岡市と会津若松市が市花に制定している。

花弁の根元が粘着質であり、引き抜いた花弁を顔などに付けてニワトリを真似て遊ぶことができるため、北海道の一部ではコケコッコ花コケコッコー花などと呼ばれる。

別名について[編集]

ホリホックホリーホック、hollyhock)ともいうが、必ずしも本種のこととは限らず旧属名のタチアオイ属(Alcea)の植物を言う言葉である。 その他には、12世紀頃の十字軍がシリア(キリスト教聖地)からヨーロッパにもたらされたことによるもので、「聖地の花」の意味が込められている、ともされる。

Jリーグに所属する水戸ホーリーホックのクラブ名の由来はここからきている。

本種をハナアオイという人もいるが、本来はアオイ科のハナアオイ属のLavatera trimestrisまたはハナアオイ属の総称を言う言葉である。

花言葉[編集]

タチアオイの花言葉は以下のようなものがある。

  • 平安
  • 単純な愛
  • 熱烈な恋
  • 威厳
  • 高貴
  • 大きな志

タチアオイに関する詩[編集]

作家などがタチアオイに関する詩を詠んでいる。

梨棗(なしなつめ) 黍(きみ)に
   粟(あは)嗣(つ)ぎ
    延(は)ふ 田葛(くず)の
     後も逢(あ)はむと
      葵(あふひ)花咲く

万葉集

くやしくぞ つみをかしける あふひ草
      袖のゆるせる かざしならぬに

源氏物語 柏木

出典[編集]