タウトナ鉱山

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タウトナ鉱山
TauTona mine
所在地
タウトナ鉱山の位置(南アフリカ共和国内)
タウトナ鉱山
タウトナ鉱山

南緯26度25分20秒 東経27度24分11秒 / 南緯26.42222度 東経27.40306度 / -26.42222; 27.40306座標: 南緯26度25分20秒 東経27度24分11秒 / 南緯26.42222度 東経27.40306度 / -26.42222; 27.40306

所在地 カールトンヴィル
ハウテン州
南アフリカ共和国の旗 南アフリカ共和国
生産
産出物
歴史
開山 1943年
プロジェクト:地球科学Portal:地球科学
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タウトナ鉱山(タウトナこうざん、TauTona mine)は南アフリカ共和国ハウテン州カールトンヴィルの近くにある金鉱山である。ヨハネスブルクの約70 km北西にあたる。地下3.7 kmを超える深さを持ち、現在世界で最も深い採鉱地となっている。タウトナの名前はソト語で「偉大なライオン」を意味する。

歴史[編集]

かつてタウトナ鉱山はウェスタン・ディープ・レヴェルズ第3鉱山 (Western Deep Levels No. 3) と呼ばれていた。1943年、アングロ・アメリカン社 (AAC) がこの地の権利を得て、新会社ウェスタン・ディープ・レヴェルズ社を登録した。調査の後、1957年に採掘権が承認された。1957年、計画された第3鉱山の深さ2 kmの立坑掘削が始まり、1962年に稼動を始めた[1]。現在、ウェスタン・ディープ・レヴェルズ鉱山はアングロゴールド・アシャンティ社が所有するウェスト・ウィッツ地域の3鉱山となり、第1鉱山から第3鉱山までそれぞれ、ンポネン鉱山、サヴーカ鉱山、タウトナ鉱山と呼ばれている[2]。タウトナ鉱山はサヴーカ鉱山と処理設備を共有している。

現在のタウトナ鉱山は1950年代に掘られた主立坑から二次立坑、三次立坑が伸び、800 km以上のトンネルが掘られている。採掘は1,800 m - 3,500 mの範囲で行われている。約5,500人の鉱夫が働いているが、2005年は4人、2006年は16人、2007年は5人の鉱夫が落盤などの事故で死亡している。主に長壁式採鉱法を採っていたが、安全のためシーケンシャル・グリッド採鉱法への転換を始めた[3]

現在アングロゴールド・アシャンティ社はタウトナ鉱山の地下3,771 mにある120レベルからさらに深く掘る計画を進めている。2008年夏には隣のサヴーカ鉱山が持っていた3,777.4 mの記録を破り、タウトナ鉱山は世界で最も深い人間が降りられる穴となった[4]。計画では2009年10月9日には3,902 mの深さまで伸びる予定である[1]

この鉱山はその深さのために鉱山の中の温度が危険なレベルまで上がる。鉱山を55℃からより我慢できる28℃に冷やすのに空調装置が使われている。この鉱山は地表から最深部まで行くのに1時間もかかる。鉱夫を地表から地底へと運び、鉱石と鉱夫を地表に運び上げるのに16 m/sで移動するエレベーターが使われており、この種のエレベーターでは世界最速である。

この鉱山はナショナルジオグラフィック製作の番組にも取り上げられた。なお、1987年放送の『NHK特集 地球大紀行』で紹介された地下3,578 mの世界で最も深い鉱山とは、隣のサヴーカ鉱山(当時のウェスタン・ディープ・レヴェルズ第2鉱山)のことである[5]

脚注[編集]

  1. ^ a b Copans, G. (2008年4月4日). “TauTona mine presses ahead with technological innovation to beat power crisis”. Mining Weekly. http://www.miningweekly.com/article.php?a_id=130593 2008年12月19日閲覧。 
  2. ^ Country Report South Africa West Wits operations 07”. AngloGold Ashanti. 2008年12月19日閲覧。
  3. ^ Mining plan at TauTona changed in the interests of safety”. AngloGold Ashanti 06 Anual Report. AngloGold Ashanti. 2008年12月19日閲覧。
  4. ^ Barradas, S. (2008年9月19日). “TauTona below 120 carbon leader project, South Africa”. Mining Weekly. http://www.miningweekly.com/article.php?a_id=143362 2008年12月19日閲覧。 
  5. ^ NHK取材班 『NHK地球大紀行1 水の惑星・奇跡の旅立ち 引き裂かれる台地/アフリカ大地溝帯』 日本放送出版協会、1987年、176p。

外部リンク[編集]