タイワンガガブタ

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タイワンガガブタ
Nymphoides hydrophylla.jpg
タイワンガガブタ
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: ナス目 Solanales
: ミツガシワ科 Menyanthaceae
: アサザ属 Nymphoides
: タイワンガガブタ N. hydrophylla
学名
Nymphoides hydrophylla
(Lour.) Kuntze
シノニム

Menyanthes hydrophylla,
Limnanthemum hydrophyllum

和名
タイワンガガブタ(台湾鏡蓋)

タイワンガガブタ(台湾鏡蓋、Nymphoides hydrophylla)はミツガシワ科アサザ属多年草インドから東南アジア中国台湾にかけてのため池水田用水路などに生息する水草である。

名称[編集]

中国の標準名は「刺種莕菜」(cìzhǒng xìngcài)、台湾の標準名は「龍骨瓣莕菜」(lónggǔbàn xìngcài)と呼ばれる。地方名に「野蓮」(yělián。台湾高雄市美濃区)がある。

分布[編集]

インドタイカンボジアベトナム、中国広西チワン族自治区海南省三亜市万寧市広東省香港[1]台湾高雄市に分布。中国、台湾ではまれにしか見られず、台湾では高雄市美濃区に限られる。

形態、生態[編集]

浮葉植物で、全長10~30cm。地下茎から茎を伸ばし、浮葉を数枚展開する。葉の長さは1~6cm、幅1~5cmで、ハート型、葉脈は掌状で不明瞭。葉柄は細く、長さ4~10cm。

浅く5裂する白色の、または希に淡黄色の花弁1枚をもつ花を2~10輪ずつ咲かせる。花弁の縁に細かな毛が生えている。花冠は7~8mm、花冠との長さはほぼ等しい。朔果は約3mmの球形で、6~10粒の種子を含む。幅約1mmの長楕円形で、表面に不規則なとげがある。

近縁種[編集]

同属のヒメガガブタN. cristata)に似るが、ヒメガガブタは花弁が基部近くから裂けており、花弁の各片の中央に縦の隆起があり、縁が毛が生えていない点で異なる。また種子にもとげがない。

利用[編集]

バナナプラントの総称でアクアリウムなどで利用されることがある。

台湾高雄市美濃区客家料理では、「炒野蓮」(客家語 ツァウヤーリエン)と称し、葉柄を炒め物にする。

脚注[編集]

  1. ^ 『中国植物史』第62巻p.418

参考文献[編集]

  • 中国科学院中国植物志編輯委員会編,『中国植物志』第62巻,科学出版社,1988,北京