タイパン

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タイパン
Coastal-Taipan.jpg
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
: 有鱗目 Squamata
亜目 : ヘビ亜目 Serpentes
: コブラ科 Elapidae
: タイパン属 Oxyuranus
: タイパン O. scutellatus
学名
Oxyuranus scutellatus
(Peters, 1867)
和名
タイパン
英名
Taipan

タイパンOxyuranus scutellatus)は、動物界脊索動物門有鱗目コブラ科タイパン属に分類されるヘビ。特定動物。有毒。

分布[編集]

  • O. s. canni

ニューギニア島南部

  • O. s. scutellatus

オーストラリア北部

形態[編集]

最大全長400cmとコブラ科では、キングコブラブラックマンバに次いで3番目に長くなる種とされる。体形は細い。

体色は淡褐色や暗褐色で、頭部は明色だが成長に伴い暗色になる。

眼は大型で、虹彩は赤い。

  • O. s. canni

体色は暗褐色。

  • O. s. scutellatus

体色は淡褐色。

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本種の毒は非常に強く(死亡率50%)、その主成分は強力な神経毒である。また、出血毒や溶血毒も含んでいるといわれ、それぞれが必殺の威力を持つという。また毒量も多く、一噛みで注入する毒の量は成人男性の致死量100人分とも言われる。その一方で、この毒を止血剤として活用する研究も進められている。

また、本種は非常に攻撃的と言われ、噛まれた傷を見ると、歯型が複数付いていることがある。これは、何度も執拗に噛んでいるということであり、本種の攻撃性が窺える。

亜種[編集]

  • Oxyuranus scutellatus canni Slater, 1956
  • Oxyuranus scutellatus scutellatus (Peters, 1867)

生態[編集]

森林や農耕地に生息する。薄明時や夕方に活動する。性質は荒く、動作は素早い。

食性は動物食で、主に小型哺乳類を食べる。獲物は一度噛みついた後、一度放し再度噛みつく。

繁殖形態は卵生で、1回に3-25個の卵を産む。卵は60-70日程で孵化する。

ナイリクタイパン[編集]

タイパンは主に沿岸部に生息するが、オーストラリアの内陸部には、近縁種ナイリクタイパン O. microlepitodus(英名 Fierce Snake)が分布する。この種は陸生の毒蛇ではもっとも強力な毒を持つと言われ、一噛みでマウスを12万5千頭も殺せるという。住む場所がかなり限定されるので人との接触は少ないが、それでも毎年約60名ほどが噛まれる。しかし沿岸部のタイパンと対照的に性格は穏やかで臆病な上、血清があるため死者はほとんどない。

関連項目[編集]

参考文献[編集]

  • 『爬虫類・両生類800図鑑 第3版』、ピーシーズ、2002年、133頁。
  • 『小学館の図鑑NEO 両生類はちゅう類』、小学館、2004年、131頁。
  • 山田和久 『爬虫・両生類ビジュアルガイド ヘビ』、誠文堂新光社、2005年、108頁。